楽器がへこむと 人もへこむ… ~ホルンのベル胴へこみ直し~
こんにちは!Wind&Repairの杉浦です!
今回の修理はこちら!
ホルンのへこみです!
あらーーーーー。
派手にへこんでいますね。
息の通り道も、半分近く潰れています。
痛々しいほどのへこみです。
楽器を落としてしまったそうです。
が、しかし。
取り外しできるベルも確認すると...
な、な、なんと...
こちらにも無数のへこみがあります。
こちらは毎日のご使用の際に、ぶつけたり、物が落として出来たそうです。
人間で考えると、満身創痍の状態ですね...
楽器がへこんでいますが、お客様も大いに落ち込んでしまいます。
今まで何度お客様と一緒に涙を流してきた事か...(遠い目)
まさに、「楽器がへこむと人もへこむ」状態。
楽器は皆さんが良い音を奏でるための相棒ですからね。
今後も仲良くやっていけるよう、しっかりとお直ししましょう!
まずは予防をしよう!
落下事故はケースの閉め忘れや、ストラップが破損する等で突然起こります。
今一度、ご使用前に確認・対策をしましょう。
対策はこちら
【10秒で出来る】ケース落下防止対策しよう!
ケースショルダーにも注意しよう!
万が一!いや、絶対ない方がいいけど!
へこみを作ってしまったら、私たちにお任せ下さい!
それでは修理へ
それでは、修理の風景をお伝えします!
早速へこみの修理を!...できる訳では無いのです!!!!
へこみを直すために必要な作業
まずは楽器を分解します。
安全に作業をするため、へこみ直しに必要のない抜差管・ロータリーは全て取り外します。
抜差管をお掃除してみると...
Oh My God...古い油と汚れが残っていますね。
普段のお手入れについてはこちら
こんなこともあるのか~金管楽器編~
自分でやってみよう!お手入れ~金管編~
ようやくへこみのお直し
はい!皆さんお待ちかね!
へこみ直しのお時間です!
こちらが修正前のへこみです。
写真中央が大きくくぼんでいますね。
内側から工具をあて、くぼんだ部分を持ち上げたり、楽器に優しいハンマーで叩いてお直しします。
こちらが作業途中の段階です。
くぼんでいた部分は、大まかには出てきましたが、金属のうねりや歪みが残っています。
まだまだ作業が必要です。
更に作業を進めていくと...
結果発表!
最終的な結果がこちらです!
いかがでしょうか。
潰れていた管が丸くなりました!
これで、息の通り道がスッキリしますね!
取り外したベルもこんな感じです。
組立てて構えてみても、パッと見たら修理した楽器には見えませんね!
この他にも、様々なへこみ直しを行っております。
その一例がこちら
ベルの歪み修正
今回は、へこみ直しを行うために、ロータリーを外して組み付ける作業(ロータリー調整)も行いました。
ロータリー調整のお話しはこちら
見えない所に潜む緑の物体
【続・ロータリー楽器】修理に出してそれで終わり?
ですので、へこみ直しとロータリー調整合わせて
修理・調整代 | 22,809円(税込・送料別) |
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となります。
※へこみが出来た時に付いたキズや、修正跡(ハンマーで叩いた跡など)は残ります。
また、へこみのライン上に、白い筋のようなシワが残ることもございます。
※へこみの場所によっては、修正が難しい場合もございます。
とにかくケガは少ない方が良い!
健康第一!
それは人間も楽器も変わりません。
皆さんも、かけがえのない相棒を大切に扱ってくださいね!
※修理費用は同じ症例でも楽器の種類や形状・仕様によって異なる場合があります。
ご不明な点はお近くの島村楽器にぜひともご相談ください。
楽器調整をしましょう!
楽器は生き物!季節や気候の移り変わりで敏感に変化し続けます。
まずは軽く、楽器の健康診断なんていかがでしょうか?
楽器の主治医である技術スタッフが現在の状態をお伝えいたします。
健康診断及びお見積もりは無料ですのでお気軽にお越しくださいませ。
事前にお電話で楽器の種類・メーカー・型番・依頼内容やお困りな事などお知らせ下さい。
急なご来店でも勿論大歓迎です。ご来店お待ちしております。
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中高6年間をトランペットとコルネットの二刀流で部活漬けの毎日を過ごしてきました!全国の皆様からのご依頼、心よりお待ちしております!