こんにちは。杉浦&荒井ゆうかです。
前回のブログでは、楽器に不調が出ているサインについてお話いたしました。
日頃のお手入れがとっっっっっっっっても大事だということが分かりましたね!
前回の記事はこちら↓↓↓
梅雨こそお手入れ見直し時!湿度のおはなし
今回は金管楽器の正しいお手入れ方法ついて、ご紹介していきます!
普段のお手入れ
まずは皆さんが毎日のご使用で行うお手入れです。
演奏するとどんどん水分が溜まっていくので、こまめなお手入れが重要です!
管内に溜まっている水分を除去
水分は汚れの原因です。
演奏後にはまず、抜差管に溜まった水分をウォーターキイ・抜差管からしっかりと出しましょう!抜差管も主管だけではなく、出来れば全ての抜差管から水分除去をして頂くのがベストです!
(例:トランペット 主管抜差し管・1番抜差管・2番抜差管・3番抜差管)
(例:トロンボーン 主管抜差管・F管等 メーカ・モデルによって違いがございます)
さらにお時間ある時などにはスワブやクリーニングロッドを使い、各抜差管・ピストン部分の水分除去を行うのがおすすめです。
一度だけではなく、数回通すとより効果的です。
※場所によっては、スワブやクリーニングロッドが通せないとこともあります。
取扱説明書をよく読み、正しい場所に使用しましょう。
古いグリス・オイルをしっかりと拭き取る
演奏するとせっかく塗ったグリスやオイルが流れ出てしまいます。
ですので、水っぽくなる前にこまめに塗り直しましょう。
ピストンは演奏前と終了後、各抜差管は週に1度が目安です。
たくさん練習する方は更にこまめに!
新しいグリスを塗る時、古いグリスの上からつけていませんか?
古いグリスが溜まると動きが悪くなったり、汚れの原因になります。
新しいグリスを塗る前に、綺麗なガーゼを使い、
古いグリスを拭き取ってからつけましょう。
こうすると...
わ!!!!意外と汚れが溜まっている!!
表面もピカピカに
内側だけでなく、表面にも水分や指紋がついています。
楽器用のクロスでピカピカに拭き上げましょう!
実践!
お手入れ方法が分かったところで、実際の楽器で行ってみましょう!
こちらをご覧ください↓↓↓
トランペットのトリガーと呼ばれるスルスル動く抜差管です。
緑色のものは、古いグリスが溜まってしまった汚れ(緑青)です。
この楽器に先程のクリーニングを行うと・・・・
汚れが取れてキレイになりましたね!
普段からお手入れ・掃除を行えば、こういった汚れを予防する事が出来ます!!
ご紹介したものは、クリーニングのほんの一部です。
抜差管だけでなく、ピストンにも汚れが溜まりやすいので、時間がある時にクリーニング行うと綺麗な状態をキープできますよ!!
更に細かなお手入れ
続きまして!ここからはリペアマンが、より高度な調整を行っていきます!
抜差管の内側
こちらはユーフォニウムの抜差管です。
内側にカピカピとした緑色の汚れが、たくさん溜まっていますね。
こちらも緑青です。
この汚れを楽器を傷つけない様、丁寧に洗うと・・・
あのカピカピした汚れが、綺麗に落ちています!
※強くこびり付いている汚れは、落としきれない場合もございます。
最後はこちら!
抜差管は何色?
抜差管の表面は、茶色に見えますよね。
実は元々金色だったのですが、茶色に変色してしまったのです!
このままだと更にサビがついていきます。
サビを放置すると、抜差管の固着に繋がってしまします。
ですので、抜差管が動かなくなって焦る前に!リペアマンが綺麗に磨いていきます。
綺麗にするとこちらです!!!!
サビなっていたところが、元通りの綺麗な金色になっていますね!
※サビつきが激しい場合は、ある程度までになることもございます。
お手入れあなどるべからず...
一言でお手入れといっても、たくさんのポイントがありましたね。
毎日の積み重ねが、楽器の寿命にも関わりますので、この機会に正しいお手入れを覚えてしまいましょう!
次回は木管楽器のお手入れについてです!
こうご期待!
今回の調整はユーフォニウムの管内洗浄(水洗い)です。
修理・調整代 | 9,450円(税込・送料別) |
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※修理費用は同じ症例でも楽器の種類や形状・仕様によって異なる場合があります。
ご不明な点はお近くの島村楽器にぜひともご相談ください。
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