第5回「小さいけど重要なコルク つば抜きのところについているアレです。」

過去に島村楽器の店舗ホームページ、ブログなどに掲載されたリペアやメンテナンスに関する記事をご紹介します。記事中の情報はすべて掲載当時のものとなりますのでご了承ください。

こんにちは!コクーンシティさいたま新都心店 管楽器リペア担当です。

梅雨明けとなり、一気に夏らしい気温になりましたね!暑さはちょっと苦手ですが、水分補給をしっかりしつつ毎日修理を頑張っています。

夏と言えばコンクール!昨年は中止になり、とても驚きました。今年は開催予定との事なので、そろそろ練習も大詰めですね。

本番直前に焦ることがないように・・・ 楽器の状態で不安なことがあれば、いつでも相談して下さい!


今回の情報発信!はウォーターキイコルクについてです。

金管楽器吹きの皆様、お待たせ致しました。

楽器を見てみたら、アレ?結構古くなっているなと気になっちゃうパーツ(個人的に)第1位。ウォーターキイコルクです。

今まで木管楽器の情報が多かったので、金管楽器の情報も発信していきます!

コルク繋がりということで、ネックコルクについて書いている記事も見てみてください。


ほとんどの金管楽器についているウォーターキイコルク。管内の水分を出すために、主管やスライドの頭についています。

実はバリトンサックスにもついているんですよ~(結構知らない方が多いみたいです。)

金管の方々が休憩中や練習後に楽器に息を入れてフーフーしているのは、ウォーターキイを開けてつば抜きをしている最中ですね。

つばと言っていますが、こちらは管内に結露して溜まった水分になります。


ウォーターキイにはコルクがついていて、管に空いているつば抜き用の穴を塞いでいます。(黒いゴム等がついているモデルもあります。)

しかし、常に水分が溜まってくる所なのでコルクの劣化がとても早いところです。

また、穴がしっかりと塞がるように強いバネの力がかかっているので、穴のフチにコルクが食い込んでいることもあります。

よく見てみると欠けていたり、割れていることも!突然コルクに限界が来て、本番前にポロっと取れてしまった時には・・・ヒエェェ・・・(冷汗)

と、ならないためにも、コルクは消耗パーツですのでこまめに確認、劣化していたら交換するのがオススメです。


そんなに重要なパーツなの?

1cm程の小さなパーツなので、音にあんまり影響なさそうですよね。

いえいえ!ウォーターキイのコルクがなくなると管体に穴が空ている状態になりますので、息が抜けてしまって音が全く出ません!!

・息が抜ける

・音が出にくくなった

・ウォーターキイを開けていないのに水分が出てくる

このような症状がある場合は、ウォーターキイのパーツが劣化している可能性があります。

すぐに新しいものに交換しましょう!

長い間、お疲れさまでした。

古いコルクを取り除き、新しいコルクを接着します。

しっかりと塞がり安心です。


ウォーターキイコルク交換 1ヶ所 500円(税込)+パーツ代(メーカーにより変動あり)
お預かり期間 リペアマン勤務日にご予約いただければ即日で作業可能です(15分程度)

メーカー、品番によってコルクの種類・大きさが変わります。ご連絡の際、ご自身の楽器のメーカー、品番も一緒にお伝えいただくとご案内がスムーズです。

※パーツはメーカー各種揃えておりますが、特殊な種類のものは取り寄せになる場合がございます。

※リペアマン不在日にお預かりの場合、お渡しは後日となります。また、混雑状況によってお預かりのお時間を長めにいただく場合もございます。ご了承下さい。


最後まで読んでいただきありがとうございます!

ウォーターキイのパーツをご自身で交換する方、接着する際はゴム系の接着剤か木工用ボンドを使用してくださいね。

※リペアマンからのお願いです。アロ◯アルファなどの瞬間接着剤は、楽器に付着すると表面のメッキや塗装が剥がれてしまうことがございますので絶対に使用しないでください!!また、接着剤を除去するのがとても大変です。(リペアマンが)

上手くできるか心配だな・・・という方はぜひプロにお任せください!

次回の管楽器リペアブログもお楽しみに!

記事中に表示価格・販売価格、在庫状況が掲載されている場合、その価格・在庫状況は記事更新時点のものとなります。
店頭での価格表記・税表記・在庫状況と異なる場合がございますので、ご注意下さい。

この記事を書いたスタッフ

その他スタッフ・アーカイブ

島村楽器の店舗ホームページ・ブログなどに掲載された、管楽器のリペアやメンテナンスに関する記事をご紹介します。

このスタッフの記事をみる

おすすめ情報