こんにちは。山下と内藤です。
皆さんしっかり年越しそばは食べましたか?こたつでみかんとアイスも食べましたか?私はおかげで太りました。ダイエットします。
さて今回は、サックスの修理で割と多い「キイの曲がり」についてお話ししていきます!
サックスは木管楽器の中でどれよりもバネ圧(キイを押したときに戻ってくる力)が強くついつい力が入りすぎたり、小回りがきかずぶつけてしまったりしてキイが曲がっている事はよくあります。その中でも、サックスの構え方や持ち運び方で曲げやすいのが低いド#を吹く時に開くキイ(LowC#キイ)です。
このブログを読んでいる方で「そういえば出しにくいかも...」と思い出した方!
これから大きな原因を3つご紹介していきます。
まず、タンポの隙間からわずかに白い光がもれているのがお分かりいただけますか?
キイが曲がってしまい、本来ふさがっているはずの穴をふさげていない状態です。この状態だと、せっかく吹き込んだ息がもれてしまい、「音が出しにくい」に繋がっていきます。
気づいたらキイが曲がっていた原因その1
洋服に引っかけた!
何気ない動きで服に引っかかる事でもキイは曲がってしまいます。
どうしても素早く構えないといけない時もあると思いますが、楽器を構える時・膝の上に置く時など少し気にしてみて下さい!!
気づいたらキイが曲がっていた原因その2
移動中に机などにぶつけた!
このように最低音周辺を机や椅子などにぶつけちゃった記憶はありませんか?
そのあと、突然音が出なくなったり出しにくくなったりしませんでしたか?
気づいたらキイが曲がっていた原因その3
演奏後の拭き上げ!
指紋を取っていつもピカピカに保ちたい気持ちとても良くわかります。が、熱心に拭き上げていたら曲げてしまう事もあります。
もし、細かい所のホコリや水垢がどうしても気になるようでしたら、調整の際に一緒にきれいにしていきますので、お時間がある時にぜひお預け下さい!!
LowC#キイまで守ってくれるキイガード!?
現在でもヤマハのYAS280などで見る事が出来る「Jキイガード」というLowC#キイも守ってくれるものもあります。
一番最初の画像と見比べていただくと分かりますが、カバーされていますね!現行品では、ヤマハのYAS280がJキイガードになります。初めてサックスを吹くときなどに購入する入門モデルに多いキイガードの形です!
調整が完了しましたよ~!
今回の調整で、しっかりとタンポで穴をふさげました!光がもれていませんね!
曲がりが大きいとタンポ交換を行う場合もありますが、今回は軽度だったので交換せず、元のタンポを調整して済みました!
身近な事で、意外と簡単にキイって曲がってしまうんです。
気を付けていても曲がってしまう事はありますし、気づいたら曲がっている事もあります。
もしかしたら、音の出しにくさの原因は調整が崩れているだけでなくキイが曲がっている事も一因かもしれません。キイの曲がりはパッと見ても分かりにくい症状です。もし楽器の不調を感じていたら、一度調整に出して吹きやすい状態で楽しく演奏して欲しいなぁと思います!!
修理代
今回の修理は、全体調整、キイ曲がり修正を行いました。
修理・調整代 | 12,650円(税込・送料別) |
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