「ビンテージサックスセットアップ―前編―」はいかがでしたか?

本格的な調整に入る前の準備の時点で、思いの外時間がかかってしまい、ようやく折り返し地点。

お茶を飲みながら今後の計画を練り、再度奮起し「いざ調整するぞ!」と思いたっていた矢先。

トラブル発生です!

クリーニングやコルク・フェルト類の交換だけでなく、場合によっては適宜パーツ交換する時もあります。

今回はキイローラー(黒い楕円形のパーツ)が全て固着(動かない状態)でした。

キイローラーはプラスチック製で、年数が経てば劣化し、ヒビ割れてきます。

純正の物がそのまま付いていたと考えると50年以上経っており、古く、劣化していたので今回は交換をします。

今回のトラブルとはキイローラーがはまらないことです。


そして問題の以下のキイローラーは幅に対して長すぎます。

・・・スムーズに調整が完了できない事がある。それがビンテージサックスです。

語弊があるかもしれないので、補足を致します!(汗)

現行品であればパーツを交換するだけでOKなのですが、今回のビンテージサックスに限らず、古いモデルは代替のパーツも供給が無い事があります。

新しい楽器やかなり古いモデルの楽器など幅広く修理品として管リペアセンターに集まって来るので、今回のようなケースの対策はバッチリです!

今回はまさに替えのパーツも無い状態・・・無念。

新しい現行品のパーツを取り寄せて加工します。

加工し、使える状態に!

キイを組み上げ、タンポ調整、キイバランス調整を行い・・・

ついに調整完了です!

※出荷を待つ様子。どこのお店で初披露になるのか・・・楽器も私もドキドキです。

ビンテージサックスは保存状態、使用年数など様々です。

普段の楽器の調整と同じく、その個体に合った調整を行います。

今回のMarkⅥは50年以上の個体でしたが、比較的ラッカーが多く残っており、調整中に剥がれることもなかったので、汚れやホコリこそ多かったですが、ラッカーの強さは健在でした!

ぜひ「ビンテージサックスセットアップ―前編―」の画像と比較してみて下さい!

ビンテージサックスに出会えるのは?

一番高確率なのは「管楽器フェスタ」です。

今回で25回目の開催になります。

ビンテージサックスはタイミングによって、会場ごとで展示数、モデル等がが前後する場合があり確約はできません。

しかし、島村楽器リペアマンの技術の結晶なので、見つけた時はじっくり、じ~~~っくり細かい所まで見てみて下さい。

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この記事を書いたスタッフ

管リペアセンター富田

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