みなさまこんにちは。

この記事は3月に執筆しており、新型コロナウィルスの影響で自粛ムードの最中です。

本記事が公開される4月30日には、状況が改善されていることを期待しています。


さて、本日ご紹介する事例は、過去二回取り上げてきたフレット増設の第三弾です。

第一弾はこちら 2017年11月の記事

第二弾はこちら 2019年12月の記事

過去二回はメイプル指板の増設をご紹介してきましたが、今回はローズ指板、そしてBass、しかも5弦。

メイプル指板特有の塗装と色合わせが無い分、一見楽そうですが、前回までとは異なる苦労もあり、なかなかハードでした。


それでは参りましょう!


施工前の状態がこちら


実はこちら、指板のエンド部分がツバ出し加工になっています。

前回までと異なる苦労がこのツバ出し部分でして、

前回までは増設するにあたり手前の1フレット部分を一度削り落としてきましたが、今回も同じ1フレット分だけにしてしまうと、ツバ出し部分が該当になり、継ぎ足しが困難になります。

そのため、今回は2フレット手前まで削って継ぎ足すことにしました。


削り落とした画像がこちら


ツバ出し部分がお分かりになるかと思いますが、何が一番大変だったか!というか悩んだことが、指板を削るにあたってこのツバ出しをローズだけではなくメイプル部分も一緒に削ってしまった方が楽でしたが、そうするとツバ出しからいきなりローズ材だけになってしまう点です。

ずばり、カッコ悪い・・・


そのため、ツバ出しのメイプル部分は残して、継ぎ足し部分にも新たにメイプル材を継ぎ足してしまう作戦にしました。

継ぎ足すローズ材に延長用メイプル材を準備。


上から見るとこのような感じですが、上の説明意味分かりますか?


裏返すと分かり易いですが、こんな感じです。


位置がばっちり決まって接着完了したところで、山場は超えました。

後は整形するのみ。


フレット溝を切って、ドットインレイを埋め込みます。


フレットを打ち終えた状態がこちら。


横から見ると、メイプル材もしっかり継ぎ足しされています。この後、塗装を行いました。


仕上がりがこちらです。


継ぎ足したメイプル材も元のメイプル材の色としっかり合わせたので一見継ぎ足していることは分からないと思います。


当社のリペアは細かい部分までこだわっていますよ!


今回の修理内容

・フレット増設

・21フレットサイドポジション入れ

・21フレットドットポジション入れ

・塗装

合計金額 ¥49,000(税込)+弦代+送料

*修理費用は同じ症例でも楽器の種類や形状・仕様によって異なる場合があります。

ご不明な点はお近くの島村楽器にぜひともご相談ください。


お近くの島村楽器はこちらから、

リペアブース併設店と専門店はこちらをご参照ください。

記事中に表示価格・販売価格、在庫状況が掲載されている場合、その価格・在庫状況は記事更新時点のものとなります。
店頭での価格表記・税表記・在庫状況と異なる場合がございますので、ご注意下さい。

この記事を書いたスタッフ

ギターリペア工房阿部

ネック折れなどワケありな事情を抱えた修理を担当している事が多い阿部です。普段は東京勤務ですが、毎月第一週頃に名古屋工房におります!

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