フィンガードラム (指ドラム)入門

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フィンガードラム (指ドラム)入門

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スネア、タム、キックのコンビネーション

アップテンポの8ビートなどで効果的かもしれません。運指は一例ですが、タム回しとキックを「ラー・ファ・ド」という比較的楽な運指に置き換えてます。これの応用で6(3)連とかでやるとハッタリの効くフレージングが可能です。

フラムフレーズ

指ドラムで一番やっかいなのが「ロール(Roll)」や「フラム(Flam)」系のフレーズ。「ロール」は連続で叩く奏法(ダララララ~というあれが有名)で様々なバリエーションがあります。フラムというのは、2本のスティックですばやくLR(RL)と叩いて装飾音をつける奏で、2つの音の間隔や強弱には同じくいろいろなバリエーションがあります。

このイントロのドラムフィルは「RLLRRL」のSix Stroke Rollでしょうか?

このテンポで6連符(しかもベロシティー弱めからクレッシェンド)はさすがにキツイ。こうした場合は音源側でフラム、ロール音色を用意するのがよいでしょう。前述の通り強弱も間隔も千差万別なので、1種類のフラム音色だけでは面白くありません。そこで複数のキーにスネア音色を用意して使い分けるのが良いと思います。

なお、あなたがドラマーでない場合、こうしたゴーストノートの耳コピをする際は、専用アプリを使ったり、波形編集ソフトなどでスピードを二分の一速などにして聴くと上記の様なフレーズも聞き取りやすくなります(サンプリングレートのみを半分にするとできますが、音程もオクターブ下がるのでバスドラとタムの違いに慣れるまでチョット時間がかかるかもしれません)

まとめ

今回はキーボードを使った指ドラムを取り上げましたが、これがMIDIパッドになってもはぼ応用が利くと思います。また今回のようにGMマップにこだわる必要はなく、音色は自由にマッピングして「叩きやすい」セッティングを作ってください。そもそも生のドラムと指ドラムは発音の仕組みがまったく異なるわけで、限界がありますが、雰囲気が出ればOK!という気持ちで楽しんでみてはいかがでしょうか!

それでは~

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本記事の動画はハンディーレコーダー ZOOM Q8 で収録しました。

この記事を書いた人

デジランド・デジタル・アドバイザー 坂上 暢(サカウエ ミツル)

学生時代よりTV、ラジオ等のCM音楽制作に携り、音楽専門学校講師、キーボードマガジンやDTMマガジン等、音楽雑誌の連載記事の執筆、著作等を行う。

その後も企業Web音楽コンテンツ制作、音楽プロデュース、楽器メーカーのシンセ内蔵デモ曲(Roland JUNO-Di,JUNO-Gi,Sonic Cell,JUNO-STAGE 等々その他多数)、音色作成、デモンストレーション、セミナー等を手がける。

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