指ドラム(フィンガードラム)入門

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ゴーストノートに挑戦

ゴーストノートは、聴こえるか聞こえないかくらいの微妙な音量で演奏される音のことです。ドラムだけでなくベースやキーボード等でも演奏されます。タイミングをとるための「合いの手」的要素もある音ですが、これがあるとないとではグルーヴ感が変わってくるとても重要な音と言えるでしょう。

スネアが細かく入っているの聞こえますか?

こんな雰囲気ですね(完コピではありません。スネアの小さい黒玉がゴーストノート)。

ドラムの教則本ならともかく、一般的なバンドスコアではゴーストノートは記譜されないことも多いのですが、これは単純に採譜に手間がかかりすぎるからだと思われます・・・

バンド全体のサウンドの中で「頑張ればなんとか聴こえる」ドラムのゴーストノートを聴き取るのは至難の業ですが、あるレベル以上のプレーヤーだったら「ここのフレーズでは多分こう弾くよね?」というように、ある程度推測できる場合もあると思います。

これゴーストノートのプレイがよくわかりますね。

指ドラムの場合、どこまでゴーストノートを入れて演奏するかは求めるレベル次第ですが、明らかに入っていたほうがグルーヴ感が出る!という場合は練習する意義はあると思います。冒頭のDavid”Fingers”Haynes氏のパッドプレイは、本人がドラマーということもありゴーストノートや6連などを多用していましたね。

では実際にゴーストノートを入れて演奏してみましょう。

まずは基本編。ライドで刻む8ビートにスネアの16分音符でゴーストノート気味に入れます。2、4拍のバックビートのスネアよりもかなり小さめで叩くのがポイント。

フットハイハットとライドを右手で叩きますが、最初はフットハイハット無しで全体のリズムを確認してください。慣れてきたら8分ウラをいれてみます。フットハイハットが入ることで、リアル感と安定感が加わると思います。少しシャッフル気味に演奏しても面白いかもしれません。下記の動画では頭にライドの代わりにクラッシュ(C#2:49)を叩いています。

続いてはブレークビーツのサンプリング元ネタでも有名なJames Brownの「Funky Drummer」風

ドラムはClyde Stubblefield

ゴーストノートがあるとないではまったくイメージの異なるフレーズですね。黄色スネアがゴーストノート

厄介なのはハイハットの16分刻み。速いテンポだと指一本で弾くのはキツイです。右手人差し指と親指(または中指+人差し指)で交互にF#1キーを弾くか、またはC3とD3などにクローズハイハットをアサインして人差し指と中指で弾くなどの工夫が必要かもしれません。

比較的高価な音源であればベロシティーの強弱だけで雰囲気が出せると思います。動画ではゴーストと2,4拍のスネアのベロシティーの差がイマイチでしたが、製品によっては複数のキーに微妙にニュアンスの異なるスネア音色がアサインされている場合があり、その際は強く叩いた音とゴーストノートを使い分けるということも可能です(クローズハイハットだけで10種類もマッピングされている・・といった豪華なソフトもあります)

次行ってみましょう。

Steve Gadd大先生の Chick Corea「Sicily」でのプレイ。

ドラマーではないのにGadd先生がどうやって叩いているのか理解できた方は非常に素晴らしい耳の持ち主です。正解は、

テンポが速くてなかなか聞き取れませんが、基本は

LLRL-RRLR (L:左、R:右)

というルーディメンツ(小太鼓の基礎奏法)のパラディドル(シングル/ダブルストロークの組み合わせ)と呼ばれる奏法のドラムキットへの応用です。ドラムで叩く場合、スネアが左手、右手がハイハットを想定したフレージングですが、スネアは黄色の部分がゴースト気味に演奏します。

指ドラムする場合ですが、ドラム同様スネア左手+右手ハイハット「LLRL-RRLR」で演奏した場合、キックを入れるのが超難しいので、右手だけでハットとスネアを叩いて左手でキックというのが良いと思います。基本2拍のパターンなので下図のように右人でスネアとハイハット、左手でキックというのはいかがでしょう?でもこのテンポでキックの16分ウラウラ難しい~

ただし一本の指で同音連打は難しいので。たとえば D-D-F#-D は2-1-4-2、F#-F#-D-F#は3-2-1-4などの運指で弾くとよいでしょう。またゴーストと2拍4拍の裏のアクセントスネアの差をつけるためにアクセントスネアをE(40)で弾くという方法もあります。あとは練習あるのみ!

フィルイン(フィル)を叩いてみよう

フィルインとは「オカズ」のことですが、曲の出だしや曲中の4小節/8小節といったキリの良いところで間を埋める感じで使われるフレーズです。たとえばAメロからBメロ、サビなどに移る直前に場面転換のきっかけとなるアドリブ的なフレーズといえます。ドラマーのセンスが問われる重要なフレーズですね。

プレーヤーや曲の数と同じくらい無数のフィルパターンが存在しますが、ドラムキットにあるシンバル、タム、ハット、キック、スネア等々を使ってフィルのフレーズを作っていくわけです。それでは代表的なフィルインのパターンにチャレンジしてみましょう。

タムとスネアのコンビネーション

曲の出だしを想定したフィルです。

RLLR LLRL

と弾くと良いでしょう(R:右指、L:左指)。前述のパラディドルのバリエーションですが、右手で叩く楽器を変えていくのがポイント。スネアはゴースト気味だと雰囲気が出ます。

キックとオープンハイハットのコンビネーション

いわゆる「タチーチー」フレーズ。ポイントはオープンハイハットとキックのタイミングを合わせる点。アクセントとなるポイントには一緒にキックを入れるというのが常套手段。これはクラッシュシンバルも同様ですので日頃から意識しておくと良いと思います。

キックとスネアは任意の左指、CHは右人差し指(R2)OHは右薬指(R4)でしょうか?生ドラムだとオープンハイハットに続くハイハットはペダルなのですが、指ドラムの場合、F#1(42)とG#1(44)切り替えが面倒な場合はクローズハイハットで演奏してもばれないかと思います。

タチーチーといえばBernard Purdie


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