ZOOM (ズーム) が、超低ノイズプリアンプと大口径XYマイクを備えた最大8トラックの小型マルチトラックレコーダー「H6studio」を発表しました。
- 32bitフロート対応・超低ノイズEIN -127dBuプリアンプ4基搭載のモバイルレコーダー
- 19.4mm大口径XYステレオマイクと最大140dBの耐音圧性能で幅広い現場対応
- 最大8トラック同時録音やUSBオーディオIF機能、アクセシビリティまで充実の機能
H6studio
H6studioは、スタジオグレードのプリアンプ4基と19.4mmダイアフラム大口径XYステレオマイクを搭載し、32bitフロート録音による圧倒的な音質と広大なダイナミックレンジを実現したフラッグシップ・ハンディレコーダーです。
ゲインノブによる直感的なレベル調整や、高機能マイクカプセル交換、ファンタム電源対応の4つの入力など、プロフェッショナルレベルの運用に応える仕様が凝縮されています。先読みするAdvancedリミッター機能やUSBオーディオインターフェース機能など、フィールド録音から配信現場まで柔軟に活躍できる1台です。
圧倒的音質を実現するスタジオクラスの録音回路
H6studioは、フィールドレコーダー「Fシリーズ」で定評のあるEIN -127dBu超低ノイズ設計のプリアンプを4系統のXLR/TRS入力に搭載しています。デュアルAD回路と32bitフロート処理の組み合わせにより、132dBという驚異的なダイナミックレンジを確保。最大音圧140dBの耐入力性能を持つ19.4mm大口径XYステレオマイクと一体化することで、クラシックからライブ現場、映画・放送収録まで幅広いシーンで歪みのない高解像度録音が可能です。

クリエイティブな収録を後押しする多彩な録音機能
このレコーダーは、6チャンネル入力、最大8トラック(6トラック+Stereo Mix)同時録音が可能で、弾き語りやボーカルなどのライブレコーディングや少数ユニットの収録に適しています。XYマイクカプセル部は、マイク交換システムに対応し、別売モジュールによる機能拡張も用意されています。多用途ミニジャックイン端子(プラグインパワー対応)やラインアウト、ヘッドフォン端子、32bitフロート/16・24bit固定の録音モード切替スイッチを搭載。さらにはローカットフィルタや先読みリミッター、ノーマライズなどの機能も本体に搭載されています。

直感的な操作性と拡張性で現場の運用をサポート
2.0インチのフルカラー液晶ディスプレイによる視認性の高さに加え、録音モード、メーター表示切替など便利で直感的な操作をサポート。また、音割れがない32bit Floatモードが可能ながらもゲインノブを採用。後処理の手間を削減させたい方にも適しています。
USBオーディオインターフェース(6イン/2アウト)により、録音と同時にPCやスマホへのライブ配信も実現。内蔵スピーカーによる即時モニタリングや、録音データの自動保存システムなど、現場での効率が高められています。また、アクセシビリティ機能として、日本語を含む音声ガイドや別売の無線アダプタを使用することでiOSアプリによるリモート機能も用意され、多様な利用環境にフィット。最大2TBのmicroSD対応、省電力設計で約15時間駆動と、モバイルユースを強力にサポートします。
H5studio と H6studio の主な違い

「H5studio」と「H6studio」の主な違いは、入力チャンネル数と最大同時録音トラック数、USBオーディオインターフェースの入出力数、本体サイズにあります。
「H5studio」は2系統のXLR/TRSフォーン入力と内蔵ステレオマイクを備え、最大6トラック(4トラック+ステレオミックス)の同時録音に対応しています。一方、「H6studio」は4系統のXLR/TRSフォーン入力と内蔵ステレオマイクを搭載し、より多くの機器やマイクの同時接続が可能で、最大8トラック(6トラック+ステレオミックス)まで同時録音できます。
USBオーディオインターフェース機能も強化されており、H5studioが4イン/2アウトなのに対し、H6studioは6イン/2アウトに対応しています。筐体サイズはH6studioの方が奥行きが長く、質量も増しています。
両モデルともに、Fシリーズと同等の超低ノイズプリアンプや19.4mm大口径XYステレオマイク、32bitフロート録音、ゲイン調整ノブ、最高192kHzサンプリング、先読みリミッター、7言語対応音声ガイド、マイクカプセル交換、Bluetooth連携によるリモート操作やタイムコード同期など、多くの基本性能や拡張機能を共通して備えています。
H5studio と H6studio 比較表
H5studio と H6studio 主な違いのみの比較になります。
H6studio | H5studio | |
入力チャンネル数 | XLR/TRSフォーン×4+内蔵XYステレオマイク | XLR/TRSフォーン×2+内蔵XYステレオマイク |
最大同時録音トラック数 | 8トラック(6トラック+Stereo Mix) | 6トラック(4トラック+Stereo Mix) |
USBオーディオIF 入出力 | 最大6イン/2アウト | 最大4イン/2アウト |
外形寸法 | 83.0 (W) × 221.0 (D) × 54.5 (H) mm | 86.0 (W) × 206.0 (D) × 54.6 (H) mm |
質量(電池含む) | 477 g | 410 g |
H6essential と H6studio の主な違い

H6studioとH6essentialは、いずれもZOOMのマイクカプセル交換型ハンディレコーダーですが、機能に明確な違いがあります。H6studioは上位グレードの「studio」シリーズとして、音楽制作や映像収録などハイエンドな現場にも対応できる機能と音質を備えています。一方、H6essentialは「essential」シリーズの名の通り、必要十分な性能や多用途な携帯性を重視しています。
H6studioは、Fシリーズ譲りの超低ノイズプリアンプ(EIN -127dBu)、19.4mm大口径マイクといったオーディオスペックに加え、192kHz対応のサンプリングレートや先読みで歪みを防ぐAdvancedリミッター、タイムコード生成機能へのオプション対応など、プロフェッショナルな現場で求められる高レベルな要素を多数備えています。
対してH6essentialは、EIN -120dBu以下のプリアンプ、大口径XYマイク・96kHzサンプリング・長時間電池駆動といった優れた基本性能を確保しつつ、コストと携帯性を重視した設計です。サイズ・質量はコンパクトで、必要最小限の操作性や省エネ・軽量さにアドバンテージがあります。
両モデルともにカプセル交換やアクセシビリティ、Bluetoothリモート、豊富な入出力端子や音声ガイド、ノーマライズ・自動保存などの主要機能はしっかり共通していて、使い勝手や録音の信頼性にも妥協はありません。
studioシリーズはより高音質かつ多機能性を、essentialシリーズはバランスのとれた性能と扱いやすさを追求したグレードとなっています。それぞれ用途や求める録音レベルに応じた最適な選択が可能です。
H6essential と H6studio 比較表
H6studio | H6essential | |
シリーズグレード | studioシリーズ(上位モデル) プロフェッショナル向け・高機能 | essentialシリーズ(スタンダード) 軽量コンパクト |
プリアンプノイズレベル(EIN) | -127dBu(Fシリーズ同等) | -120dBu以下 |
マイク感度(XYH-6e) | –42 dB/1 Pa 1 kHz | |
内蔵XYステレオマイク | 19.4mm大口径・最大140dB SPL | 大口径ダイヤフラム(直径非公表)・最大135dB SPL |
最高サンプリングレート | 192kHz | 96kHz |
Advancedリミッター | 先読み型(1msディレイ) ピークも歪みなく収録、編集の手間低減 | – |
記録メディア最大容量 | 2TB microSDHC/XC | 1TB microSDHC/XC |
電池駆動時間(2トラック録音時) | 約15時間 | 約18時間 |
本体寸法 | 83.0(W)×221.0(D)×54.5(H) mm | 78.1(W)×160.1(D)×42.8(H) mm |
質量 | 477g | 381g |
物理ゲインノブ | あり(手動調整可) | – |
タイムコード生成 | TCA-1 (※1) | – |
タイムコード同期 | TCA-1 / BTA-1 (※1) | BTA-1 (※1) |
※1:別売のアダプターです。
発売日
2025年8月下旬
販売価格
- 価格は予告なく変更となる場合がございます。実際の販売価格はオンラインストアの表示価格および最寄りの店舗でご確認ください。
H6studio
販売価格 | ¥49,900(税込) |
JANコード | 4515260030385 |