【2017年冬版】初めてのバンドシンセ選び KORG+ROLAND+YAMAHA のおすすめファーストシンセ比較

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バンドで即戦力となるファーストシンセ(初めて購入するシンセ)を、バンドキーボードという観点から比較してみました。これからシンセを買おうという方の参考になれば幸いです。

今回比較するのはアルファベット順に、KORG「KROSS2」Roland「JUNO-DS61」YAMAHA「MX49」の3機種。

まずは単純にスペック比較。メモリー容量や音色数(どれも1000音色以上!)、発音数などは、どの機種も充実しているのでここでは割愛しています。

KROSS 2-61 JUNO-DS61 MX49
鍵盤数 61鍵 61鍵 49鍵
ベロシティー
アフタータッチ
アルペジエーター機能
リズムパターン機能
シーケンサー機能 16トラックMIDIシーケンサー/64ステップシーケンサー 8トラックMIDIパターン・シーケンサー
ボーカル入力、ボコーダー機能
サンプリング機能 ○(SDカード)
パッドプレイ機能
オーディオ録音機能
オーディオ再生機能
外部記録メディア SDカード USB メモリー USB メモリー
外部入力(音楽プレーヤーなどが接続できる)
USBオーディオ・インターフェイス機能
電池駆動(単三電池本数、寿命) ○(6本:6~7時間) ○(8本:4~5時間)
重量 3.8kg 5.3kg 3.8kg
販売価格(税込:2017/11 ) ¥79,920 ¥78,840 ¥64,800
発売日 2017年9月 2015年10月 2012年11月

KROSS2は最も後発なわけですが、スペックで観る限りはシーケンサーやサンプリング機能など、自動演奏、オーディオ機能回りは3機種の中では一番多機能となっています。さすがに5年前に発売されたのMXとスペックだけで比較するのは公平ではないかもしれませんが・・・

最近ではバンド演奏時にパッドでSEを加えたり、リズムやシーケンスでループなどを演奏してバンドサウンドにカラーを付けるといったこともあると思います。その点ではKROSS2は最も魅力的に映るかもしれませんね。

次に内蔵プリセットサウンドに関しては各メーカーごとに特長の違いはあれど、ピアノ、オルガン、ブラス、ストリングス、シンセリード系、といったバンドキーボードの必需品系はどれも充実しています。SFX系(効果音的なサウンド)はメーカーごとにカラーは異なります。

それでは機種ごとに主な特徴を確認していきましょう。それぞれの試奏動画は比較しやすいように似たようなフレーズを弾いてます。総評と音色カテゴリーごとの★の数はあくまで主観ですので参考までにどうぞ。

KORG KROSS2-61

2013年に発売されたミュージックワークステーション「KROSS」から4年余、2017年9月にリニュールされたのが「KROSS2」シリーズです。※Red Marbleカラーモデルは数量限定です。

特長

  • さらに強化された、1,000以上もの豊富なプリセット音色
  • 拡張PCMメモリー128MB内蔵、オプション・ライブラリーに対応
  • EDS-i音源のリッチな表現力、134種の充実のエフェクト
  • 優れたサンプリング機能、16個のパッド・サンプラー
  • 機能に迷わずアクセスできるパネル・レイアウト
  • パラメーターを素早くエディットできるリアルタイム・コントロール・セクション
  • 気に入った音色を最大128個まで登録瞬時に呼び出し可能なフェイバリット機能
  • ボタン一つで設定できるクイック・レイヤー/スプリット
  • 超軽量・小型ボディ。61鍵モデルはわずか3.8kgとクラス最高の軽量設計を実現
  • 単3形乾電池6本で、最大7時間もの長時間駆動が可能
  • クラスを超えた最高の仕上がりのカラー・ラインナップ
  • パッドで簡単にトリガーできるオーディオ・プレーヤー/レコーダー
  • 曲作りをサポートするシーケンサー、ドラム・トラック、アルペジエーター
  • 弾き語りやボコーダー演奏も一台で実現する豊富な入力端子
  • USBオーディオ・インターフェイスとしても使用可能

独立したオクターブシフトキーがフロントパネルには見当たりませんが、リアルタイム・コントロール部分や、SW1、SW2に割り当てることもできるので実質的には問題ないと思います(写真した黄枠)

オーディオ・プレーヤー/レコーディング機能

パッドで簡単にトリガーできるオーディオ・プレーヤー/レコーダーを装備しているので、本体での演奏や、歌などの外部入力を重ね録りすることができます。また録音した音声や外部からインポートしたオーディオ・ファイルは、16個のパッドにそれぞれアサインして再生も可能。通常のサンプリング機能とは違い、SDカードの容量に応じた長時間録音・再生ができるため、パッドを叩いて1曲分のバッキングを鳴らしながら鍵盤を演奏したり、効果音やBGMのトリガーにも利用できます。

KORG KROSS2 First Look by Mitsuru Sakaue

総評(23点):多機能ゆえに細かい操作は慣れが必要。とにかく軽量。強力なシンセリード系が充実しており、ダッキング等、EDM系サウンドも収録。

KROSS 2
ピアノ ★★★
エレピ ★★★★
オルガン ★★★★
ブラス ★★★
ストリングス ★★★★
シンセリード系 ★★★★★

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【紹介記事】

最新ミュージック・ワークステーション KORG KROSS2 発表!

販売価格

(税抜)¥74,000 (税込 ¥79,920)
JANコード:4959112174757

Roland JUNO-DS

特長

  • バンドで特に使う ピアノ / エレピ / オルガン 音色が強化
  • よく使うモード、機能が分かりやすく配置し操作性がアップ
  • 即座に音色や音量などを調整できるコントローラー
  • 最大16個の音色を組み合わせて演奏できるパフォーマンスモード
  • 細かくパラメーターを調整できるパッチ・エディット機能
  • 録音した音を取り込んで演奏できる簡易サンプラー機能
  • USB オーディオ・インターフェイス機能
  • さらに強化されたボコーダー機能
  • サスティンペダル以外にエクスプレッションペダルも接続できる2フットペダル
  • JD-Xi に搭載されているパターンシーケンサー機能の一部をピックアップ
  • 好きなEXPシリーズから音色を追加可能
  • JUNO-Diの音色データ互換

ローランドらしい高品位でオールマイティーなサウンド。特にピアノ・オルガン系の完成度が高くバンドの即戦力となるシンセサイザーです。リアルタイムコントロール機能も充実しているので、たとえばシンセソロの演奏中にフィルターなどをノブで動かして表情をつけたり、即座に音量も調節したりといったことも簡単にできます。

総評(23点):鍵盤系はローランドらしい上品なサウンドが多い。シンセリード系はもう少々ワイルドなサウンドがほしい気も・・非常にバランスの取れたシンセと言えるでしょう。

JUNO-DS
ピアノ ★★★★
エレピ ★★★★
オルガン ★★★★
ブラス ★★★★
ストリングス ★★★★
シンセリード系 ★★★

販売価格

(税抜)¥73,000 (税込 ¥78,840)
JANコード:4957054507367

【紹介記事】

Roland Juno-DS レビュー! JUNO-DS と JUNO-Diを徹底比較

Roland JUNO-DS 発表!JUNO-Diの手軽さを受け継ぎながら全ての機能が強化されたJUNO次期モデル

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YAMAHA MX49

特長

  • 軽量・コンパクト、持ち運びしやすいデザイン
  • リハーサル、ライブ、どこにでも持ち運べるシンセサイザー
  • バンドで即戦力となる1,000音色を内蔵
  • ハイエンドクラス・シンセサイザー直系の高品位音源
  • 演奏に必要な操作をシンプルに行えるユーザーインターフェース
  • PC、Mac と接続しての音楽制作に対応
  • iPhone / iPad との連携を強化

ヤマハらしいアコースティックピアノのサウンドは秀逸ですね。またリバーブも非常に高品位。発売されて5年経ちますが非常に完成度の高いシンセなのでまだまだ現役で活躍してくれるでしょう。

総評(22点):ピアノ系はさすがヤマハといったサウンド。アナログ系のシンセサウンドのバリエーションがもう少々欲しかった印象。5年前のシンセゆえボコーダーやパッド、電池駆動といった機能は無いがシンプルでハイクオリティーなコンパクトシンセ。

MX49
ピアノ ★★★★★
エレピ ★★★★
オルガン ★★★
ブラス ★★★
ストリングス ★★★★
シンセリード系 ★★★

販売価格

(税抜)¥60,000 (税込 ¥64,800)
JANコード:4957812606479

いまなら専属ケース付き


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【紹介記事】

超軽量シンセサイザー YAMAHA MX49 MX61 試奏レビュー

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2017年版 初めてのシンセサイザー選び 徹底比較

シンセ本体の他に必要なモノ

ダンパー(サステイン)・ペダル 税込み1500円~14000円程度

KORG DS-1H

ピアノ系音色を演奏する際には絶対になくてはならないものです。必ずシンセ本体と一緒に購入しましょう。

ピアノを習ったことがある人ならわかると思いますが、ピアノには通常3本のペダルが付いています。

写真はRoland V-Piano

グランドとアップライトでは真ん中のペダルの役割が異なりますが、ピアノ演奏で一番使うのが一番右の「ダンパー(サステイン)ペダル」です。ダンパーペダルを踏んだまま鍵盤を弾くと(または鍵盤を押さえている時に踏むと)、鍵盤から指を離しても音が鳴ったままになります。ピアノ特有の演奏表現を行う際には必要不可欠と言えるペダルです。

ダンパーペダルはシンセのリアパネル(背面)の「HOLD」や「SUSTAIN」と書かれているジャックに接続します。

注意)メーカーによって極性が逆(伸びっぱなしになるなど)の場合があります。シンセ本体で極性の切り替え設定もできますが、基本シンセと同じメーカーのペダルを使うほうが面倒な手間が省けます。

なお低価格の軽量&コンパクトなペダルも販売されていますが、ライブ等で使う際はある程度ズッシリと安定感のあるペダルをおすすめします。

見た目はにていますが、極性が逆な Korg DS-1H(左)と Roland DP-10(右)


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シールド 税込み1600円程度~

シンセには通常スピーカーは付いていません。たとえ付いていたとしても、それは大概一人で演奏する際に必要な程度の音量しか出ません。したがって大音量のバンドの中では使い物にはならないでしょう。そこで普通はスタジオやライブハウスにあるPAやキーボード・アンプ等に接続して音を出す必要があります。

イメージ

ストリートでやるなら携帯できるアンプも必要ですね。何れにせよシンセとアンプ(PA)に繋ぐためのケーブル(シールド)が2本必要です。最近のシンセはステレオ出力なので音の広がりをライブでも出したいのであればL(左)とR(右)の2つの出力をつなぎます(写真の黄枠の部分)

ステレオでなくとも良い場合は「MONO」というジャックから出力します(その際はケーブルは1本でもOK)。なおシールドケーブルの長さですが、シンセをセッティングする場所から接続するアンプ等までの距離が重要となりますね。当然ですが長くなればそれだけ価格も上昇します。


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キーボードアンプ

これはストリートライブ(後述)や自宅での練習時に手軽に音出しするためには必須の重要アイテムです。50Wクラスの出力であればちょっとしたライブでも十分なパワーでしょう。PAへの出力端子、ソロでシーケンサーやiPhoneなどの携帯プレーヤーをバックにパフォーマンスする場合を考えると、AUX INといった複数の入力端子があるアンプがあると便利です。オススメを幾つか紹介いたします。

Roland KC-80

3系統の入力チャンネルを搭載。専用AUXインプット、マイクの接続が可能なXLR端子も装備しているので、さまざまな楽器を接続してミキシングすることができます。

ヘッドホン、CH1-3の入力はステレオ標準タイプ、AUX INはRCAピン・タイプとステレオ・ミニ・タイプが装備。様々なデバイス等を入力することができます。

Roland KC-80の特長

  • 世界中で使用されている高い品質と信頼性のKCシリーズがリニューアル
  • 多彩な入出力端子のミキサーを装備
  • 高効率で軽量な新開発のパワー・アンプを搭載
  • 新開発のカスタム仕様のウーファーとツイーター
  • 特許取得のツイン・バス・レフックス・デザインで歪みのない低音域の再生を実現
  • 最大出力が大幅にアップ
  • ステレオ・リンク機能により、1本のケーブルで2台をステレオPAとして使用可能

(税抜)¥32,400 (税込 ¥34,992)
JANコード:4957054511692


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【関連記事】

Roland 新KCシリーズの6モデルが発表!定番キーボードアンプが一新

VOX VX50KB

VOX「VX50KB」の一番の特徴は何と言ってもその軽さ。僅か4.1kgの重量なので手軽に持ち運びができます。3つの入力の内CH3はLINE / MICの切り替えが可能。

入力パネル

特長

  • 50Wの大出力で画期的な軽量・小型化を実現。
  • Nutube搭載による真空管サウンド。
  • 高域までクリアに出力するコアキシャル・スピーカー。
  • 余裕ある出力で豊かな低音再生を実現するバスレフ構造。
  • 3チャンネル仕様。独立ボリュームを装備。
  • 柔軟にサウンド・コントロールできる3バンドのマスターEQ。
  • CH3インはLINE/MIC切り替え可能、PHASEスイッチを装備。
  • AUX イン、PHONESアウト、LINE アウトなど豊富な入出力端子。

販売価格

(税抜)¥24,000 (税込 ¥25,920)
JANコード:4959112170612

【関連記事】

Nutube搭載、50W 出力の真空管キーボード・アンプ VOX VX50KB

練習用ヘッドホン

家で練習する際には必需品。耳コピする人には無くてはならないアイテムですね。目的によって多少チョイスは異なりますが、家で練習、耳コピにするなら、長時間身につけていても疲れないことと、音の分離が良いオープン型をオススメします。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

その他

頻繁に持ち運ぶにはキャリングケース、ライブで使う譜面台、イス、ストリートで自前で機材を揃えたいなら小型アンプなどがあると良いでしょう。

必要なアイテム~目的別

■スタジオでリハーサル、練習

  • シンセ本体
  • キャリングケース
  • サステインペダル
  • シールド×2
  • (キーボード・スタンド)

「スタジオにあるシンセを使えばいいや」といって手ぶらでスタジオに行くという方もいるかもしれません。でもせっかくなら自分のシンセを持っていって練習したいですね。仮に自分の機材がスタジオにあるキーボードとまったく同じものだとしても、音色の並びや各種セッティングが同じとは限りません。自分のシンセサイザーを持っていくことで、本番に近い環境で練習できるということは非常に重要です。音色切り替えのタイミングの練習もやっておいたほうが良いですよ。同じ理由でサスティンペダルも持っていきましょう。シールドは借りても良いのですが、持っていったほうが安心。シンセとスタジオ常設のPAミキサーを2本のシールドで接続します。

■ライブハウス

  • シンセ本体
  • キャリングケース
  • サステインペダル
  • シールド×2
  • キーボード・スタンド

ほぼスタジオと同じですが、キーボードスタンドは普段のセッティング同様に、演奏しやすい高さでセッティングできるマイスタンドを準備しておくと良いでしょう。ライブハウスだとPA(ライブなどで、観客に向けて音出しする装置の総称)は専門の係の方にお願いすることになります。シンセとPAの接続には「D.I.(ダイレクトボックス)」と呼ばれる機器を使いますが、これも係の方が持ってますのでおまかせしましょう。

Boss DI-1

■ストリートでバンド(ソロ)パフォーマンス

  • シンセ本体
  • キャリングケース
  • サステインペダル
  • シールド
  • キーボード用アンプ Roland CUBE Street など
  • キーボード・スタンド
  • 譜面台(必要なら)
  • イス(座って弾く場合)

路上ライブの場合は基本、全部自分で用意しなくてはなりません。いちばん大事なものが音出しするアンプ&スピーカーですね。

ヴォーカル&キーボードならこんなセットもあります


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■主に自宅で練習

  • シンセ本体
  • キーボード・スタンド
  • ヘッドホン
  • サステインペダル
  • 譜面台
  • ドラム(ピアノ)イス

ヘッドホンは必須ですね。パソコンを使って耳コピなどを行う場合は、オーディオ・インターフェイスや小型ミキサーがあると良いです。


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★★★★

いかがでしたでしょうか。どれも非常にバランスの良い初めてのシンセでファーストシンセには最適だと思います。自分の好みに合ったサウンドや操作性のチェックはぜひデジランドショップでどうぞ。お待ちしています~


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