ローランドの歴代音源モジュール、SC-88Pro、XV-3080、JD-990、INTEGRA-7を聴き比べてみる

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ローランドの歴代音源モジュール、SC-88Pro、XV-3080、JD-990、INTEGRA-7を聴き比べてみる

記事中に掲載されている価格・税表記および仕様等は予告なく変更することがあります。

「SC-88Pro」 発売:1996年

SCシリーズは他の機種とは少々毛色が異なる「DTM用音源モジュール」通称「ハチプロ」。いわゆる「コンピューターミュージック」のMIDIデータと呼ばれた「ミュージック・データ」は、このSCシリーズを使って作成されるケースが多かったです(90年代)。レイ・ハラカミ氏が愛用したことでも有名ですね(氏は88Proだけで制作したアルバムをリリースしています)。

SC

パート数32 最大同時発音数64 音色数1117 ドラムセット42 音色マップ:3(SC-55/SC-88/SC88Pro)エフェクト リバーブ 8種類, コーラス8種類, ディレイ10種類, 2バンドイコライザー インサーションエフェクト64種類1系統。これバカ売れしました。

今聞くとさすがに個々の楽器のクオリティーはINTEGRA-7には及びませんが、アンサンブルで鳴らした時のバランスが絶妙です。いまでも中古市場では人気の製品です。

俗に「スーパーのBGM」と称されるカラオケ的データは、このSCシリーズで作られたものが多かったですね(まだ各所で聞くことができるようです)。ワタクシはこの88Proは文字通り「使い倒した」ので、「どちらがが88Proの音でしょう?」といった芸能人格付けチェックみたいなクイズでも、必ず一流芸能人になれると思っております。

懐かしのMIDIデータ集

話がそれますけども、同じく押入れ片付けていましたらこんなものが出てきました。リスニング用(!)MIDIデーター集、譜面付き。
DSC00136
パット・メセニー、ドナルド・フェイゲン、プログレ・ベスト等々、、今では考えられませんが、こういう時代もあったのですよ。
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フロッピーディスク・・2DDと2HD。若い方はご存じないかもしれません・・・2DDは720Kb。iPod 16GBの2万分の1位下の容量ですたぶん(泣)
しかし2011年まで生産されていたとはワタクシも知りませんでした。

今ではわざわざMIDIデータでコピー曲を聞かなくとも、iPod等で気軽に原曲が聞けるようになりましたが、このMIDIデータの利点は「音が見える」ということです。DAW等で楽譜表示もできるわけですから、練習やアレンジ研究にも使えるわけです・・正確な耳コピであれば・・という前提ですが・・

Pat Metheny / Third Wind のピアノパート
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な、なんと!まだMIDIデータがオンライン販売されていますね
ローランド・ネットワーク・サービスのリスニングデータ販売
RJL-7007J
「パット・メセニー・コレクション」

このメセニー先生のMIDIデータ作成は究極の耳コピ仕事でした・・余談ですが、このデータは本来は「SC-55」で聞いていただかないと製作者の本来意図するサウンドにはなりません。また音源の同時発音数の制限があったので、泣く泣く音符を削ってます・・・のでご理解ください。

小さい方のSC-8820は、1999年発売のSC-8850(88Proの後継)のコンパクト版・・ややこしくてすみません。ここでは割愛させていただきます。

という訳で話をもとに戻します。

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