音色比較
では次に音色比較です。同一のMIDIデータで鳴らし、DAW(MOTU DP8)にレコーディングしてみました。
実はこうしたシンセの音色比較というのはものすごく難しいんです。実際にはそれぞれの機種ごとに最適化したデータでないとフェアではないのですが、今回の比較は最小限のデータ・エディット(ドラムのノートナンバーを合わせる程度)で行いました。あくまで参考ということでご了承ください。
ドラム
まずはドラム。全機種ノンエフェクトです。
JD-990:波形の容量があまり多くないので、ライドシンバルのリリースがほとんどありません。でも頑張ってます!
SC-88Pro やはりバランス良いですね。
XV-3080 ちょっとロックよりなスネアとキックがデフォルト。
INTEGRA-7 アンビエント成分までサンプリングした波形ですね。そもそもリバーブ必要ないです。
シンセパッド
JD-990 同時発音数が足りなくて音切れしてます。がんばれー
SC-88Pro 意外(すみません)とイイ音
XV-3080 すべてのジャンルのサウンドが優等生レベル。
INTEGRA-7 もうサウンドのキメの細かさが別格ですね。
いかがでしたでしょうか?約20年を隔てた新旧音源モジュールの比較でしたが、昔の音作りやレコーデイングでの苦労を久しぶりに思いだしました。
さすがにINTEGRA-7のクオリティーの高さには歴代モデルはかないませんが、いずれにせよハード音源ってやっぱり存在感があっていいですね〜XVやJDにはまだまだ現役で頑張ってもらおうと思います。
それでは〜
【関連リンク】ローランド株式会社 INTEGRA-7 製品ページ
この記事を書いた人

デジランド・デジタル・アドバイザー 坂上 暢(サカウエ ミツル)
学生時代よりTV、ラジオ等のCM音楽制作に携り、音楽専門学校講師、キーボードマガジンやDTMマガジン等、音楽雑誌の連載記事の執筆、著作等を行う。
その後も企業Web音楽コンテンツ制作、音楽プロデュース、楽器メーカーのシンセ内蔵デモ曲(Roland JUNO-Di,JUNO-Gi,Sonic Cell,JUNO-STAGE 等々その他多数)、音色作成、デモンストレーション、セミナー等を手がける。