MOOG MUSIC ( モーグミュージック ) が、1970年に発売された「Minimoog Model D」を再発売することを発表いたしました。
楽器フェア2016にて
Mini Moog Model D 圧倒的な存在感!#楽器フェア pic.twitter.com/0ZaLbQvnMP
— 島村楽器商品担当 (@shima_md) 2016年11月4日
パッチングを必要とせずモジュール式シンセサイザの最も重要な部分をコンパクトなパッケージにし、キーボード・タイプのシンセサイザーの形を決定づけた「Minimoog Model D」。発売以来、世界中のミュージシャンが愛用し、40年以上にわたり、Trent Reznor、Gary Numan、Dr. Dre、Keith Emerson、Herbie Hancock など世界的アーティストの手によりユニークなサウンドを放ち新たな音楽ジャンルを形成してきました。この価値ある「Minimoog Model D」がついに復活します。
再生産される「Minimoog Model D」は、米ノースカロライナ州アッシュビルのMoogファクトリーにて1台ずつハンドメイド生産されます。
回路基板は1970年代のオリジナルMinimoog Model Dと同一のパーツ配置によるスルーホール基板を踏襲。オリジナルから何も手を加えていないサウンド・エンジン、オーディオ・シグナル・パスを踏襲しつつも、さらにサウンドの可能性を広げる新たな機能が搭載されています。
Fatar社製ベロシティ、アフター・プレッシャー(アフタータッチ)対応高品位鍵盤(トップ・パネルのCV端子でのパッチングでベロシティ/アフター・プレッシャーに対応)の採用のほか、三角波と矩形波を内蔵した専用LFO、ピッチ、ゲート、ベロシティ、アフター・プレッシャーのCV端子、ベーシックなMIDI機能、そしてオリジナルMinimoog Model D以上に分厚く、より深いオーバードライブ・サウンドが得られるミキサー部のオーバーロード機能の改良などの機能拡張が追加されています。
Minimoog ModelD 主な特徴
- 3系統のビンテージMoogオシレーター
- Moog伝統のレゾナンス付きローパス・ラダー・フィルター
- オリジナルMinimoog Model Dの設計とパーツ配置を踏襲したアナログ回路基板
- 音質や音色を決定づける重要なトランジスタを復刻させて使用
- ミルスペック精度の抵抗器を採用
- Precision Linear Systemでマッチング済みJFETをオシレーター回路に採用
- クラシックな熱硬化式ギザ付きピッチ・ホイール、モジュレーション・ホイール
- 拡張されたCV端子:アウトプット:ピッチ、アフタータッチ、ベロシティ、ゲート(アフタータッチ、ベロシティ・アウトは専用アッテネーター付き)
- 拡張されたモジュレーション機能:三角波/矩形波LFO、フィルター・エンベロープ(モジュレーション・ソースとして使用可能)、外部モジュレーションCVインプット
- オーバーロード改良:ミキサー部の外部オーディオ入力チャンネルのフィードバックを内部接続化(レベルは自動スケーリング)し、オーバードライブがより簡単に
- ツアーなどでの信頼性向上のために回路基板のコネクターを改良
- キーボード:Fatar TP-9(ベロシティ、アフタータッチ付き)
- MIDI端子:IN、OUT、THRU
サウンド・ソース | オシレーター×3 |
ノイズ・ジェネレーター | |
外部オーディオ入力 | |
オシレーター | 周波数レンジ:0.1Hz〜20kHz(6段階レンジ切替) |
オシレーター安定性(短時間):0.25%以上 | |
波形: 三角波 三角波−鋸歯状波(オシレーター1、オシレーター2) 反転鋸歯状波(オシレーター3) 鋸歯状波 方形波(矩形波) パルス波(ワイド) パルス波(ナロー) | |
ノイズ・ジェネレーター | ホワイト |
ピンク | |
LFO | 周期:0.05Hz〜200Hz |
波形:三角波(ノブ押下時)、矩形波(ノブ押上時) | |
外部オーディオ入力 | 入力レベル:+10mV〜+2V |
入力インピーダンス:1MΩ | |
フィルター | タイプ:ボルテージ・コントロールド・ローパス(Moogラダー・フィルター) |
カットオフ周波数レンジ:10Hz〜20kHz | |
フィルター・スロープ:24dB/Oct. | |
フィルター・レゾナンス:カットオフ・フリケンシーにて | |
コンター・ジェネレーター | アタック・タイム:1mS〜10S |
ディケイ・タイム:4mS〜35S以上 | |
サステイン・レベル:0〜100%(最大出力) | |
フィルター・コンター幅:0〜4オクターブ | |
VCA | ラウドネス・コンター・ダイナミック・レンジ:80dB |
オーディオ入力レベル | 端子:6.35mm(標準フォーン・ジャック)インプット |
入力電圧:+10mV(最小)、+10V(最大) | |
入力インピーダンス(定格):1000kΩ | |
オーディオ出力レベル | High Level Output |
出力電圧(定格):0.5V | |
出力電圧(最大):4.2V(ピーク間) | |
出力インピーダンス(定格):3kΩ | |
Low Level Output(High Levelより30dB低下) | |
出力電圧(定格):15mV | |
出力インピーダンス(定格):1kΩ | |
ヘッドフォン出力(ステレオ) | 出力電圧(最大):0.3V |
出力インピーダンス:8Ω | |
キーボード | キー・アクション:シンセサイザー(スプリング式) |
鍵盤数:44 | |
キー・レンジ:F0〜C4 | |
発音優先順:選択式(低音優先、高音優先、後着優先) | |
内部接続:
|
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スイッチ式内部接続:
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コントロール電圧(CV)出力 | アフター・プレッシャー(アフタータッチ)端子:6.35mm標準フォーン・ジャック |
出力電圧:0〜+5V、トリム付き | |
ピッチ端子:6.35mm標準フォーン・ジャック | |
出力電圧:-3V〜+7V、C=0V | |
ゲート端子:6.35mm標準フォーン・ジャック | |
出力電圧:0〜+5V | |
ベロシティ端子:6.35mm標準フォーン・ジャック | |
出力電圧:0〜+5Vまたは0〜+10V(選択式)、トリム付き | |
コントロール電圧(CV)入力
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ラウドネス端子:6.35mm TRS |
入力電圧:0~+5V、+5V = ユニティ・ゲイン | |
Moog EP-3エクスプレッション・ペダルでコントロール可能(リング) | |
フィルター(カットオフ・フリケンシー)端子:6.35mm TRS | |
1V/1オクターブ規格 | |
Moog EP-3エクスプレッション・ペダルでコントロール可能(リング) | |
オシレーター(ピッチ)端子:6.35mm TRS | |
1V/1オクターブ規格 | |
Moog EP-3エクスプレッション・ペダルでコントロール可能(リング) | |
モジュレーション・ソース端子:6.35mm TRS | |
リング=ノイズ・センド、チップ=モジュレーション・レシーブ (この端子に何も接続されていない場合は内部接続になります) |
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トリガー端子:6.35mm標準フォーン・ジャック | |
+5V入力でフィルター、ラウドネスのコンター・ジェネレーターをトリガー | |
MIDI端子(5ピンDINコネクター) | MIDI IN:ノート・オン(トリガー)、ノート・ナンバー |
MIDI OUT:ノート・オン(トリガー)、ノート・ナンバー(ピッチCV)、ベロシティ、アフタータッチ | |
MIDI THRU:MIDI INからの信号をミラーリング | |
パワー・サプライ | セルフスイッチ式外部パワー・サプライ:100〜240V AC、50/60Hz |
消費電力:12W以下 | |
コネクター:ロック式XLR4 | |
外形寸法 | 727 (W) x 435 (D) x 146 (H) mm(パネル水平時) |
重量 | 14.5kg |
温度 |
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発売日
2017年5月14日(日)
販売価格
定価: (税込) ¥506,000 (税抜 ¥460,000)
販売価格: (税込) ¥430,100 (税抜 ¥391,000)
JANコード:4959112166936
こちらはbehringer( ベリンガー )のModel-D 音そっくり!
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Moog社のサイトによればMinimoog Model Dの生産はまもなく終了するとのことです。これが新品をゲットできる最後のチャンスかもしれません・・
2018/7/5追記:
Mini Moog Model D Walnut が発表されました。