こんにちは、島村楽器名古屋パルコ店の立浦です。
本日はSolid State Logic社より新たに登場したオーディオインターフェイスSSL1についてご紹介していきます!
- 50年の歴史を誇るSSLデザインの超低ノイズ・高解像度マイクプリアンプ
- 伝統の4000Eシリーズのサウンドを再現する「4Kアナログ・エンハンスメント」
- 32bit/192kHz次世代コンバーターと強力な3系統ループバック機能



既にリリースされ大変ご好評を頂いているオーディオインターフェイスSSL2mkⅡ/SSL2+mkⅡ/と基本的に共通のスペック・デザインを持ちつつ、マイクプリやLINE入力を各1系統にすることにより、コストカットを図りつつ、データ通信用と電源供給用の2つのUSBポートを備え、モバイル録音環境にも対応した新たな1台。
「これから宅録を始めたい」「スマホ・タブレット用に高音質な1台をコンパクトに導入したい」
そんなDTMerの方にはかなり注目のモデルではないでしょうか!
早速実機を交え使用感や機能をチェックしていきましょう!
見た目やサイズ感

こちらがSSL1。
ご覧の通りSSL2mkⅡ/SSL2+mkⅡと同じデザインを採用しています。

当店の店頭にあったSSL2mkⅡと並べてみるとこんな感じ。
比べてみると一回りコンパクトなのがお分かりいただけますね!


入力面以外の微妙な違いとしてヘッドホン端子が1つになっていたり、INSTの入力端子が背面になっていたり、後述の4K機能の ON/OFFのスイッチの配置やサイズが異なっていたり、という違いはありますが、それ以外は概ね外観も共通です。

Universal Audio VOLT276やMOTU M2といった競合機種と並べてみるとこんな感じ。
SSL2mkⅡは少し大きく感じる場面もありましたが、SSL1はデスク設置や持ち運びでも扱いやすいサイズ感になっています。

お馴染みの大きなモニターボリュームノブも健在!
余談ですが、一般的な機材の目盛りが0〜10までなのに対し、SSL1及びSSL2mkⅡシリーズのノブの目盛りは「11」まで用意されています。
これは1984年の映画 This Is Spinal Tap(邦題:『スパイナル・タップ』)に登場する、“目盛りが11まである改造マーシャルネタ”へのオマージュ。この目盛り11マーシャルは海外のロック機材界隈では割と有名なミームらしいそうで、去年にはMarshall公式も乗っかってメモリが11まであるJVM410Hを限定でリリースしてたりします。
こういう遊び心、良いですよね!
入力・マイクプリ(動画あり)

こちらもSSL2mkⅡ/SSL2+mkⅡと同一のものを採用。
お馴染みの4KスイッチとHPF(ハイパスフィルター)を搭載している点も一緒ですね!
SSLオリジナルのプリアンプ自体の品質も抜群に良く、歌や楽器のサウンドをしっかりと収録することができます。
4Kスイッチとは?
4Kって何?映像関係?と思ってしまいそうですが、実はこの4KはSSL社の伝説的コンソール SSL 4000 Series Console 由来のサウンドキャラクターを再現するというもの。
ONにすることにより高域に少し輝きが出て音の輪郭が見えやすくなるので、ボーカルやギターが前に出やすくなる・ほんのりアナログ的な存在感が加わる という変化があります。 EQを大きくかけるような極端な変化ではありませんし、必ずONにする必要もありませんが、 もし自身の録音が「なんか弱いな…」と感じた時に掛けてみると良いかもしれません。
試しにSSL1の音質をチェックがてら、4K機能をテストしてみました!(下記動画)
前半は4KをOFF、後半は4KをONにしておりますが、いかがでしょう?音質が微妙に変化しているのがお分かりいただけると思います。
HPF(ハイパスフィルター)
また、HPF(ハイパスフィルター)は簡単に言うと、“余計な低音をカットしてくれる機能”ですね。
75Hzを基準に、18dB/Octで低音をカットしてくれます。ただし極端に痩せるような効き方ではなく、必要な低音は残しつつ不要な帯域だけを自然に整理してくれる印象です。
特にボーカル録音はエアコンの低い音や振動音、マイクの「ボフッ」という吹かれノイズみたいな不要な低域が意外と入るのですが、そこでHPFをONにすると、声が聴き取りやすくなったり、録音した音声素材がミックスしやすくなる場合があります。
※ノイズを完全に消してくれるような機能ではありません

上記の通り本機種はマイク×1、INST(LINE)×1となっており、ステレオでの録音には非対応。
また、SSL2mkⅡ/SSL2+mkⅡがINST(LINE)の入力にも4KやHPFを掛け録りすることができるのに対し、こちらのSSL1は4K/HPFはマイクのみ対応。
※上記画像の右がSSL1、左がSSL2mkⅡ/SSL2+mkⅡ
ここは何気に要注意ポイントですね!
電子ピアノやシンセサイザーなどの楽器をステレオ録音したり、レコード・DJ機器からの音をステレオソースでサンプリングしたい、楽器・LINE入力にも4Kを適応させたい、という方はSSL1よりもSSL2mkⅡ/SSL2+mkⅡの方が良さそうです。
出力・AD/DAコンバーター

SSL1にはSSL2mkⅡ/SSL2+mkⅡと同じく32bit 192KHz の次世代AD/DAコンバーターを搭載。
広大なダイナミックレンジと透明感あるサウンドを実現しています。
良質なAD/DAに加え、SSL社によるアナログ回路を含めた総合的なチューニングによって、再生音はもちろん耳馴染みの良いサウンドを実現しています。
録音時だけでなく、音楽再生時の気持ち良さもかなり魅力ですね!
SSLのオーディオインターフェイスは全体的に低音が非常に心地よく響いてくれるので、音楽制作用としてはもちろん、リスニング用のDACとしても使い出がありそうです。
MIXボタン

SSL2mkⅡシリーズとの違いとして、モニターミックス機能がシンプル化されています。
SSL2mkⅡ/SSL2+mkⅡでは、入力音とPCからのUSBリターン音をノブで細かく調整可能でしたが、SSL1ではボタン式を採用。
※上記画像の右がSSL2mkⅡ/SSL2+mkⅡ、左がSSL1
・ON → 入力音 + USBリターン音
・OFF → USBリターン音のみ
というシンプルな仕様になっています。
なお、MIXボタンを押すと少し全体音量が下がるのですが、これは入力音と再生音を安全にミックスするための仕様です。
電源供給用USB端子の追加でモバイル端末でも使える

個人的にかなり嬉しかったのがここ。
なんとSSL1には、電源供給専用USB端子が追加されています!
従来のSSL2mkⅡシリーズはUSBバスパワー駆動のため、Windows/Macでは問題ありませんでしたが、iPhoneやiPadなどのモバイル端末では直接続では電力不足で動作しないケースがありました。

しかしSSL1では、
・データ通信用USB
・電源供給用USB
が分かれているため、追加給電することでiPhone/iPadでも使用可能になっています!
これはありがたい!
近年スマホやタブレットのアプリも高機能化してますし、当店でオーディオインターフェイスをお求めの方で「スマホ・タブレットはあるけど、パソコンは持ってない」という方も増えていますので、ここに対応できるようになった形です。

試しにiPadと音楽製作アプリのGarage Bandで動作させてみましたが、快適に動作させる事ができました。
SSLの高音質なサウンドをモバイル環境で使えるのは素晴らしいですね!
豪華な付属ソフト

SSL2mkⅡ/SSL2+mkⅡと同じく、SSL1には
SSL Production Pack
という豪華な音源・プラグインソフトウェアが無償で付属します。
内容がかなり豪華で、

・SSL Vocalstrip 2 /SSL Drumstrip (通常価格 99ドル)
→SSL社が制作しているボーカルやドラムのサウンドを簡単に良い音に出来るプラグイン

・IK Multimedia AmpliTube 5 SE (通常価格16,990円)
→豊富なストンプ、アンプ、キャビネット、スピーカー、マイクを搭載したギタリスト・ベーシストにおすすめなプラグイン

・Celemony Melodyne Essential l(通常価格12,100円)
→ボーカル等のオーディオ素材のピッチ・タイミング編集において世界定番となっている補正プラグイン
一般的にも販売されており、普通に即戦力クラスのソフトウェアが多数付属。
上記以外にも、
Harrison Mixbus 10やAbleton Live LiteといったDAWソフト、ドラム音源BFD Player + Pop Essentials LEや2000を超えるスタジオクオリティーのサウンドと16のシンセ、サンプルプレイヤー、そして数多くのエフェクトとループを網羅したインストゥルメントパックNative Instruments: Hybrid Keys & Komplete Start、AAS社の音源を3つも搭載したAAS Session Bundle、SSLと Loopcloud が協力して選び抜いた即使えるサンプルとループ1.5GBなど、楽曲制作を強くバックアップするものも多数付属!
音質の良さに加えて、ソフトウェアも多く付属するのがSSL製品の魅力の一つですね!
特にボーカリストの方にはCelemony Melodyne Essentialが無償付属するのは嬉しすぎ流のではないでしょうか!
ボーカルのピッチやタイミングの補正・編集において使用する機会も多い即戦力となるプラグインですよね!
Melodyneにはこちらに付属するEssentialバージョン以外にも、Melodyne Assistant/Editor/Studioという更に3つの上位グレードがありますが、Essential所有は上位グレードをお得に購入出来るアップグレード版も用意されていますので、より良いピッチ補正プラグインが欲しい場合は無償付属のEssentialを利用しつつ上位グレードを購入するのも手です!

またギタリストな私としては、個人的ににIK MultimediaのAmplitube 5 SE(通常16,990円)が無料で付いてくるのも非常に有り難いところです。
お気に入りのペダル・ハードウェアエフェクターで収録するのも全然OKですが、使えるソフトウェアのアンプシミュレーターもあるとかなり便利なんです!Amplitube5はその中でも定番モデルですし、SE版はギターアンプやエフェクトペダルなど80種類ものギアを収録しているので、普通にこちらも即戦力です!

Melodyne同様、Amplitubeにも様々な上位モデルがあるので、このSE版をフックとして上位モデルに格安で乗り換えることも可能です!
Amplitube5の各モデルの比較はこちらの記事が参考になるかと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はSolid State Logic社の新たなオーディオインターフェイスSSL1について、ご紹介させていただきました。
価格もお手頃でサイズもコンパクト、更に高音質でパソコンだけでなくモバイル端末でも使えてしまうという、素晴らしいオーディオインターフェイス!
特に、
「初めてのオーディオインターフェイスだけど、音質には妥協したくない!」
「ボーカルorギターを一人で録音する作業がメイン」
「パソコンだけでなく、モバイル環境でも高品質なオーディオインターフェイスが欲しい!」
という方には、かなり有力候補になりそうです。
すでに人気が出る気配がプンプンしてますね🎵
名古屋パルコ店をはじめとする島村楽器対象店舗でも展示・販売を行いますので、気になる方はぜひチェックしてみてください!
主な仕様
- 製品の仕様やデザイン、動作環境などは予告なく変更することがあります。
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| タイプ | 2in 2out USBオーディオインターフェース |
| 入力 | Ch1:マイク入力、Ch2:ライン/インストゥルメント入力(切り替え) |
| 出力 | ライン出力:TRSフォーン(バランス)ステレオ、ヘッドホン出力 1系統 |
| 接続 | USB 2.0 Type C |
| 電源 | USBバスパワー駆動 もしくは5V電源入力(USB-C 、SSL1本体にのみ給電) |
| システム要件 | Mac OS 12 以上(Class-Compliant) / Windows 11(専用ASIO/WDM driver必要) |
発売日
2026年5月29日
販売価格・ご購入はこちら
- 価格は予告なく変更となる場合がございます。実際の販売価格はオンラインストアの表示価格および最寄りの店舗でご確認ください。
| 品名 | 販売価格 |
|---|---|
| SSL1 JANコード:0878076002200 | ¥26,950(税込) |

この記事を書いた人

名古屋パルコ店 シンセサイザー / DTM / DJ 担当 立浦(たてうら)
シンセサイザー、DTM、DJ等デジタル機材の事ならお任せください!逆に子育ての事、教えて下さい!
「実機レビュー!立浦のコレええがね」連載中!




