2025年11月1〜2日、「見て、聴いて、弾いて、叩いて、最高の楽器体験を!」をコンセプトに掲げる、お客様参加型の楽器体験総合イベント「東京楽器博」が東京の科学技術館で開催されました。
ギター、シンセサイザー、ドラム、管弦楽器、電子ピアノ等の各メーカー、代理店が出展するなか、デジランドでは主にデジタル楽器関連の製品をチェックしてきましたのでその様子を御覧ください!

会場の科学技術館は、東京のど真ん中、千代田区の丸の内公園内にあります。1964年に開館し、子どもから大人まで楽しみながら科学原理や最新技術を学べる場として親しまれています。
周辺には日本武道館や皇居、江戸城跡や東京国立近代美術館など文化施設が集まり、都心でありながら自然と文化の両方を感じられる立地です。奥に見えるのが武道館の屋根です。


今回は清水門から入ってみることにしました。
科学技術館正面(公式ページよりお借りしました)

大昔はここで楽器フェアも開催されていたんですね。
それではごく一部となりますが、出展ブランドごとにご紹介していきましょう(順不同)
STUDIO LOGIC
SL mk2 シリーズ
先ごろ国内発売が決定した、MIDI2.0対応のMIDIキーボードコントローラー「SL mk2」シリーズ。「SL73 MK2」「SL88 MK2」「SL88 GT MK2」のラインナップ。



Numa X Piano


鍵盤タッチもかなりしっかりしています。
代理店のディリゲントさんブースでは他にもLA発のミュージックギアケースブランド「Analog Cases」などが展示されていました。

MicroKits
Synth-a-Sette

レトロカセット風デザインの小型シンセサイザーSynth-a-Setteは、導電性素材を利用して音を発する仕組みを採用。文房具や果物といった身近なものを“鍵盤”として使えるため、遊びながら電気の伝導を学べる音楽ツール。

REON

知る人ぞ知る大阪のシンセメーカー「REON」さんのブースでは、おなじみのアイコニックなREON IIIC アナログモジュラーシンセサイザーやdriftbox等が展示されていました。
driftbox XL

シーケンスや各種コントローラーデータをレコーディングしてCV出力できるエフェクター内臓のコントローラー。
Tahorng
電子リコーダー「Elefue」(エレフエ) でもおなじみのTahorngブースでは、折りたたみ式のキーボードや各種電子楽器が展示されていました。
WINDKEY WK37

鍵盤ハーモニカ風のシンセ&MIDIキーボードです
音源も内蔵、USB接続で外部音源もコントロール可能です。鍵盤ハーモニカサウンドは新規にサンプリングして作成したそうです。


NORD
NORD ORGAN 3



強化されたオルガンエンジン、シリーズ初搭載のモジュレーションエフェクト、格別の響きをもたらすロータリースピーカーエミュレーション機能を搭載。
Nord Grand 2

KAWAIの最新世代プレミアム ハンマー アクション キーボードを搭載
NORD STAGE 4

ARTURIA





オーディオ・インターフェイス Audio Fuse シリーズ

MiniLab 3

Webアンケートに答えるとAstroLabのキーホルダーがもらえました!

AlphaTheta
Chordcat

昨年クラウドファンディングで話題となり2025年7月10日に一般販売が決定した、最適なコード進行をレコメンドし、作曲をアシストする機能を搭載するTORAIZブランドのルーブボックス「Chordcat」。8トラックのシーケンサー、145種類のサウンドと16種類のドラムキットを搭載。乾電池駆動、USB Type-C給電に対応。

製品詳細は⇒こちら
PopuMusic
PopuPiano


カラフルでコンパクトなMIDIキーボード。Bluetoothでアプリと接続し、光のガイドでコードやメロディーを演奏することができます。

SEQUENTIAL
Fourm

お手頃な価格にもかかわらず本格的なSequentialのアナログサウンドが得られる、ポリフォニック・アフタータッチ・キーボードを搭載した4ボイス・ポリフォニックシンセ。

HAMMOND ORGAN / Leslie
XK5-Full
MTW1(Modelled Tone Wheel 1)音源搭載、仮想マルチ・コンタクト鍵盤の組み合わせによって「B-3」の演奏表現を再現可能

レスリースピーカー 3500W

おなじみレスリースピーカー。3500Wは、2ローター、3モード、1チャンネル。
Waldorf
Iridium Keyboard(下)とIridium Core(上)

Quantumのサウンドエンジンを搭載した16ボイス・デスクトップ・シンセサイザー Iridium に、世界最高品質のポリフォニック・アフタータッチ・キーボードを搭載した「Iridium Keyboard」

Iridium Core

Melbourne Instruments
オーストラリアの新鋭メーカー。モーター駆動式コントローラーで有名になりましたね。プログラムを変更するとつまみがウニウニと動く姿は壮観ですね。
DELIA

NINA

ROTO-CONTROL
モータ駆動式ノブを搭載したMIDIコントローラー。Ableton Liveなどとの自動同期やMIDIハードウェアのスタンドアロン操作などが可能です。

NUX
NAI-24

マルチエフェクト、ストンプボックス、アンプ、ワイヤレスシステム、電子ドラムキット、デジタルピアノ等をリリースしている中国のNUXからUSB-C対応オーディオ・インターフェースが参考出品されていました。AKM(旭化成エレクトロニクス)製の高品質プロフェッショナルAD/DAデコードチップを搭載。32ビット/192kHzのサンプリングレートに対応。

Theresyn

Theresyn

Theresynは、テルミンとシンセサイザーを組み合わせ、テルミンだけでも通常のシンセサイザーでも表現できないユニークな音楽表現を可能にする楽器です。背面には共鳴弦が備わっており、インドの古典楽器からヒントを得た特殊なブリッジが、共鳴音に豊かな倍音を加えます。


Mellotron

1963年に登場したメロトロンは、各鍵盤に内蔵された録音済みテープをリアルタイムに再生するという初のサンプル・プレイバックキーボードでしたが、独特の哀愁のあるサウンドには今でもファンが多いです。そのデジタル版がM4000D mini(上右)M4000D(下)
Micro Module
シリーズの中で最も小型・軽量なデジタル・メロトロンのマイクロ・デスクトップ・バージョンです。

Teenage Engineering

EP-40 riddim Supertone / EP-2350 Ting FX

開催期日中はまだ情報解禁前だったのですが、レゲエ・ダブに特化したビートマシンとハンドヘルド型パフォーマンスマイクEP-40 riddim Supertone / EP-2350 Ting FXがしれっと展示されておりました。
IK Multimedia
IK Multimedia ブースではヘッドフォンの音響補正、バーチャル・モニタリングを可能にするDAC内蔵ポータブル・ヘッドフォン・アンプ「ARC ON•EAR」が体験できました。

任意のヘッドフォンに対し、個別に最適化された音響補正プロファイルを適用し、スタジオモニターのような正確なサウンド環境を実現する革新的なアンプです。

製品詳細は⇒こちら
PWM
Malevolent
モジュラー式ピュアアナログ シンセサイザー

Mantis

PWMは、イギリスで生まれたシンセメーカー。M-AudioやFocusrite/Novationなどの製品開発に携わってきたポール・ウィッティントン氏と、名機GnatやWASP、OSCarを設計した故クリス・ハゲット氏の共同作業から生まれた独創的なシンセを開発しています。
KORG
Liano LIVE!
ストリーミングピアノという新たなコンセプトをもつ電子キーボード。
「気軽に配信を叶える、」というテーマどおり、シンプルに演奏動画の配信ができるようです。

KRONOS 3
今年4月に発売したばかりのフラグシップワークステーション。読み込み速度やタッチパネルの反応などが強化され、あらたに音源も追加されています。
詳しくはこちら


Grandstage X
7つのサウンド・エンジンを搭載した同社フラグシップとなるステージピアノ。



Roland
ローランドブースには、シンセサイザーやドラム・マシーン、ガジェットなどが勢揃い。もちろんすべて試奏することができました。




FANTOM EX
こちらは、2023年に発売されたワークステーションシンセサイザーのフラグシップモデル。
この一台で「JUNO-106」や「JD-800」などローランドの名機といわれるサウンドを演奏することができます。また、「SH-101」「JUPITER-8」「JX-3P」にいたっては音だけでなく、アナログ回路とその動作含めて再現するACB Expansion技術でビンテージモデルを使用することができます。
もちろんアナログモデリングだけでなく、SuperNATURALやPCMなど、アコースティック楽器の音色も搭載。とくにV-Piano エンジンはピアノがもつ深く、美しい響きで、ピアノソロなどの表現力を必要とするシーンで活躍できる音色かと思います。
FANTOM EXシリーズの詳細はこちら

V-STAGE
2025年2月に発売されたライブパフォーマンス用のステージキーボードです。
FANTOMシリーズなどももちろんライブに使用できますが、このモデルは演奏でよく使用される操作部をトップパネルに配置し、操作に迷わず即座にパフォーマンスできるようにしたモデルです。
「V-STAGE」の詳細はこちら

TR-1000
そして、今話題の製品といえばこちら。約40年ぶりとなる本物のアナログ回路を搭載したリズムマシンです。
伝説的な「TR-808」や「TR-909」直系のサウンドとともにデジタル技術が見事融合させていて、制作のしやすさと出音の良さが光ります。
「TR-1000」の詳細はこちら

AE-BRISA
もうひとつ話題の製品といえば、フルートスタイルの電子管楽器です。 アコースティックフルートのキーのレイアウトを再現し、「SuperNATURAL Winds」という新たな音源が搭載されています。 生のフルートそのままの吹奏感とは異なりますが、「新しい楽器の発見」という意味で、新たな可能性を提案してくれる製品と言えるでしょう。
「実際に試奏されたフルート奏者の反応はどうですか?」とスタッフの方に聞いてみたところ、「これはこれで面白い」と上々の反応だったそうです。 発売はまだ先ですが、ぜひ、試してみてくださいね。
「AE-BRISA」の詳細はこちら

エアロフォンブース


YAMAHA
ヤマハのブースには、先日発表され多くの反響を呼んだ「MODX Mシリーズ」が。
話題中の話題ということもあり、試奏される方が後を絶ちませんでした。 なにしろ、最上位機種である「MONTAGE M」の音源システムのエッセンスを引き継ぎながら、大幅に軽量化し、さらに価格は半額以上という低価格化を実現したとあっては、この人気も頷けます。
「MODX Mシリーズ」の詳細はこちら

MONTAGE M
ワークステーションのフラッグシップモデル「MONTAGE M」シリーズです。 ですが、ブースでひときわ目を引いていたのは、むしろ後ろにあるモジュールの方ではないでしょうか。
こちらは、(残念ながら)非売品の専用コントローラーです。 「MONTAGE M」本体でもメニューの階層深くでシンセのパラメーターを編集できますが、その主要なパラメーターを(本体から)取り出して物理的に操作できるようにしたもの、と言えば分かりやすいかもしれません。
バーチャルアナログ音源「AN-X」はもちろん、「AWM2」音源や「FM-X」音源もコントロール可能で、各パートを切り替えながら最大2系統のエディットができます。
「MONTAGE M」の詳細はこちら

YCシリーズ、CPシリーズ、そして人気のYCシリーズなども展示されていました。



Zildjanヘッドホンも別コーナーで発見!

Zildjian ALCHEM-E Perfect Tune Headphones

デジタルサックスやエレクトリック・ヴァイオリン、サイレントシリーズなども展示されていました。

Ryoga
島村楽器も実はギターコーナーに出展しておりました

その他
Thunder Plugs 初音ミク

株式会社ポコアポコネットワークスの非接触光学式譜めくりセンサー。ボタン式ハードの「カチッ」というノイズが出ません。

SYNTHMANIACS(シンセマニアクス)

シンセサイザーを活用し、楽曲制作や楽器演奏など、音楽活動を主軸とした新規VTuberプロジェクトです
PLUS LAB PICO WIND
スマートフォンとつなぐだけで誰でもすぐに演奏できる、新しいウインドMIDIコントローラー!リコーダーの運指で直感的にプレイ可能。交換式ストローで清潔に使えます

SOMA FLUX


独自の磁気センサー技術を取り入れ、手に持つボウの動きで直感的に音を操ることができる仕組みを採用しています。
CME WIDI K.O.Ⅱ

UVIブース

かんぷれ -KANTAN Play Core-

Xsynth

25鍵ポリフォニック・アフタータッチ対応キーボード、MIDIインターフェース、オーディオインターフェース、内蔵シンセサイザーの4つの機能を1台に集約。
なぜかロック酒まで販売されていました

以上、今回ご紹介シたのは出展社のごく一部でしたが、今年は例年に比べると海外のメーカーの出展が目立っていた印象です。
会場にはブースのほかデモステージでアーティストさんのデモンストレーションやトーク&ライブが繰り広げられておりました。今回は時間の関係上ステージは取材することができなかったのですが、非常に多くのお客さんで始終会場は大賑わいでした。
東京楽器博は今後も毎年開催される予定とのことなので、見逃した方はぜひ来年をお楽しみに!!




