DDJ-FLX4にオーディオインターフェイスを追加して、プロレベルの音質を実現!

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DDJ-FLX4にオーディオインターフェイスを追加して、プロレベルの音質を実現!

記事中に掲載されている価格・税表記および仕様等は予告なく変更することがあります。

人気のDJコントローラーDDJ-FLX4の唯一の弱点を克服!!

こんにちは、三宮オーパ店のDJ HAGIです。
ここ最近、圧倒的な人気のDDJ-FLX4ですが、現場で使用してみて「あれ?」っと思ったことありませんか?他の機材からDDJ-FLX4に切り替えた時に音質が気になるという話が多くあります。
実際私もDJサークルなどでDDJ-FLX4などに切り替えた時に、音がモコモコして、聞き取りにくいなと感じたことが何度かあります。
そこで、DDJ-FLX4の音質を良くする技をご紹介いたします!

※-DDJ-FLX4以外でも、DJコントローラーでのDJで、「音がこもって聞こえる」「シャカシャカする」「音が薄い」などと感じた方は参考になると思います。

注)-DDJ-FLX4の対応ソフトウェアには「Serato DJ Lite」と「rekordbox」がありますが、今回は「rekordbox」を使用する際の音質改善術のご紹介です。(その他、TRAKTORやdjayでもこの方法が使用できます。Serato DJに関してはオーディオの設定が自動なので、この方法は使用できません。)

DDJ-FLX4の音質って実際どうなの?

Pioneer DJの主要DJコントローラーの音質を調べてみました。やはり、XLR出力の搭載されているDDJ-800以上と比べ、出力の音圧・音質が低いようです。

※-島村楽器 萩尾調べ

4アウト以上あるオーディオインターフェイスを追加!

DDJ-FLX4の音質改善の方法は「オーディオインターフェイスを別に用意」です。
しかし、注意が必要です。以下の点に注意して選びましょう。

  • アウトプットが4つ(ステレオ2系統)以上あるものを選びましょう
  • 当然、音質が良いものを選ぶ
  • できる限りバス電源駆動(電源が不要)
  • 出力はRCAがあるものがベター
  • とはいえ、できるだけ安い
  • 小型ならなお良い

DJコントローラーにオススメのオーディオインターフェイスは?

アウトプットが4以上ある、5万円以下の売れ筋のオーディオインターフェイスのLINE OUTの音質を比較してみます。

メーカー/品番USB端子出力端子THD+NDR
AUDIENT/iD14mk2USB-C標準-104.4dB126dB
MOTU/M4USB-CRCA/標準-110.5dB120dB
SSL/SSL2+USB-C標準-94.0dB112dB
UA/VOLT4USB-C標準-102.5dB102dB
Steinberg/UR44CUSB-C標準-96.5dB96dB
NI/KOMPLETE AUDIO 6 MK2USB-B標準-84.4dB84dB
  • THD+N:全高調波歪+ノイズのこと。この数字が高いほどひずみやノイズが大きいことを表している。(-100と-90では-100の方がノイズが小さい)
  • DR:ダイナミックレンジのこと。この数字が小さいと細かい音がノイズに埋もれたり、大きい音が歪んでしまったりする。

この中から、DJ HAGIがオススメするのがこちら!

Audient「iD14mk2」と、MOTU「M4」です!特にオススメなのが「iD14mk2」です!

DDJ-FLX4 × iD14mk2が凄い!

いくつか試して圧倒的に良かったのが「iD14mk2」です!
USB-Cのバス電源なのですっきりですし、音が気持ち良い!と感じる、音楽的な鳴り方をしてくれます。

DJ関連の現場ではRCAが多いんですが、「iD14mk2」は出力が標準なので、RCA-標準の変換プラグをあらかじめ挿しておくことをオススメします。音質が良いものを選ぶなら、DJコントローラーが大きくなりがちですが、このセットアップなら持ち運びも楽ですね。

DDJ-FLX4 × M4もGOOD!

それでは、MOTUの「M4」はどうかというと、こちらもかなり良かったんですが、DJ HAGI的解釈では

  • 迫力のある出音=AUDIENT iD14mk2
  • くっきりきれいな出音=MOTU M4

という印象です。
ダイナミックレンジ値の高い「iD14mk2」が豊かな鳴り方、THD+N値がよい「M4」がくっきりきれいな鳴り方と、スペック通りで納得です。
個人的に「iD14mk2」が気に入りましたが、ジャンル等によってはくっきりきれいに出る「M4」の方が相性が良い場合もありそうです。「M4」は出力にRCAがあるのも〇。

DDJ-FLX4 に上記のようなオーディオインターフェイスを導入することで、音質を改善することができますが、もし、音質プラス高い機能と優れた操作性をもったDJコントローラーが欲しい場合は上位機種「DDJ-800」がおすすめです。

rekordboxとiD14mk2での設定について

最後に、オススメの「iD14mk2」を使い際の設定についてご紹介しておきます。
rekordboxではオーディオの出力先を1つ選択できますので、そこにiD14MK2を選択してください。

その後、下のスクロールして、アウトプットの選択で、マスターアウトを1と2、ヘッドホンアウトを3と4にしてください。

1個ポイントですが、iD14mk2では、起動時は音が出ません。右側のダイヤルを使って、マスターアウトとヘッドホンアウトの音量を上げてください。

これですぐに音が出ない場合は、iD14mk2の専用ソフト側で内部の設定を行います。
システムパネルを起動して

ROUTINGがこうなっているか確認。1+2がMAIN MIX、ヘッドホンのマークの5+6がCUE AになっていればOKです。

真ん中のMAIN MIXのミックスバランスでDAW 1+2のボリュームを上げます

CUE AのミックスバランスでDAW 3+4のボリュームを上げます。

これで音が出るはずです。

本記事でご紹介した商品

購入および価格は下記のURL先にてご確認ください。
▼ DJコントローラー「DDJ-FLX4」



▼ 10in/6out オーディオインターフェイス「iD14mk2」


▼ 4in 4out オーディオインターフェイス「M4」

この記事のお問い合わせは萩尾(はぎお)まで

出勤日を下記リンクにて公開しております。Webからの接客予約も可能ですので、お気軽にお問い合わせください。

この記事を書いた人

三宮オーパ店 DJ.デジタル楽器アドバイザー 萩尾(はぎお)

DJ HAGI a.k.a DRAGON

2001年のDMCのビデオ映像に衝撃を受け、バトルDJに憧れる。その後すぐにDJバトルを企画し、10年以上定期的に草DJバトルをプロデュース。機器のチューンナップや修理が趣味。

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