Solid State Logic ( ソリッドステートロジック / 以下:SSL ) が、コンパクトなデスクトップタイプのオーディオインターフェース「SSL 2」と「SSL 2+」を発売します。
【関連記事】SSL 12 | 12イン/8アウト デスクトップ・オーディオ・インターフェース
世界の最高峰のレコーディングスタジオ向けのミキシングコンソールやプロセッサーを開発するSSLですが、なんと、今回発表されたのは自宅スタジオ向けの小型オーディオインターフェイス。昨年には「手が届く SSL コンソール」として小型オーディオミキサー「SiX」を発売し大人気となりましたが、今回は低価格クラスのオーディオインターフェイスの位置付けとなる予定で注目を集めそうです。
SSLジャパンの鈴木氏によるSSLの歴史とSSL 2 / SSL 2+のご紹介ビデオ
NAMM 2020 会場にて
ラインナップ
2イン/2アウトの「SSL 2」と2イン/4アウト、MIDI入出力装備の「SSL 2+」の2ラインナップがございます。
SSL 2
- 2入力 / 2出力 USBオーディオインターフェイス
- 2基のSSL設計のマイクプリアンプ
- クラシックSSLコンソールのサウンドカラーを加える「Legacy 4K」ボタン
- 十分な電力を備えたプロフェッショナルグレードのヘッドフォン出力
- 24-bit / 192 kHz AD/DA AKM コンバーターを採用
- 簡単で使いやすい低レイテンシーモニタリング用モニターミックスコントロールを装備
- 圧巻のダイナミックレンジを備えるバランスモニター出力
- USB 2.0、バスパワー対応
- SSL Native「Vocalstrip 2」および「Drumstrip」プラグイン付属
Avid「Pro Tools | First」+ AAXプラグイン SSL collection、Ableton「Live Lite」- Native Instruments「Hybrid Keys & Komplete Start」、Loopcloud 1.5GBサンプル 付属
SSL 2+
- 2入力 / 4出力 USBオーディオインターフェイス
- 2基のSSL設計のマイクプリアンプ
- クラシックSSLコンソールのサウンドカラーを加える「Legacy 4K」ボタン
- 独立した2つのプロフェッショナルグレードのヘッドフォン出力
- 24-bit / 192 kHz AD/DA AKM コンバーターを採用
- 簡単で使いやすい低レイテンシーモニタリング用モニターミックスコントロールを装備
- 圧巻のダイナミックレンジを備えるバランスモニター出力
- MIDI I / O 装備
- USB 2.0、バスパワー対応
- SSL Native「Vocalstrip 2」および「Drumstrip」プラグイン付属
Avid「Pro Tools | First」+ AAXプラグイン SSL collection、Ableton「Live Lite」- Native Instruments「Hybrid Keys & Komplete Start」、Loopcloud 1.5GBサンプル 付属
SSL 2 シリーズ
「SSL 2」シリーズは、SSLが持つテクノロジーとノウハウを取り入れた24ビット/ 192kHz対応のUSBオーディオインターフェイスです。シンガーソングライター、作曲やプロデューサー、ミュージシャンなど個人で使用するのに最適で用途に応じて2のラインナップから選択することができます。
「SSL 2」は、2つのクラシック・アナログ・マイクプリアンプ、大出力のハイグレードヘッドフォン出力と使いやすいモニターミックスコントロール、感動的なダイナミックレンジを備えたバランスモニター出力を装備しています。
「SSL 2+」は、独立したモニターミックスを備えたヘッドフォン出力、MIDI I / O、3-4アンバランス出力を装備し、チームプロダクション向けとなっています。
SSL 2 シリーズの最大の特徴である「Legacy 4K」機能は、大型レコーディング・コンソールを代表する「SSL 4000」シリーズのようなアナログキャラクターと輝きを入力ソースに加えることができます。詳しくはこちらを御覧ください。
また、どちらのモデルにも「SSL Production Pack」ソフトウェアをバンドルしており、SSL独自のスタジオグレードのプラグイン「Vocalstrip 2」と「Drumstrip」を手に入れることができます。
Vocalstrip 2
Drumstrip
40 年にわたり最高級オーディオミキシングコンソールを作り続けられてきた知識と経験を詰め込んだ 「SSL 2」によって、これからは最高のレコーディングスタジオが身近になります。これまでの何千何万のヒットレコードを SSL コンソールから生み出してきた、そして今も続いているアーティスト、 Dr.Dre からマドンナ、 Timbaland から Green Day、 Ed Sheeran から The Killers、 その他あなたが影響を受けてきた多くのアーティスト、エンジニア、プロデューサーの足跡を辿るオーディオインターフェースです。
Legacy 4K
「SSL 2」および「SSL 2+」には「Legacy 4K」機能を搭載しています。「4K」スイッチを押すことで入力に対してちょっとした“アナログマジック”を加えることができます。
これは高い周波数成分でのEQブーストと、 それに合わせて厳密に調整された共鳴歪みとを掛け合わせて音色の強調を実現します。
▼ 「Legacy 4K」のEQブースト イメージ図
▼ Legacy 4Kの高調波歪 イメージ図
この効果は完全にアナログ回路上で生み出され、伝統的なSSL 4000シリーズコンソール (しばしば4Kと呼ばれています) のサウンドを彷彿とさせます。4Kは「前に出る感じ」や「音楽的なEQ」とともに「アナログらしさ」を表す代名詞として知られています。 とくに、ボーカルやアコースティックギターの音色に良く合うことでしょう。
「4K」は SSL の 4000シリーズコンソールの略称として、 よくそう呼ばれていました。4000シリーズコンソールは1978 年から 2003 年まで製造された、いわゆるラージフォーマットミキシングコンソールの歴史において、 そのサウンド、 自由度の高さ、 オートメーション機能などによって、 コンソールの代名詞とも呼べる存在のひとつとして数えられています。
「4K」コンソールは、Chris Lord-Alge (Green Day, Muse, Keith Urban) 、 Andy Wallance (Biffy Clyro, Linkin Park,Coldplay)、Alan Moulder (The Killers, Foo Fighters, Them Crooked Vultures) といった世界中の著名なエンジニア達によって使用されています。
▼コンソール SSL 4000 E
SSL 2 とSSL 2+ の比較
各製品の大まかな機能比較です。詳しくは各店舗の担当スタッフまでお気軽にご相談ください。
SSL 2 | SSL2+ | |
Mic/Line/Inst 入力 | 2 | 2 |
Legacy 4K 機能 | ◯ | ◯ |
バランス・ステレオモニター出力 | ◯ | ◯ |
アンバランス出力 | – | ◯ |
ヘッドホン出力 | 1 | 2 |
ミックスコントロール | ◯ | ◯ |
MIDI 入出力 | – | ◯ |
USB バス・パワー電源 | ◯ | ◯ |
主な仕様
接続 | USB 2.0 Type-C |
マイクプリアンプ | EIN: -130.5 dB ゲインレンジ: 62 dB |
Instrument/Line※ | 最大Instrument 入力レベル: +15 dBu 最大 ライン入力レベル: +24 dBu |
Monitor Outputs | ダイナミックレンジ: 112 dB 最大出力レベル: + 12.5 dBu |
Headphone Output(s) | ダイナミックレンジ: 111 dB 最大出力: +10 dBu |
サンプルレート | 44.1, 48, 88.2, 96, 176.4, 192 kHz |
※AES17規格に準拠
詳細仕様
マイクインプット | |
周波数応答特性 | ± 0.1 dB |
ダイナミックレンジ (A-Weighted) | 110.5 dB |
歪率 (@ 1kHz) | < 0.0015 % @ -8 dBFS, < 0.005 % @ -1 dBFS |
EIN (入力換算ノイズ ) (A-Weighted, 150 Ω termination) | -130.5 dBu |
最大入力レベル | +5.5 dBu |
ゲインレンジ | 62 dB |
入力インピーダンス | 1.2 kΩ |
ラインインプット | |
周波数応答特性 | ± 0.05 dB |
ダイナミックレンジ (A-Weighted) | 110.5 dB |
歪率 (@ 1kHz) | < 0.0015 % @ -8 dBFS, < 0.005 % @ -1 dBFS |
最大入力レベル | +24 dBu |
ゲインレンジ | 62 dB |
入力インピーダンス | 10 kΩ |
インストゥルメントインプット | |
周波数応答特性 | ± 0.05 dB |
ダイナミックレンジ (A-Weighted) | 110.5 dB |
歪率 (@ 1kHz) | < 0.0015 % @ -8 dBFS, < 0.005 % @ -1 dBFS |
最大入力レベル | +15 dBu |
ゲインレンジ | 62 dB |
入力インピーダンス | 1 MΩ |
モニターアウトプット (バランス回路) | |
周波数応答特性 | ± 0.05 dB |
ダイナミックレンジ (A-Weighted) | 112 dB |
歪率 (@ 1kHz) | < 0.0012% @ -8 dBFS, < 0.002 % @ -1 dBFS |
最大出力レベル | +12.5 dBu |
出力インピーダンス | 1 Ω |
アンバランスアウトプット (SSL 2+ のみ) | |
周波数応答特性 | ± 0.05 dB |
ダイナミックレンジ (A-Weighted) | 112 dB (1-2ch), 110 dB (3-4ch) |
歪率 (@ 1kHz) | < 0.0015% @ -8 dBFS, < 0.0025 % @ -1 dBFS |
最大出力レベル | +6.5 dBu |
出力インピーダンス | 1 Ω |
ヘッドフォンアウトプット | |
周波数応答特性 | ± 0.05 dB |
ダイナミックレンジ | 111 dB |
歪率 (@ 1kHz) | < 0.0015% @ -8 dBFS, < 0.0020% @ -1 dBFS |
最大出力レベル | +10 dBu |
出力インピーダンス | 10 Ω |
デジタル部 | |
対応サンプリングレート | 44.1 kHz, 48 kHz, 88.2 kHz, 96 kHz, 176.4 kHz, 192 kHz |
クロックソース | Internal |
USB | USB 2.0 |
Low-Latency Monitor Mix | Input to Output: < 1ms |
入出力経路遅延量 (96 kHz時) | Windows 10, Reaper: < 4ms (Safe Mode Off) Mac OS, Reaper: < 5.2ms |
ハードウェア構成 | |
---|---|
アナログインプット 1 & 2 | |
コネクター | XLR コンボ |
インプットゲインコントロール | フロントパネル・ノブ |
マイク/ライン/インストゥルメント切替 | フロントパネル・スイッチ |
ファンタム電源 | フロントパネル・スイッチ |
Legacy 4K アナログエンハンスメント | フロントパネル・スイッチ |
アナログアウトプット | |
コネクター | SSL 2:1/4″ (6.35 mm) TRS 端子 SSL 2+:1/4″ (6.35 mm) TRS jacks, RCA 端子 |
ステレオヘッドフォンアウト | 1/4″ (6.35 mm) TRS 端子 |
モニターアウトプット L/R レベルコントロール | フロントパネル・ノブ |
モニターミックスインプット – USB ブレンド | フロントパネル・ノブ |
モニターミックス – ステレオインプット | フロントパネル |
ヘッドフォンレベルコントロール | フロントパネル |
ヘッドフォン B 3&4 ソースセレクション | フロントパネル(SSL 2+ のみ) |
リアパネル | |
USB | USB 2.0, USB Type-C 端子 |
MIDI | 2 x 5-pin DIN Sockets(SSL 2+ のみ) |
ケンジントン盗難防止スロット | K-Slot |
フロントパネル LED | |
インプットメーター | 各チャンネル: 3 × グリーン, 1 × アンバー , 1 × レッド |
Legacy 4K アナログエンハンスメント | 各チャンネル:レッド |
USB 電源 | グリーン |
重量 • サイズ | |
幅 x 奥行き x 高さ | 234mm x 157mm x 70mm (including knob heights) |
重量 | SSL 2:880g SSL 2+:900g |
▼「SSL 2」使用して録音
発売日
2020年2月7日(金)
販売価格
SSL 2¥39,600(税込)⇒ (2023年11月10日〜価格改定)¥29,920(税込)
JANコード:0878076001401
SSL 2+
JANコード:0878076001418
SSL2 /SSL2+ アップデートによる ループバック機能が追加されました
USBオーディオ・インターフェース SSL2 / SSL2+ にループバック機能が搭載されました。ループバック機能はファームウェア(Windows OS の場合はファームウェアとドライバー)をアップデートすることで使用することができます。すでにSSL2/SSL2+をお持ちの方も、これから購入される方もファームウェア(Windows OSの場合はファームウェアとドライバー)をアップデートすることでループバック機能を使用することができます。動作環境等、詳しくは⇒こちら