【マイスター工房通信】ペグのお話
こんにちは!シマムラストリングス秋葉原の森貝です。三寒四温な日々が続いていますね。
インフルエンザなども流行っていますが皆さまお元気にお過ごしでしょうか?
本日はペグについてお話をしたいと思います。
ペグ(糸巻き)
弦楽器をやっている人なら必ず一度は悩まされたことがあるであろうペグ(糸巻き)。
テーパー(先細りの傾斜)がついたペグが同じテーパーのペグ穴にただ刺さっているだけというとてもシンプルな構造故に、湿度の変化などで緩みやすくなったりきつくなったりと1年を通して変化が起こってしまいがちな部分です。
ペグのテーパーとペグ穴のテーパーがしっかりとあっていれば、ペグコンポジションやペグドープなどの調整剤によってご自身でもセルフケアは出来るのですが、テーパーがあっていない、穴もしくはペグ自体が歪んでいる…となると話は変わってきます。
ペグとペグ穴のテーパーを合わせるためにペグ(もしくはペグ穴)を削り合わせる必要があります。
(程度によってはペグ自体を交換してしまった方が良い場合もあります。)
↑調整工具
今回の症例はペグの先端細いほうがきつくなっていて手元側がペグ穴に接していない…という場合ですが、今回はペグを少し削って調整していきます。
図で説明しますとこんな↑感じ。これだとうまく力が伝わらずペグも止まりにくくなってしまいます。
専用工具でペグを削ってテーパーがぴったりと合い、調弦がしやすくなりました!
もともとのペグの太さやペグ穴のことなど複合的に状態をみて調整方法が変わりますのでペグの不調を感じたらまずは点検でお持ち込みくださいね!
こぼれ話
ペグ自体のテーパーが合っていても、ペグの角度や弦の巻き方によって調弦がしやすかったりしにくかったり…といったことも生じてきます。
正面から見てペグの平たい部分が見えるようになっている(△の状態)と、力が逃げやすくなってしまい、うまくペグが回しにくく、止まりにくくなります。
ペグの角度は正面から見たときに縦方向になるよう(〇の状態)に弦を張ると楽器を構えながらの調弦がしやすくなりますよ!
料金表
楽器種別 | ペグ簡易調整 4本1セット |
ペグ削り修正1本 | ペグ交換4本1セット |
---|---|---|---|
分数バイオリン (~3/4) |
¥2,160 | ¥1,080 | ¥7,776~ |
ヴァイオリン | ¥2,160 | ¥1,296 | ¥12,960~ |
ヴィオラ | ¥2,160 | ¥1,296 | ¥12,960~ |
チェロ | ¥2,160 | ¥1,620 | ¥17,280~ |
※全て税込価格となります。
※ペグ交換に関してはペグの材質により異なりますので詳しくはお問い合わせくださいませ。
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青森県出身の森貝(もりかい)です!演奏楽器はチェロです。販売員としても、技術者としてもお客様のご要望にお応えできるよう全力でサポートいたします!