【2020年版】初心者におすすめのシンセサイザー5機種(+1)

記事中に掲載されている価格・税表記および仕様等は記事更新時点のものとなります。

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2020年もすでに後半に入りましたが、これから自宅でキーボード(シンセサイザー)をはじめてみたいという人も多いのではないでしょうか?そんな方に初めて買うシンセのオススメ機種をご紹介したいと思います。

シンセサイザー(シンセ)というとなんだかマニアックな印象を持つ方もいるかも知れませんが、最近は軽量で簡単操作、おまけにファッショナブルなルックスで初心者の方にもおすすめの機種も沢山発売されています。気になる価格も随分とお手頃なものも多いのでご安心ください!

今回紹介するのは以下の5機種(+1)です(順不同)。製品の詳細はリンク先を御覧ください。

numa compact2が番外編(+1)となっているのは、この機種だけがシンセではなくて「ステージピアノ」というキーボードだからです。ステージピアノというのはピアノ音色やピアノ演奏に重点を置いたキーボードで、他の5機種のように沢山の音色が内蔵されていて、音色作成することができるシンセとは少々特徴が異なります。

【関連記事】

【FAQ】シンセサイザーとキーボードの違い

【FAQ】ステージピアノとは?

チェックポイント

演奏する音楽ジャンルや場所などによって下記をチェックして比較するのがよいでしょう。

  • 鍵盤数
  • 内蔵音色数と音色の傾向
  • タッチ
  • 重量
  • 価格

鍵盤数

まずは鍵盤数。キーボードには49、61,76,88鍵盤モデルなどがありますが、演奏する音楽ジャンル(演奏スタイル)に応じて必要な鍵盤数を選びましょう。シンセなどには -3,-2、-1、+1、+2,+3・・とオクターブを切り替えて演奏することができる「オクターブシフト機能」というものがありますが、高い音域と低い音域を同時に鳴らさなければならない場合は鍵盤数が多くないと困ります。鍵盤数は多いに越したことはないのですが、多くなるにしたがって「重い」「大きい」「高価」という傾向があります。ピアノ演奏がメインではない音楽ジャンルであれば61/76鍵でほぼ問題ないと思います。

YAMAHA MODX は61、76,88鍵盤のラインナップ

内蔵音色数と音色の傾向

どの機種にも多くのプリセット音色(最初から本体に内蔵されている音色)が内蔵されています。1000音色以上内蔵というモデルも珍しくありません。バンドで必須のピアノ、オルガン、ブラス、ストリングス、シンセリードといった音色はどの機種にも用意されているので、この点ではどれを選んでも問題ないでしょう。音色の傾向というのは例えば同じ生ピアノ音色でも、各メーカーによって微妙にカラーが異なるということです。コレばかりは実際に聞いて見ないとわかりません。最近はYoutubeなどで音色のデモを聴くことができますから、各メーカーの製品動画をチェックして好みの音色を探してみてはいかがでしょう。

タッチ、重量、価格

鍵盤数とタッチ、重量、価格はそれぞれ下記のような関係があります。

  • 鍵盤数が多くなればなるほど価格が高くなり、重量も重くなる
  • 生ピアノに近いタッチになるほど価格が高くなり、重量も重くなる

ピアノタッチの重い鍵盤はピアノ演奏に向いていますが、オルガンのグリッサンドやシンセの速弾きのような演奏が多いのであれば、軽いシンセタッチの方がオススメです。ステージピアノにも負けないピアノ音色を搭載した88鍵盤のピアノタッチのシンセもありますが、数十キロの重さで価格も20万~40万円くらいしてしまうので、これだと気軽にファーストシンセと呼べなくなってしまいます。それに持ち運びも大変ですね。

というわけで、これらをふまえてオススメ機種を比較していきましょう、ぜひあなたにぴったりなキーボードを選んでください!


まずは単純にスペック比較。メモリー容量や音色数、発音数などは、どの機種も充実しているのでここでは割愛しています。

KROSS2-61-SC i3 JUNO-DS61 FA-06-SC MODX7
鍵盤数 61鍵 61鍵 61鍵 61鍵 76鍵
ベロシティー  ○
アフタータッチ
PCMメモリ 128MB 非公開 非公開 非公開 5.67GB、ユーザー1GB
アルペジエーター機能  ☓
リズムパターン機能
シーケンサー機能 16トラックMIDIシーケンサー/64ステップシーケンサー 16MIDIトラック(4 鍵盤パート+ 8 自動伴奏パート) 8トラックMIDIパターン・シーケンサー 16トラックMIDIシーケンサー  16トラックMIDIシーケンサー
ボーカル入力、ボコーダー機能
サンプリング機能 ○(SDカード) ○(SDHCカード)
パッドプレイ機能
オーディオ録音機能
オーディオ再生機能
外部記録メディア SDカード USB メモリー USB メモリー SD/SDHCカード  USB メモリー
外部入力(音楽プレーヤーなどが接続できる)  ○
USBオーディオ・インターフェイス機能 ☓(MIDIのみ)  ○
電池駆動(単三電池本数、寿命) ○(6本:6~7時間) ○(6本:8時間) ○(8本:4~5時間)  ☓
本体重量 3.8kg 4kg  5.3kg 5.7kg 7.4kg
販売価格(税込:2020/8) ¥81,400 ¥54,780  ¥80,300 ¥129,800  ¥163,350
発売日 2017年9月 2020年2月 2015年10月 2017年6月 2018年10月

それでは機種ごとに主な特徴を確認していきましょう。総評と音色カテゴリーごとの★の数は個人的主観ですのであくまで参考までにどうぞ。

KORG KROSS2-61-SC

KORG のコンパクトでポータブルなライブ用シンセ「KROSS2」の特別仕様モデルが「KROSS2-61-SC」。「Triton」のサウンドが追加され、ホワイトカラーバージョンのシンセです。

ピアノやオルガンなどの鍵盤楽器をはもちろん、管楽器や弦楽器などのオーケストラ系、ギター、ベース、ドラムなどのバンド系、ダンス音楽などの機械的な音から民族楽器まで合計1400以上もの音色と「TRITON」音色の合計、1900以上もの膨大な音色が内蔵されています。

特長

  • さらに強化された、1,000以上もの豊富なプリセット音色
  • 拡張PCMメモリー128MB内蔵、オプション・ライブラリーに対応
  • EDS-i音源のリッチな表現力、134種の充実のエフェクト
  • 優れたサンプリング機能、16個のパッド・サンプラー
  • 機能に迷わずアクセスできるパネル・レイアウト
  • パラメーターを素早くエディットできるリアルタイム・コントロール・セクション
  • 気に入った音色を最大128個まで登録瞬時に呼び出し可能なフェイバリット機能
  • ボタン一つで設定できるクイック・レイヤー/スプリット
  • 超軽量・小型ボディ。61鍵モデルはわずか3.8kgとクラス最高の軽量設計を実現
  • 単3形乾電池6本で、最大7時間もの長時間駆動が可能
  • クラスを超えた最高の仕上がりのカラー・ラインナップ
  • パッドで簡単にトリガーできるオーディオ・プレーヤー/レコーダー
  • 曲作りをサポートするシーケンサー、ドラム・トラック、アルペジエーター
  • 弾き語りやボコーダー演奏も一台で実現する豊富な入力端子
  • USBオーディオ・インターフェイスとしても使用可能

独立したオクターブシフトキーがフロントパネルには見当たりませんが、リアルタイム・コントロール部分や、SW1、SW2に割り当てることもできるので実質的には問題ないと思います(下写真青枠)

オーディオ・プレーヤー/レコーディング機能

KROSS2-61-SCはパッドで簡単にトリガーできるオーディオ・プレーヤー/レコーダーを装備。本体での演奏や、歌などの外部入力を重ね録りすることができます。また録音した音声や外部からインポートしたオーディオ・ファイルは、16個のパッドにそれぞれアサインして再生も可能。通常のサンプリング機能とは違い、SDカードの容量に応じた長時間録音・再生ができるため、パッドを叩いて1曲分のバッキングを鳴らしながら鍵盤を演奏したり、効果音やBGMのトリガーにも利用できます。

動画はKROSS2(Super Matte Black)モデル

KORG KROSS2 First Look by Mitsuru Sakaue

総評(23点):多機能ゆえに細かい操作は慣れが必要かも。とにかく軽量。強力なシンセリード系が充実しており、ダッキング等、EDM系サウンドも収録。

KROSS2-61-SC
ピアノ ★★★
エレピ ★★★★
オルガン ★★★★
ブラス ★★★
ストリングス ★★★★
シンセリード系 ★★★★★

【紹介記事】

最新ミュージック・ワークステーション KORG KROSS2 発表!

販売価格

(税込) ¥84,700 (税抜 ¥77,000)
JANコード:4959112174757


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KORG i3

i3は直感的に曲制作ができ、電池駆動も可能な超ハイコストパフォーマンスなミュージックワーク・ステーション。フルサイズの61鍵、ベロシティセンス付きのキーボード、最大64 ポリ(同時発音数)

約800 ものサウンドと59種類のドラム・サウンドが内蔵。シーケンサー装備、ノーマルモードでは、16トラックのレコーダーとして利用できます。また173種類のバリエーションを持つ、2 系統のステレオ・エフェクトを搭載。

カウントイン、ブレーク、イントロ、エンディングという4つのリズムバリエーションを持つスタイルを組み合わせることで簡単に曲作りができます。さらにi3 内で再生される演奏や音を、そのままオーディオデータ(wav ファイル形式、44.1kHz)としてエクスポート(外部に出力)することが可能。DAWソフトも付いてくるので、自宅での曲作りにもバッチリですね。

特徴

  • 高機能の裏付けとなる優れたデザイン
  • 多彩なサウンドを搭載
  • 制作にも便利なワークステーション・スタイル
  • 4kg の軽量ボディで電池駆動も可能
  • マット仕上げのブラック、シルバーの2 色をラインナップ
  • 無料バンドルソフトが付属

総評(23点):今回紹介しているシンセ5製品の中で最も最近に発売され、最も低価格。6万以下でこのスペックはすごい!これまでにない新しいプロセスの曲作り支援機能も注目!

i3
ピアノ ★★★★
エレピ ★★★★
オルガン ★★★
ブラス ★★★★
ストリングス ★★★★
シンセリード系 ★★★★

発売日

i3 MB (BK)
2020年2月23日(日)

i3 MS (SV)
2020年8月8日(土)

販売価格

i3 MB (BK)
(税込) ¥59,950 (税抜 ¥54,500)
JANコード:4959112193291

i3 MS (SV)
(税込) ¥59,950 (税抜 ¥54,500)
JANコード:4959112198654
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Roland JUNO-DS61

Roland JUNO-DS

Roland JUNO-DS

写真上からブラック、ホワイト、オールブラック(数量限定)

特長

  • バンドで特に使う ピアノ / エレピ / オルガン 音色が強化
  • よく使うモード、機能が分かりやすく配置し操作性がアップ
  • 即座に音色や音量などを調整できるコントローラー
  • 最大16個の音色を組み合わせて演奏できるパフォーマンスモード
  • 細かくパラメーターを調整できるパッチ・エディット機能
  • 録音した音を取り込んで演奏できる簡易サンプラー機能
  • USB オーディオ・インターフェイス機能
  • さらに強化されたボコーダー機能
  • サスティンペダル以外にエクスプレッションペダルも接続できる2フットペダル
  • JD-Xi に搭載されているパターンシーケンサー機能の一部をピックアップ
  • 好きなEXPシリーズから音色を追加可能
  • JUNO-Diの音色データ互換

ローランドらしい高品位でオールマイティーなサウンド。特にピアノ・オルガン系の完成度が高くバンドの即戦力となるシンセです。リアルタイムコントロール機能も充実しているので、たとえばシンセソロの演奏中にフィルターなどをノブで動かして表情をつけたり、即座に音量も調節したりといったことも簡単にできます。ホワイトモデルとオールブラックモデル(数量限定)もラインナップ。私の作ったデモ曲入ってるはず。。

総評(23点):鍵盤系はローランドらしい上品なサウンドが多い印象。非常にバランスの取れたシンセと言えるでしょう。

JUNO-DS
ピアノ ★★★★
エレピ ★★★★
オルガン ★★★★
ブラス ★★★★
ストリングス ★★★★
シンセリード系 ★★★

販売価格

JUNO-DS61

(税込) ¥83,600 (税抜 ¥76,000)
JANコード:4957054507367


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JUNO-DS61W

(税込) ¥83,600 (税抜 ¥76,000)
JANコード:4957054508869


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JUNO-DS61B

(税込) ¥80,300 (税抜 ¥73,000)
JANコード:4957054516802


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【紹介記事】

Roland Juno-DS レビュー! JUNO-DS と JUNO-Diを徹底比較

Roland JUNO-DS 発表!JUNO-Diの手軽さを受け継ぎながら全ての機能が強化されたJUNO次期モデル


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Roland FA-06-SC

Roland INTEGRA-7 直系のサウンド・エンジンを搭載したワークステーションシンセ「FA-06」のスペシャルホワイトモデルが「FA-06-SC WH (FA-06-SC)」です。

視認性と操作性に優れたディスプレイ

主な特徴

  • 外装は性別問わず幅広い層に愛用頂ける「ホワイト」を基調としたデザイン
  • 白色の壁面に合う、部屋のインテリアに溶け込むシンプルなデザイン
  • 音色を追加できる「オリジナルコンテンツSDカード」が付属
    • SDカードには各世代でお楽しみいただけるあの曲/フレーズのサウンドを再現した音色データ(35音色)、そしてローランド社の追加を収録
  • 音色ライブラリー・サイト「Axial」よりINTEGRA-7の供給ライブラリ全て(17タイトル、Synth Tone合計827種類) が収録。
  • SDカードからお好みの音色を本体に追加できるほか、データの再生や保存も可能。
  • 完全オリジナルデザインの専用ケースも付属(背負えるタイプですので、移動に便利)。
  • ブラックとホワイトで仕上げたベーシックで落ち着いたカラー

動画はFA-06

総評(27点):直感的で合理的なインターフェースと大型カラーLCDでライブに最適。シーケンサーのトラックはオーディオで書き出すこともできるのでDAWを使った音楽制作にも最適です。

FA-06-SC
ピアノ ★★★★★
エレピ ★★★★
オルガン ★★★★
ブラス ★★★★
ストリングス ★★★★★
シンセリード系 ★★★★★

販売価格

FA-06-SC

(税込) ¥129,800 (税抜 ¥118,000)
JANコード:4957054511920


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YAMAHA MODX7

MODX 7」はYAMAHAのフラッグシップシンセ「MONTAGE」のDNAを継承し、生楽器のリアリティーとシンセらしい表現力を兼ね備えたサウンドエンジンを搭載。MODXシリーズには61鍵、88鍵モデルもありますが、今回はこあえて76鍵セミウェイテッド鍵盤を搭載したワークステーションシンセ「MODX 7」を紹介します。今回の中では一番高価ですが、それにはそれなりの理由があります。

MODX 7は視認性にすぐれたカラーディスプレイ、音色切替時の音切れを心配せずに演奏する事ができるのでライブでも安心して使えるシンセ。2000種類以上もの豊富なプリセット音色を内蔵し、AWM2 & FM-X ハイブリッド音源を搭載。圧倒的なサウンドクオリティーを誇ります。

特徴

  • AWM2 & FM-X ハイブリッド音源」とダイナミックな音色変化を生み出す「Motion Control」を組み合わせた「Motion Control Synthesis Engine」を搭載、合計192音ポリフォニック。
  • 7インチのタッチパネルディスプレイを搭載した操作性の高いユーザーインターフェース
  • 2000種類以上もの豊富なプリセット音色
  • コンパクト&ライトウェイト デザイン。専用ケース(別売り)と組み合わせる事により持ち運びも簡単
  • 16パートMIDIシーケンサー内蔵。

総評(28点):強力なモーションシーケンサー機能やスーパーノブによる抜群の表現力。ヤマハならではのピアノやエレピサウンドはさすが。

MODX 7
ピアノ ★★★★★
エレピ ★★★★★
オルガン ★★★★
ブラス ★★★★
ストリングス ★★★★★
シンセリード系 ★★★★★

販売価格

MODX7

(税込) ¥163,350 (税抜 ¥148,500)
JANコード:4957812625029


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番外編 Studiologic Numa Compact 2

numa-compact2

今回5種類のオススメシンセを紹介してきましたが、ここであえて88鍵盤のステージピアノ「Numa Compact 2」を紹介いたします。この製品の特徴はなんと言っても、88鍵盤、スピーカー内蔵のステージピアノで重量わずか7.1kgということでしょう。

speaker-sound

内蔵音色は、ピアノだけでなくアコースティックピアノ×8,エレクトリックピアノ×8,キーボード×8,ベース&ギター×12、オルガン×12、シンセ×12、オーケストラ×12、その他×16という音色を搭載しています。シンセのように音作りはできませんが、ピアノとストリングスを重ねたり(レイヤー)、ベースとオルガンを左右に分けて弾いたり(スプリット)することができます。また様々なStickレバーを2つ備え、ベンダー、モジュレーション、エフェクトパラメーターといった各種コントロールもできるので、持ち運びだけでなく、自宅で曲作りする際のマスターキーボードとしても使えます。

ちょっと弾いてみました。

どうしても88鍵盤が必要というピアノ志向の方で、持ち運びたい、お手頃価格という機種を探している方にはピッタリの製品だと思います。

特徴

  • FATAR製セミウエイト88鍵
  • アフタータッチ対応
  • 高品位なピアノを始めとする全88音色搭載
  • 128音ポリフォニック
  • 充実したMIDIコントローラー機能
  • 6種類の高品位エフェクトを同時使用可能
  • 視認性の高いOLEDディスプレイ
  • パラメーターをアサイナブル可能なスティック×2
  • 超軽量設計(7kg)

販売価格

Numa Compact 2

(税込) ¥79,750 (税抜 ¥72,500)
JAN コード:4534217614317


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★★★★★★★★★★★★★★★★

キーボード本体の他に必要なモノ

さて、オススメのシンセ(+1)をご紹介しましたが、本体以外に必要なアイテムを最後にご紹介しましょう。シンセは基本スピーカーは搭載していないので、本体を買っただけでは音を出すこと(聞くこと)ができません。したがってヘッドホンやアンプ(+スピーカー)といったものは必需品といって良いでしょう。その他持っていたほうが良いと思われるものリストアップしてみました。

  • ダンパー(サステイン)ペダル
  • キーボードスタンド
  • シールド
  • アンプ
  • ヘッドホン
  • ケース

では、それぞれ詳しく説明いたします。

ダンパー(サステイン)・ペダル 税込み1500円~ 程度

KORG DS-1H

ダンパー(サステイン)・ペダル 

ピアノ系音色を演奏する際には絶対に必要なものです。必ずキーボード本体と一緒に購入しましょう。

ダンパーペダルはシンセのリアパネル(背面)の「HOLD」や「SUSTAIN」と書かれているジャックに接続します。

ダンパーペダル

注意)メーカーによって極性が逆(ペダルを踏んでいないのに音が伸びっぱなしになるなど)の場合があります。シンセ本体で極性の切り替え設定もできますが、基本シンセと同じメーカーのペダルを使うほうが面倒な手間が省けます。

なお低価格の軽量&コンパクトなペダルも販売されていますが、ライブ等で使う際はある程度ズッシリと安定感のあるペダルをおすすめします。

見た目はにていますが、極性が逆の Korg DS-1H(左)と Roland DP-10(右)
Korg DS-1H と Roland DP-10 

YAMAHA FC4AはRolandと同じ


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【関連記事】【すべらないスイッチ?】サステイン・ペダルスイッチ「ヤマハ FC4A」を試してみました(実験あり)

シールド 税込み1600円程度~

シンセには通常スピーカーは付いていません。たとえ付いていたとしても、それは一人で演奏する際に必要な程度の音量しか出ません。そこで普通はスタジオやライブハウスにあるPAやキーボード・アンプ等に接続して音を出す必要があります。

イメージ

StagePas 600iの接続イメージ

ストリートでやるなら携帯できるアンプも必要ですが、シンセとアンプ(またはPA)に繋ぐためのケーブル(シールド)が2本必要です(※)。最近のシンセはステレオ出力なのでどうしても音の広がりをライブでも出したいのであればL(左)とR(右)の2つの出力をつなぎます(写真の黄枠の部分)

※ストリートなどのライブであれば基本MONO(モノラル)でも問題ないでしょうから、その場合は1本でも構わないです。

シンセのアウトプット

長さは、シンセをセッティングする場所から接続するアンプまでの距離が必要です。当然ですが長くなればそれだけ価格も高くなります。


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キーボードアンプ

これはストリートライブ(後述)や自宅での練習時に手軽に音出しするためには必須の重要アイテムです。50Wクラスの出力であればちょっとしたライブでも十分なパワーでしょう。PAへの出力端子、ソロでシーケンサーやiPhoneなどの携帯プレーヤーをバックにパフォーマンスする場合を考えると、AUX INといった複数の入力端子があるアンプがあると便利です。オススメを幾つか紹介いたします。※ストリートの場合、簡易PAを使ってメンバー全体の音を出すという方法もあります(前述のイメージ参照)。

Roland KCシリーズ

写真はKC-80

Roland KC-80

KCシリーズには、3〜4系統の入力チャンネルを搭載。専用AUXインプット、マイクの接続が可能なXLR端子も装備しているので、さまざまな楽器を接続してミキシングすることができます。

写真はKC-80

Roland KC-80

Roland KC-80

Roland KCシリーズの特長

  • 世界中で使用されている高い品質と信頼性のKCシリーズがリニューアル
  • 多彩な入出力端子のミキサーを装備
  • 高効率で軽量な新開発のパワー・アンプを搭載
  • 新開発のカスタム仕様のウーファーとツイーター
  • 特許取得のツイン・バス・レフックス・デザインで歪みのない低音域の再生を実現
  • 最大出力が大幅にアップ
  • ステレオ・リンク機能により、1本のケーブルで2台をステレオPAとして使用可能


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VOX VX50KB

VOX「VX50KB」の一番の特徴は何と言ってもその軽さ(4.1kg)。手軽に持ち運びができます。3つの入力のうちCH3はLINE / MICの切り替えが可能。

入力パネル

VOX VX50KB

特長

  • 50Wの大出力で画期的な軽量・小型化を実現。
  • Nutube搭載による真空管サウンド。
  • 高域までクリアに出力するコアキシャル・スピーカー。
  • 余裕ある出力で豊かな低音再生を実現するバスレフ構造。
  • 3チャンネル仕様。独立ボリュームを装備。
  • 柔軟にサウンド・コントロールできる3バンドのマスターEQ。
  • CH3インはLINE/MIC切り替え可能、PHASEスイッチを装備。
  • AUX イン、PHONESアウト、LINE アウトなど豊富な入出力端子。

販売価格

(税込) ¥26,400 (税抜 ¥24,000)
JANコード:4959112170612

【関連製品】スタジオ・リファレンス・モニター・システム IK Multimedia iLoud Micro Monitor


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Nutube搭載、50W 出力の真空管キーボード・アンプ VOX VX50KB

練習用ヘッドホン

家で練習する際には必需品。耳コピする人には無くてはならないアイテムですね。目的によって多少チョイスは異なりますが、家で練習、耳コピにするなら、長時間身につけていても疲れないことと、音の分離が良いオープン型をオススメします。


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その他

頻繁に持ち運ぶにはキャリングケース、ライブで使う譜面台、イス、などがあると良いでしょう。各製品の詳細ページ等で専用ケースなどチェックしてみてください。


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★★★★★★★★★★★★★★★★

いかがでしたでしょうか。どれも非常にバランスの良いファーストシンセには最適なモデルですね。特に鍵盤タッチなどは実際に触ってみないとわかりませんから、ご自分の好みに合ったサウンドや操作性のチェックはぜひ島村楽器の各店舗でどうぞ。お待ちしています~

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