【今さら聞けない用語シリーズ】リアンプとは?

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こんにちはサカウエです。デジランドを読んでいただいている方の中で、ギタリストの方も多いと思います。さて突然ですが、ギタリストの方は普段どうやってギター録音されていますか?

  1. ギターアンプからマイクで録る
  2. マルチエフェクターでライン録り
  3. DAWでエフェクトプラグインをかけて録る

Amp

MultiEFX

Plugin

これらが主な録音方法だと思いますが、今回はどなたにもオススメできる「リアンプ」という手法をご紹介したいと思います。

録音時には「いい音だ!バッチリ!」と思ったけど、プレイバックしてみると「あれ?アンプやエフェクターの質感がなんか違うなぁ」という場合は、再度録音し直さなければなりません。そんな時に有効な手段が「リアンプ」です。

リアンプとは?

クリーンな状態の音をあらかじめ録音しておき、後から細かい音作りをするというスタイルがリアンプです。「生のアンプの空気感を活かしたい!」「マイキングでいろいろ試してみたい!」いうこだわりや「DAWのアンプシミュレーターソフトでじっくり作りこみたい!」というさまざまなスタイルの制作に可能性を広げる事ができます。

※なお「あくまでギターアンプを使用するのがリアンプだ」という方もいらっしゃると思いますが、本記事ではそれ以外の手法もあえてリアンプと呼んでいます。なにとぞご了承ください。

どんな手順か?

ギターからオーディオ・インターフェースを経由し、DAW(またはレコーダー)に録音して、「後で」音作りをするという概念です。「再度アンプを通す」という意味で「Re」Ampと呼ばれています。

※オーディオ・インターフェースへの直録りは、インターフェース側がHi-Z入力に対応していることが前提条件です。

リアンプの種類

上記のような「後から音を作りこみたい」という方々に打ってつけの手法、リアンプは2つの種類があります。

・生のギターアンプで音を作りこむタイプ=生録り派

・DAWのアンプシミュレーターで音を作りこむタイプ=プラグイン派

生録り派

マンションなどの、いわゆる自宅録音ではギターアンプからの録音や、夜に大音量での音出しはやっぱり難しいですよね。そこで、リアンプをし、後からスタジオなどでギターアンプを通して音作りをする。という方法があります。 「リアンプボックス」と呼ばれるインターフェースが必要になります。リアンプボックスというのは「ライン出力をギターアンプで鳴らすための装置」と考えてください。

RADIAL RD1030/REAMP JCR


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接続図は以下になります。

Reamp-Nama

ここで「おや?」と思われる鋭い方もいらっしゃるかもしれません。そうです!オーディオ・インターフェースのライン出力と、ギターアンプの入力とではインピーダンスが違うんです。インピーダンスを合わせないとノイズを拾ったり、音質に支障が出てしまうなどの弊害を伴います。ここは注意しましょう。

ライン出力をアンプに接続するために、インピーダンスを整えてくれるインターフェース、それが「リアンプボックス」なのです。

「D.I」という言葉を良く耳にする事が多いかと思います。D.Iというのは、ミキサーに入力する際に、インピーダンスを適切に整えてくれる装置です。リアンプボックスは「逆D.I」とも呼ばれています。

そしていよいよ音作りです。アンプを調整し、スピーカーにマイクを立て、ポイントを探って好みの音をDAWに録音します。クリーンな音はあらかじめ用意してありますので、さまざまなアンプの設定、マイキングが試せます。

SHURE SM57LCE


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「アンプシミュレーターと、生のアンプの音の出方の差を試してみる」というのも有意義かもしれません。

プラグイン派

DAWでアンプシミュレーターのプラグインが登場するようになってからの、新しいリアンプのスタイルです。

DAW上の音作りでは「リアンプボックス」は必要なく、オーディオ・インターフェースとDAW、プラグインのアンプシミュレーターさえあれば音作りは可能になります。

アンプシミュレーターのプラグインは膨大な数のアンプ、スピーカー、エフェクターが用意されています。それらを組み合わせて緻密な音作りをしていきます。

画像はIK Multimedia AmpliTube 3

AmpliTube3

接続図は以下です。

Reamp-plugin

録音した音を、

・生のアンプに通して作りこむか

・DAW内で作りこむか

この部分はクリエイターの音作りのスタイルによって変わってきますので、総称して「リアンプ」と呼ばれる場合があるようです。

録音時のモニターについて

録音をする際にはクリーンな音を録音しますので、通常であればクリーントーンを聞きながらの録音になります。しかし「ペラペラした音でニュアンスをつかむのは難しい!歪んだかっこいい音を聞いて、ジャンジャン演奏しながら録りたい!」というのが普通ですね。

その際には、マルチエフェクターからの「ダイレクトアウト」や「ドライアウト」、DAWまたはアンプシミュレーターの設定で「クリーンな音を録音する」設定が必要になります。


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一口にレコーディングと言えど「気合いでギター1発録り!」という男らしい録り方もあれば、「じっくり音作りを探求していきたい」という考え方もあります。皆様のスタイルに合わせた音作りの幅のひとつに「リアンプ」という手法を取り入れてみると、さらに表現力が広がるものと思います。ぜひお試し下さい。


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