Steinberg社が、オーディオテクノロジーと次世代の音楽ツールを融合し、直感的なワークフローを実現したDAWソフトウェア「Cubase Pro 8」/「Cubase Artist 8」を12月下旬に発売します。
2014年10月15日(水)以降にグレースピリオド対象商品を購入し、ライセンス・アクティベーションしたユーザーは本日12月3日よりダウンロード可能です(※)。
「Cubase Pro 8」「Cubase Artist 8」概要
『Cubase Pro 8』および『Cubase Artist 8』は、デジタルオーディオワークステーション(DAW)市場において高いシェアを誇る『Cubase 7.5』シリーズの後継として開発されたソフトウェアです。よりプロフェッショナルなニーズに応えるフラッグシップモデルの『Cubase Pro 8』、音楽制作機能を厳選して搭載したミッドレンジグレードの『Cubase Artist 8』は、いずれも最新のオーディオテクノロジーと次世代の音楽ツールを融合し、直感的なワークフローを実現しています。
「クリエーター・アーティストの思いのままに」という理念のもと、スタインバーグ社の 30 年におよぶ音楽制作ソフトウェア開発技術が『Cubase Pro 8』、『Cubase Artist 8』へと凝縮されています。作曲、レコーディング、編集、ミキシングなど、いかなる作業においても、最高級のサウンドクオリティーと直感的な操作性が実現された最新DAWの登場です。
Cubase Pro 8」「Cubase Artist 8」の新機能・特徴
Cubase Pro 8」「Cubase Artist 8」には、より快適な音楽制作環境を実現する機能が多数搭載されました。
作曲をサポートする機能
コードパッド
Cubase 7 から搭載された『コードトラック』がさらに便利に進化。1 オクターブ分のパッドに任意のコードを割り当てて、MIDI トラックやコードトラックの入力に使用できる便利なパッドを実装しました。転回形やオリジナルのボイシングも簡単に割り当てることができ、MIDI トラックとコードトラックの両方を録音可能にしてレコーディングすれば、コードボイシングと同時にコードネームを記録できます。
自分の好みのテンション入りコードなども登録しておくことができます。
発表会ではループあわせ指一本でコードをバシバシ入力するデモが行われていました。あっという間に曲のボトムを作成することができてしまいます!
コードアシスタント
新しいコードアシスタントモードが搭載(近接モードは Cubase Pro 8 のみ)。
直前のコードを考慮してその場所に適したコード進行を提案してくれるコードアシスタント機能がさらに進化。近接コードと五度圏のコードパレットを追加し、実際にサウンドを聴きながら理論的に破綻しないコードを視覚的に選択することができます。選択したコードは前述の新機能『コードパッド』に直接アサインすることが可能です。
キーなども変更できるので、コード進行の学習にも最適です!
コードアシスタントのコードもコードパッドに登録することができます。A7(b9 b13)といったテンションコードもバッチリ登録可能で、ボイシングも選択することができます。
固定表示可能なインストゥルメントラックとメディアベイ
プロジェクトウインドウ右側に、VST インストゥルメントラックおよび MediaBay を表示できるようになりました。トラックと重ならずに表示できるため、MediaBay からのドラッグアンドドロップが効率的に行えます。また、外出先でのノート PC を使った作業など、限られたモニター環境での作業をサポートします。
MediaBay
プラグインマネージャー
新機能のプラグインマネージャーを使用すると、エフェクトやインストゥルメントをグループ化することができます。これにより膨大なプラグインの中から素早く目的のプラグインを見つけることができ、また「ミックス用」「マスタリング用」などと用途別にあらかじめお気に入りのプラグインをグループ化することで、制作効率の向上が可能となります。
Groove Agens SE4
今年7月に発表されたドラムワークステーション GrooveAgent 4 の強力な Acoustic Agent の多くの機能が搭載された「Groove Agent SE 4」を収録。リアルなアコースティックドラムキットベースのコンテンツセットと共に、リズムトラックの構築に威力を発揮します。Cubase との密接な統合により、Groove Agent SE 4 上のすべてのドラムキットは自動的に Drum Editor にマッピングされます。
Groove Agens SE4の新コンテンツ「Allen Morgan Pop-Rock Toolbox 」
トッププロデューサー Allen Morgan が手がけたポップ&ロックスタイルのコンストラクションキット。新しいインストゥルメントを最大限に利用したり、弾き慣れないパートのイメージを具体化したり、作曲家にとってとても役立つコレクションです。30種類のコンストラクションキットはそれぞれ25〜30のオーディオ / MIDI ループと対応するインストゥルメント、さらにチャンネルストリップとミキサーの設定まで含んでいます。新しいインスピレーションを得るためにも、最適です!
スタジオクオリティの編集/ミキシングを実現する機能
VCA Fader(Cubase Pro 8のみ)
複数のトラックを一括で管理できる VCA フェーダー機能が搭載されました。ドラムグループ、ボーカルグループなど、セクションごとの音量管理に非常に便利です。また、VCA フェーダーにオートメーションを記録すると、コントロールされる側のフェーダーに記録されているオートメーションとマージする機能を持っているので、より複雑なオートメーションを実現します。
ダイレクトルーティング(Cubase Pro 8 のみ)
業務用DAW「Nuendo」に搭載されている機能で、トラックの信号を任意のバスに複数ルーティングできるダイレクトルーティング機能が搭載されました。ルーティングのオン・オフをオートメーションで記録できるので、物理的なアウトプットだけで無く、エフェクトやグループへ部分的にルーティングして複雑なミックスを行えます。複数のマスターコンプの聴き比べなども一瞬で行えるので非常に便利だと思います。
インプレイスレンダリング
インプレイスレンダリングは、オーディオや MIDI トラックを簡単に バウンスする機能です。元のトラックに施されたエフェクトなどをオーディオに含めるのか、トラックに引き継ぐのかを細かく設定することが可能です。これまでのように任意のトラックだけをレンダリングしてまた戻す・・のような煩雑な手順が省けるので、これはかなり時間の節約になりそうですね。
ASIO-Guard 2
ASIO-Guard 2 は、オーディオ処理にドロップアウトが発生しないように効率よく先読み処理を行って CPU への負荷を軽減する機能です。前バージョンでは未対応だったディスクストリーミングを使用するインストゥルメントやリアルタイム入力のオーディオにも対応し、CPU 負荷の高いプロジェクトでもリアルタイムで録音およびモニタリングが可能です。
VST Connect SE 3(Cubase Pro 8 のみ)
インターネットを介して、オーディオと MIDI の遠隔レコーディングを可能にする VST Connect SE がさらに進化しました。グラフィックユーザーインターフェースを一新し、Cubase に完全統合。セットアップや接続の手間を大幅に省きました。
バージンテリトリー
バージンテリトリー機能を有効にすると、新たに書き込んだオートメーションデータと前後のオートメーションデータとの間に補完データが入力されなくなります。これにより、新たに書き込んだオートメーションデータの開始点や終始点を自由に移動させながらオートメーションを編集することが可能となり、より制作そのものに集中できるようになります。
これは日頃オートメーションをバシバシ使っている人でないとピンとこないかもしれませんが「地味ながらも超便利」な機能だと思います。
チャンネルストリップ EQ の向上
チャンネルストリップの EQ モジュールに、マウスオーバーでゲイン、周波数およびノートピッチに関する情報を表示する機能を搭載。また、各周波数を Hz だけでなくノートとセント値で設定することが可能です。さらに「PRE」セクションにあるハイカットとローカットでは、6、12、24、36、48db/Oct のスロープが選択できます。
波形メーター(Cubase Pro 8 のみ)
MixConsole のメーターブリッジに、オーディオトラックの波形をスクロール表示させる機能を搭載。プロジェクトウインドウを表示させなくてもオーディオの位置を確認しながらミックス作業を行えます。
MIDI tempo detection
これまでオーディオデータにしか適応できなかったテンポ検出機能がMIDIにも対応しました。これによってルバート演奏などで録音したMIDIデータをタイムラインに合わせる作業が、格段に向上します。
充実のエフェクト
新搭載の Quadrafuzz 2、Multiband Comp、Multiband Expander、MultibandEnvelope Shaper をはじめ、高音質なリバーブを提供する REVernce およびREVelation、トリッキーなサウンドを創出する LoopMash FX など、作曲からミキシング、マスタリングに至るまですべての場面で活用できるエフェクトが満載。さらに Tuner プラグインも刷新され、ストロボモードを装備しました。
Multiband Expander
マルチバンド・エクスパンダー
Multiband Envelope Shaper
マルチバンド・エンベロープ・シェーパー
Quadrafuzz_v2
DeEsser, Multiband Compressor、Tuner
VST Bass Amp
ギタリスト用の強力なエフェクターである VST Amp Rack に加え、ベースアンプおよびエフェクターをシミュレートした VST Bass Amp を新搭載。VST Amp Rack 同様にペダルエフェクト、アンプの種類、キャビネット、マイクセッティングなどを自由に設定でき、スタジオレコーディングクオリティのベースサウンドを得ることができます。
その他
インスペクターメニューとトラックリスト
VST menu
『Cubase Pro 8』『Cubase Artist 8』の動作環境
『Cubase Pro 8』、『Cubase Artist 8』 インストール時のダウンロードについて
『Cubase Pro 8』、『Cubase Artist 8』は、常に最新のプログラムがインストールされるよう、付属の DVD からインストールする際に、スタインバーグサイトよりアプリケーションプログラムをダウンロードする必要があります。ご利用になるにはインターネット環境をご用意ください。
日本語版マニュアルやチュートリアルビデオの日本語字幕について
『Cubase Pro 8』、『Cubaes Artist 8』は、いち早く日本のお客様へお届けするため、海外と同時発売いたします。このため、付属マニュアルやチュートリアルビデオなどは一部を除き英語版となります。日本語版は完成次第スタインバーグサイトにてダウンロードいただけるようになります。日本語版の完成まではスタインバーグサイトの新機能ガイド(日本語)をご利用ください。
発売日
2014年12月19日(金)
販売価格
Cubase Pro 8 通常版(Cubase Pro 8/R)
¥60,500(税込)
JANコード:4513744064185
Cubase Pro 8 アカデミック版(Cubase Pro 8/E)
¥41,800(税込)
JANコード:4513744064192
Cubase Artist 8 通常版(Cubase ART 8/R)
¥33,000(税込)
JANコード:4513744064208
Cubase Artist アカデミック版(Cubase ART 8/E)
¥19,800(税込)
JANコード:4513744064215
※アカデミック版は学生、学校教員の皆様向けの優待販売版です。ご発注の際には、学生証、教員証等のコピーが必要となります。
【数量限定】人気 Cubaseセット
Cubaseと相性が良いインターフェースのセット商品購入で教則本付きになります
※ 発売キャンペーン『Cubase Pro 8』、『Cubase Artist 8』グレースピリオドについて
2014年10月15日(水)以降に、『Cubase 6』、『Cubase 6.5』、『Cubase 7』、『Cubase 7.5』及び『CubaseArtist 6』、『Cubase Artist 6.5』、『Cubase Artist 7』、『Cubase Artist 7.5』をご購入されライセンスのアクティベーションをされたお客様は、それぞれ無償でダウンロード版の『Cubase Pro 8』、『Cubase Artist 8』をスタインバーグサイトより入手することができます。
島村楽器店頭(オンラインストア含む)で販売中のグレースピリオド対応のCubase6/7シリーズのパッケージ版を購入し、アクティベーションすることで「Cubase Pro 8」「Cubase Artist 8」をスタインバーグサイトよりパッケージ版発売前に入手可能です(ともにダウンロード版となります)!
スタインバーグサイト
http://japan.steinberg.net
有償アップデートについて
本バージョンより、旧バージョンからのアップデート・アップグレード版は、全てメーカー直販の取り扱いにて、Steinberg Online Shop で販売されます。詳細は後日スタインバーグサイトで公開される予定です。下記にて対象商品をご覧ください。
Mac
Windows
発表会ではヤマハ アドバンスト・プロダクション・システム「Nuage」上でも動作するCubase Pro 8が公開されていました(写真左奥)