あなたのスワブは大丈夫?
今回紹介するのは木管楽器の掃除に欠かせないスワブのお話です。
上の画像は先日お客様に買替えをして頂いた古いスワブです。
こんな見た目のスワブ、そのまま使用していませんか?
状態を確認してみましょう
①端はほつれていませんか?
上の写真では、ぼそぼそになって糸くずが飛び出ています。
実はクラリネットやサックスの管体内部には突起があり、その突起にスワブのほつれた部分が引っかかることでスワブ詰まりを起こす事があります。
②錘の部分は破れていませんか?
紐の先端には金属の錘(おもり)が入っています。
破れて出てきた錘を紐の中に戻して使っている方もいらっしゃると思います。
しかし、この錘が楽器内部で紐から出てくると、スワブを通すために楽器の方向を変える度に中で錘がぶつかって凹みや傷を入れる原因になります。
③紐に結び目が出来ていませんか?
「気づかない間に結び目が出来てたんだよね・・・」とおっしゃる方も多いです。
急いで楽器を片付ける時は特に紐の絡まりが起こりやすいので、畳んだスワブはしっかり広げて紐が絡まって無いことを確認してから通しましょう!
④臭いはありませんか?
練習後に通したスワブをそのまま楽器ケースにしまう方も多いのではないでしょうか?
しかし、生乾きのスワブをケースの中で保管してしまうと雑菌やカビが発生することで臭いの原因になったりもします。
水分の付着したスワブはケースとは別の入れ物に保管しましょう。
乾くまで干しておくのもオススメです。
スワブのお手入れについて。
手洗いがオススメです。
ぬるま湯でやさしく揉み洗いをしてしっかり濯ぎ、完全に乾かしてから使ってください。
スワブにホコリや砂が付着することもあるので、室内干しもオススメです。
2週間に一度は洗濯を!
管内の掃除で濡れたり乾いたりを繰り返すスワブは雑菌やカビの発生源になりやすいです。
練習頻度にもよりますが、2週間に1回は洗濯する事をお勧めします。
定期的に買い替えましょう
いかがでしたでしょうか?愛用のスワブに心当たりの症状はありませんでしたか?大切に使っているつもりでも、スワブは日々劣化していきます。
ほつれや多くの結び目、破れなどが見られたら買替時です。
島村楽器では全国のお店でスワブを取り扱っています。
楽器によって使用サイズが異なりますので迷ったら是非お気軽にご相談くださいませ。
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福岡県出身の西村です!ヤマハのSAXを愛用しています。楽器修理を通じて、今よりもっと音を楽しんで頂けるように最善を尽くします。