【サビでタンポ交換数増!】サックスのサビ問題

こんにちは!杉浦です!
本日は半数以上のタンポ交換が必要になった事例をお届けします。



一見キレイだが…

こちらはしばらく使っていなかったアルトサックスだそうです。
ぱっと見たところキズや変色が少なく、キレイに見えます。

しかし、よーーーく楽器を拝見すると楽器についているタンポ(穴を塞ぐパーツ)の半分以上が交換対象でした。



緑のサビ=緑青です

交換の原因となったのはこちらの緑のヤツです。
これは緑青(ろくしょう)と呼ばれる、サビの一種です。
銅が水分・塩分・酸素や二酸化炭素と化学反応をおこした時に作られるものです。

そうです。
楽器(銅)×水分・塩分(手汗等)・空気=緑青です。

サックスを演奏していると緑青が出やすいことは想像できますよね。
楽器を長らく演奏してなくても、湿度の高い場所(押し入れ・クローゼットの奥等)で保管していると緑青が出てくることもあります。


しかも、緑青がタンポに付着するとクリーニングをするだけでは終わらない可能性があるんです。



緑青を落としただけだとこうなります

先程の緑青が付着したタンポです。
轍の辺りにある緑青を綿棒で取ってみると…

キレイになりました。
一見これで良さそうですが、タンポを閉じてみるとこのままにはしておけない理由が分かります。

矢印の部分、内側から入れた光が漏れているのが分かるでしょうか。
タンポを閉じているのに隙間があるということは、穴がきちんと塞がっていない(息が漏れる)ということです。

今回の楽器は至る所にこのような緑青があり、ただクリーニングするだけでは息漏れが発生して吹きづらくなります。
タンポ自体も経年変化でかたくなっており隙間を埋められなくなっていたので、新しいタンポに交換する必要があります。

ということでこの楽器のタンポ25個のうち、半分以上の13個でタンポ交換が必要になったということです。




クリーニングとタンポ交換をしていく

作業に入ります。

キィを取り外してみると、音孔(楽器に開いた穴)にびっしりと緑青が溜まっているのが分かります。
まずはこちらをクリーニングしてキレイにしました。



タンポ側にも緑青がついていますので、適宜交換しながら調整していきます。



仕上がった楽器がこちら

緑青を除去しながら調整を進め、完成はこのような仕上がりになりました。

先程は閉じなかったキィも、フカフカの新しいタンポによってきちんと穴が塞がるようになりました♪

緑青をそのままにして演奏していると上記の息漏れの他に、タンポがべた付いてキィを押しても音が切り替わらない等の症状も出てきます。
日頃からクリーニングスワブ・クリーニングペーパー・クロスを使用してのこまめなお手入れ、そしてケース内に湿気が溜まり過ぎないよう楽器用湿度調整剤を使用しての管理が重要です。

また、普段手の届かない場所に汚れが溜まることもありますので、1年に1度はリペアスタッフによるメンテナンスをおすすめします。


以上、管楽器でよくあるサビについてでした!



修理・調整代 税込44,900円(パーツ代・送料別)

※パーツ代はメーカーや品番ごとに異なります。

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この記事を書いたスタッフ

管リペアセンター杉浦

中高6年間をトランペットとコルネットの二刀流で部活漬けの毎日を過ごしてきました!全国の皆様からのご依頼、心よりお待ちしております!

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