買付ビンテージサックス再生-2023-
今年の冬は暖かく感じますね!と思っていたら急に寒くなったりと寒暖差が激しくなり、そしてついに花粉を感じる今日この頃。
数日前、塩焼きそばを初めて食べた富田です。
ソース焼きそばとはまた違った風味があり焼きそば売り場で迷う時間が増えそうです。
さてみなさま、2023年の管楽器フェスタへはお越しいただけましたでしょうか?
主要メーカーの定番モデルから、普段店頭に並ばない珍しいモデル、高価格帯のモデルなど様々な楽器を見る事が出来る島村楽器の管楽器最大のイベントです!
この管楽器フェスタの中で「ビンテージサックス」というのを目にした方もいらっしゃると思います。
今回は「海外買付!ビンテージサックスの再生の様子」を簡単ではありますがご紹介いたします。
過去記事↓
ビンテージサックスセットアップ―前編―
ビンテージサックスセットアップ―後編―
今回の主役はこちら!
※画像を一部加工しています。
セルマーMark7の銀メッキ仕上げの楽器です。
製造時期:1970年後半頃
現行モデルとは異なる「Selmer」の刻印がカッコイイですね!
ビンテージサックスではあるものの、調整されながら使用していたのかタンポの状態やキイコルクなど多少劣化はありますが、目立って悪い箇所はありません。
※画像を一部加工しています。
大まかな全体の確認が完了したら早速調整・再生に入っていきます!
ビンテージサックスでも健康診断はします
次に細かく全体の確認をしていきます。
普段のWind&Repairにて楽器お預け時、調整依頼時に行う「見積り」を行い、調整にかかりそうな金額や時間を算出します。健康診断、車の車検のイメージですね。
タンポの状態は比較的良いので交換は数か所で調整が完了しそうです。
ここからがついに再生段階へ!
早速全分解しクリーニングを行います。
古いグリスやオイルを取り除きながら劣化しているキイコルク・フェルト類を確認し、必要に応じて新しいものへ張り替えていきます。
タンポの表面や固さも程よく残っています。
謎の青いグリス・・・一体どんなグリスが劣化して青くなったのか気になりますね。
銀メッキ特有のメッキ浮きもありますが、まだまだ頑丈そうです。
Mark7の特徴である大きめのテーブルキイ、LowC・E♭キイも健在です。
新たなユーザーのもとへ・・・。
調整が完了しいつでも試奏、納品が出来る状態になり、管楽器フェスタへと向かいました!
新品の楽器ももちろんですが、ビンテージサックスや中古というものはその時、その時の出会いになりますので、数日経って「やっぱり気になる・・・」となった時は既に次のユーザー様の手へ渡っている事もあります。楽器との出会いというものも大切にしていきたいですね!
気になった楽器や修理・調整のご相談もお待ちしております!
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最後に楽器の調整を行ったのはいつですか?原因は調整崩れかもしれません。演奏する時にベストな状態で思い切り楽しんでいただけるよう全力でサポートします!