弦楽器リペア便り Vol.9 一年間お疲れ様!弦楽器年末クリーニングキャンペーン!
こんにちは! 一雨ごとにどんどん寒くなってきましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか? ]
] 私は職業柄、楽器のことを思い出さない日はめったにないのですが、日ごろ楽器のお掃除(メンテナンス)を心がけている方はどれくらいいらっしゃるでしょうか? 何人もの方の手を渡ったりして長年使われていたり、ずっとケースに入れてしまわれっぱなしだったり...もしそんな楽器をお持ちでしたら、今年は大掃除と一緒に楽器もきれいにして新年を迎えてはいかがでしょうか? また、楽器をよくお使いになる方の場合は、表板に松ヤニの層が出来たりしていませんか? ご自身で拭き取るのが難しい場合はクリーニングにお持ちいただくと日常のお手入れがぐっと楽になりますよ♪
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] ちょっとわかりづらいですが、↑クリーニング前・↓クリーニング後で輝きが違います。]
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弦楽器年末クリーニングキャンペーン
クリーニングには比較的簡単に落とせる汚れとそうでない汚れがあります。簡単に落ちそうならライトコース(さっと表面の汚れを取る)、ちょっとこれは時間がかかりそう・・・という場合はヘビーコース(しっかり時間をかけて落とす)になります。また、ニスの状態によってはそれ以上クリーニングしないほうが良い場合もありますので、まずは楽器の状態を見せていただいてからご案内いたします。納期はご予約状や汚れの程度にもよりますが、他に何も修理箇所がなければ最短でその日のうちに、遅くとも3~4日あればお返しできます。
受付期間 | 2017年 12月1日(金)~2017年 12月31日(日) |
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実施店舗 | グランフロント大阪店 |
対象楽器 | ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、弓 |
弓 | ライト¥1,080(税込) ヘビー¥2,160(税込) |
バイオリン | ライト¥2,808(税込) ヘビー¥4,968(税込) |
ビオラ | ライト¥3,240(税込) ヘビー¥5,508(税込) |
チェロ | ライト¥4,320(税込) ヘビー¥6,480(税込) |
弓のクリーニング方法
基本的には毛替えのタイミングでクリーニングされることをお勧めいたします。軽い汚れであれば毛を張った状態で落とせますが、金属部分がさびている場合は、分解しないと完全にきれいにするのは難しくなります。
①テープなどで毛を保護する
研磨剤の入った液またはクリームを使うので、先に弓毛を保護します。
②棹を磨く
乾いた布にポリッシュ(SUPER NIKO)をつけて棹についた松ヤニを落とします。金属部分も程度に応じたポリッシュで磨きます。
②元の状態に戻す
最後に保護していたテープを外して完了です。
楽器のクリーニング方法
①ニスを磨く
楽器の記録を取ってパーツを外し、弓のクリーニングでも使用した、SUPER NIKO を少量布にとります。ニスの表面を軽く滑らせるようにしながら磨いていきます。最後にもう一度、何もついていない布でから拭きします。
↑頑固な汚れもピカピカに!
②指板を掃除する
指板の上についた松ヤニ汚れを専用クリーナーで落とします。コンパウンド(油目)を塗ってもう一度磨けば、きれいな指板が戻ってきます。
↑ 凹凸はなくなりませんが、松ヤニがとれた分、指がベタつきにくくなります。
③必要に応じて弦もクリーニング
弦を張り替えてそんなに経っていないのに、松ヤニがこびりついて音色が変わってしまった、一本だけ色が変わってしまって気になる、そんな時は弦クリーナーや消しゴムを使って弦のお掃除を。これだけで、見た目が結構変わります。
おわりに
いかがでしたか? こちらのクリーニングを行った後はとても薄い油分の膜ができるので、しばらくの間汚れが付きにくくなるという効果も期待できます。また、表板に分厚い松ヤニの層が出来ている場合、それを落とすと楽器の音色が明るくなる可能性もあります。楽器の汚れが気になる方は、一度島村楽器 グランフロント大阪店へお立ち寄りください。ご来店お待ちしております。
次回のリペア便りもお楽しみに♪
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クレモナ国際バイオリン制作学校卒業後、島村楽器に入社し修理を担当。弦楽器を楽しむ皆様を技術面からサポートいたします!何でもお気軽にご相談ください!