ギターの弦交換を自分でやってみよう!アコースティックギター編 前編

過去に島村楽器の店舗ホームページ、ブログなどに掲載されたリペアやメンテナンスに関する記事をご紹介します。記事中の情報はすべて掲載当時のものとなりますのでご了承ください。

皆様こんにちは!



はい!

という事で今回は!


ギターの弦交換を自分でやってみよう!アコースティックギター編 前編


でございます。


外に出る事が難しい今の時期、ギターを始めてみた、

再開してみた、という方が多いのでは無いでしょうか?


そして、


弦が切れてしまった方

久しぶりに引っ張り出したギターの弦がサビサビ



こういった方、多いのではないでしょうか。

しかし!久しぶりにギターを触ったり、これから始められる、

始めたばかりという時に弦が切れてしまうと大変です。

しかも弦交換してくれそうなお店もどこも閉まっている...



そこで今回は、画像付きで弦交換の一連の動作を、アコギに焦点を定めご紹介させて頂きます!

特に弦交換初心者の方!必見です!



※今回ご紹介する交換方法だけが正解、という訳では御座いません。

弦交換にも沢山のスタイルがあります。沢山ある方法のうちの一つとしてご覧下さい。



まずは交換前の状態がコチラ。

弦が錆びてきていますので、交換していきます。

交換するタイミングの基準は人それぞれですが、弦の触り心地に明らかな違和感があったり、

弦の音の張りが無くなってきたり、見た目にサビが出てきましたら交換してあげましょう。



では交換スタートです!



0章 工具の準備です。

弦交換を行うにあたり、これらの道具が必要です。

左から



・弦切りニッパー 

弦を切る時に使います。どのニッパーでも良いという訳ではなく、しっかりと弦を切ることのできる物が必要です。



・ストリングワインダー

ペグに付けて使用します。これが無いと弦交換が辛いです。本当に辛いです。



・ブリッジピン抜き

ブリッジ部、弦の出所のピンを引っこ抜く工具です。

てこの原理で引き抜くタイプもございますが、

ブリッジに傷が付きますので必ずこのタイプを御使用下さい。

最近はストリングワインダーと一体型のモデルもありますが、

このタイプの物が力を入れやすく、多くのブリッジピンに対応できます。



・チューナー

弦交換後のチューニング合わせに必須です。



そしてこれらのお手入れグッズも必要です。

左から



・クロス

楽器お手入れ用の布です。ボディを拭く物と指板を拭く物とで2枚お持ち下さい。



・指板オイル

指板の保湿を行うオイルです。我々人間で言うところのハンドクリームや化粧水といったところでしょうか。

コレを定期的に使いお手入れしないと乾燥で木が割れてしまう事も...(お肌と同じです。)



・ポリッシュ

ボディについた指紋や汚れを綺麗にお掃除出来る液体です。我々人間で言うところの石鹸と言ったところでしょうか。清潔を保つ為のマストアイテム。(お肌と同じです。)



以上工具のご案内でした。

ではでは、弦交換を進めてきましょう!!



1章 弦を外しましょう。

まずは錆びた弦を切っていくのですが、チューニングされたまま弦を切ると非常に危険です。

怪我をしてしまいますので、切る前に弦を緩めましょう。



ここで早速登場、ストリングワインダー君です。

楽器のヘッドの形状により、ストリングワインダーがヘッドに当たってしまう事があります。

そう言った時には画像の様にマスキングテープ等で保護してあげましょう。

弦がこのくらいだるだるになれば大丈夫です。

ここで登場、ニッパー君。

弦を一本ずつ緩め、一本ずつ切っていきましょう。

この時、弦を切るのは12フレット付近をオススメします。切った弦をまとめるのが楽になります。

画像のようにクルクルすると捨てやすいです。

全部の弦が切れましたら、ヘッド側は手で弦をほどきペグから弦を外していきます。

ブリッジ側はこういった風に...

ここで登場、ブリッジピン抜き君。

ピンを引っかけ...

引っこ抜けました!

ピンが固くて抜けない時は、サウンドホールから手を入れ、内側からピンを軽く叩くと抜けやすくなります。

弦が無事外れましたね!

ではお待ちかね、弦を張る...前に!!

お手入れをしましょう。



2章 お手入れしましょう。

弦が外れましたらお手入れをしていきましょう。

普段弦が張られていてお手入れできない、拭きにくい箇所が沢山ありますので、こういった時に綺麗にしましょう。お手入れグッズ、総出撃です。



まずは指板のケアからです。

指板用に用意したクロスに指板オイルを数滴垂らし、指板全体に広げていくイメージで塗っていきます。

先程の画像と見比べると、保湿されているのが目に見えて分かります。

そしてポリッシュをボディ用に用意したクロスに数プッシュし、楽器全体と、いつも拭き取れない箇所も忘れず拭き上げていきます。



全体を綺麗にしたものがコチラ。

Before

After

指紋も綺麗に拭き取れました!


これで新しい弦を張る準備が出来ました。

ではお待ちかね、弦を張っていきましょう!!



後編へ続く...


島村楽器の公式YOUTUBEチャンネルにて、私の師匠であるルシアー駒木の

弦交換レクチャー動画が配信されております。こちらも是非チェックしてみて下さい。

https://www.youtube.com/channel/UCujaN9LK69Zz8H8zb0pNWWw

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