CDJ-3000Xのポイントを発売前に実機レビュー!

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CDJ-3000Xのポイントを発売前に実機レビュー!

記事中に掲載されている価格・税表記および仕様等は予告なく変更することがあります。

前日に発表された、AlphaTheta「CDJ-3000X」をDJ HAGIが、実機を見てきましたので、ポイントになりそうな点をピックアップしてご紹介します!
販売価格や詳しい新機能などの情報はこちらの記事をご覧ください。

CDJ-3000Xの進化のポイント

USBデバイス無しでも、スマホからクラウドライブラリにアクセス可能!

WiFi機能が内蔵されましたので、CDJ-3000Xから直接インターネットに接続が可能になりました。

これまで通り、USBデバイスにアカウント情報を入れて、使用することもできますが、CDJ-3000Xでは、モバイル版のrekordboxアプリに情報を登録しておくことで、QRコードかNFCのタッチでアカウント情報にログインすることができます!

USBに入っている楽曲を使用する場合はUSBが必要ですが、クラウドのみでOKな場合は、スマホだけあればDJプレイができるようになります!
※注-スマホ版のrekordbox内の楽曲は使用できないようです。

ちなみに、CDJ-3000Xへのクラウドでのログインは1台につき1アカウントとなります。2台をリンク接続している場合、片方のCDJ-3000Xでクラウドの楽曲を再生していても、もう片方のCDJ-3000Xから同じクラウドの楽曲をロード/再生できます。片方のCDJ-3000Xで前のDJがプレイしている場合は、次に交代するDJがもう一方のCDJ-3000Xに自分のアカウントでクラウドログインすることで、スムーズにDJの入れ替わりが可能です。なお、片方がクラウド音源、もう片方がUSBメモリの音源でも問題ありません。

使用可能なストリーミングサービス・クラウドライブラリは?

現状ストリーミングサービスが使用できるスタンドアロン機(パソコン不要)は以下の通りです。

DropBoxGoogle DriveBeatPortTIDALApple Music
CDJ-3000X
CDJ-3000
XDJ-AZ
OPUS-QUAD
OMNIS-DUO
ストリーミングサービス・クラウドライブラリ対応状況(2025.09)

CDJ-3000Xが今後AppleMusicへの対応をしてくるのか気になるところですね。。。

無料でクラウドに1000曲アップロード可能!

「クラウドダイレクトプレイ」についてですが、パソコンに保存している楽曲をあらかじめクラウドにアップロードしておくことで、それをCDJ-3000X等からアクセスして使用できるわけです。

やり方を少しご紹介

まずは、設定画面のCloud Libraly Syncをオンにします。
この時Dropboxのアカウントへのログイン等が必要です。

次に、ハードウェアを接続するか、アカウントにハードウェアを登録します。
すると、Cloud Exportの部分が使用可能になります。ここに1000曲アップロード可能です!

「→☁」の部分をクリックして、プレイリスト単位でアップロード可能です。

CDJ-3000Xでは、DropBoxとGoogle Driveを「クラウドダイレクトプレイ」のストレージとして使用することができます。
初期では20曲が「Cloud Libraly Sync」でアップロードできるようになっているわけですが、FREEプランでも、ハードウェアアンロック機種を接続するか、製品登録することで、「Cloud Export」に1000曲までアップロードができるようになります!!

1000曲がいつでもアクセスしてプレイできるので、かなり便利ですね!

ストリーミングの楽曲を最大50曲バックグランドでダウンロード可能!

これがすごい!
ストリーミングでDJをやる際の懸念点である、ネット回線が遅かったりした場合に読み込みが遅かったりするんじゃないか?という不安がついてきますが、CDJ-3000Xでは、ストリーミングの楽曲をタグリストに入れることで、バックグラウンドで50曲まであらかじめダウンロードしておくことが可能です。

ストリーミング楽曲の場合、音符の部分が雲のマークになって、ダウンロード可能です。

これまでは1曲ずつ読み込みの際にダウンロード(ストリーミング)していましたが、これでネットが不安定で読み込みができなくなる不安がなくなりました!

ディスプレイが大きくなって、見やすくなりました。

画面が大きくなったので、曲数がたくさん表示されるのも良いんですが、液晶が抵抗膜方式から、静電容量式に代わったことで、照明等の反射が少なく、画面が見やすいです。

あと、曲名等を隠す機能が搭載されたのはうれしいDJも多いんじゃないでしょうか?

HOT CUEが進化!

通常のHOT CUEに下記の3つの機能が追加されました。

  • GATE CUE
  • SMART HOT CUE
  • PREVIEW HOT CUE

GATE CUE

画面で機能をONにすることで、HOT CUEボタンを押している間だけ再生して、離すと止まります。トーンプレイの時などに便利ですね。

SMART HOT CUE

GATE CUEで押したHOT CUEが、再生ボタンの上のCUEに設定されます。

PREVIEW HOT CUE

プレビューモニター時に、HOT CUEを打てるようになるというものです。
(今再生している曲の先の方をヘッドホンで聞くことができて、その位置にHOT CUEが設置できます)

JOGの重さの調整幅が広がっている。

CDJ-3000になって、JOGがスムーズになったことで、これまでのCDJ-2000NXS2の時に12時くらいでちょうど良かったのが、13じくらいの位置でちょうど良くなっていた体感です。


ベンドなどで微調整したいときには重くした方が使いやすいんですが、CDJ-3000だと少し動きやすい気がしていました。

CDJ-3000Xでは、この調整幅が広がったことで、以前のCDJ-2000NXS2くらいの重さにもできるし、軽くもできます。

しっくりくるフィーリングが得られる方が多いんじゃないかと思います。

その他、うれしいポイント

もっと書きたいことがありましたが、その他の「これは良い!」と感じたポイントを箇条書きにしておきます。

  • 再生ボタンの耐久性が大幅にアップ
  • 選曲画面でコピー&ペーストが使用可能に
  • プレイリストバンクで、プレイリストをカテゴライズ可能に
  • 曲リストに並び替えや、削除が可能になりました。
  • BPMを倍や、半分にすることが可能に
  • USB抜いても1曲分保存されてて音が止まらない
  • USBポートがUSB3.0 Type-Bから、USB-Cに変更
  • 電源が汎用品から自社開発品になって、DACの変更等もあり、音質アップ
  • 音質=高音を少し抑えて、低音もよりしっかり出るように改善

この記事を書いた人

三宮オーパ店 DJ.デジタル楽器アドバイザー 萩尾(はぎお)

DJ HAGI a.k.a DRAGON

2001年のDMCのビデオ映像に衝撃を受け、バトルDJに憧れる。その後すぐにDJバトルを企画し、10年以上定期的に草DJバトルをプロデュース。機器のチューンナップや修理が趣味。

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