Native Instruments ( ネイティブインストゥルメンツ ) が新たに追加されたMutatorとハイブリッド合成エンジンを備えたソフトウェア・シンセサイザー「Absynth 6」を発売します。
- サブトラクティブ/FM/ウェーブテーブル/グラニュラーを統合した3チャンネル・セミモジュラー構造
- Mutatorと68ポイント・マルチステージ・エンベロープによる知的なプリセット生成と高度な時間変化デザイン
- MPE、マルチチャンネル・サラウンド、MTS-ESP対応による演奏表現・空間表現・音律表現の拡張
Absynth 6
Absynth といえば、特徴的なエフェクト処理と時間的に大きく変化する音色設計により、新たなサウンドを生成できるセミモジュラー型ソフトウェア・シンセサイザーとして知られてきました。20年以上にわたり開発・提供された後、2022年に惜しまれつつ終了となりましたが、なんとAbsynth 6として新たなユーザーインターフェイスを備えたバージョンが登場します。
Absynth 6は、サブトラクティブ、FM、ウェーブテーブル、グラニュラー合成を組み合わせた3チャンネル・セミモジュラー構造を採用したソフトウェア・シンセサイザーです。幻想的で有機的なテクスチャから実験的な音響まで、多層的なサウンドを構築できます。
新たに搭載されたMutatorは、従来のランダムベースの音色生成とは異なり、変化量や深度を細かくコントロールできる知的なプリセット生成エンジンとして設計されています。履歴管理にも対応しているため、音色探索の過程で生まれたバリエーションへ後から戻ることができます。
ユーザーインターフェイスは全面的に見直され、新しいUIと波形エディター、高速で直感的に操作できるビジュアル・ブラウザーを組み合わせることで、サウンドデザインとプリセット探索の双方でワークフローを効率化しています。
プリセットは新旧あわせて2000種類以上を収録し、そのうち350以上は新規作成のサウンドです。旧Absynthとのプリセット互換性を備え、過去バージョンで作成した音色も継続して活用できます。MPEおよびポリフォニック・アフタータッチへの対応、AetherizerなどAbsynthを代表するエフェクト群、true multichannel spatializationに対応したマルチチャンネル・サラウンド空間処理、MTS-ESPによるグローバルなマイクロチューニング対応を組み合わせることで、表現力、サウンドデザイン、空間処理、音律処理を同時に扱える環境が用意されています。



ハイブリッド合成と3チャンネル・セミモジュラー構造による多層的サウンド
Absynth 6の3チャンネル・オシレーター・エンジンは、サブトラクティブ、FM、ウェーブテーブル、グラニュラー合成を一つのプラットフォームに統合した設計です。
3つのチャンネルはそれぞれ個別に設定でき、合成方式やモジュレーションの役割分担を細かく組み立てることができます。たとえば、一つのチャンネルで安定したベースレイヤーを形成し、別のチャンネルで粒子感の強いテクスチャを加え、さらにもう一つのチャンネルで倍音変化の大きいレイヤーを重ねる、といった構成も設計できます。
3チャンネル構造は、単純なレイヤーの積み重ねとしてだけでなく、時間変化やモジュレーションを含めた「関係性のあるレイヤー」として扱うこともできます。ベロシティやモジュレーションホイール、マクロコントロールを組み合わせることで、演奏情報に応じて複数のパラメータやレイヤー全体のバランスやキャラクターを変化させる設定を行えます。その結果、一つのプリセットの中で、音色全体が連動して変化していくような振る舞いをデザインできます。

Mutatorとマルチステージ・エンベロープによる知的な変化設計
新世代Mutatorは、Absynth 6における音色生成を支える中核的な機能です。Mutatorは「intelligent preset generation」というコンセプトに基づき、単なるランダム操作にとどまらない設計が行われています。ユーザーはパラメータの変化量や深度を段階的に設定できるため、元のプリセットのキャラクターをおおまかに維持したバリエーションから、大きく印象を変えた音色まで、意図に沿った変化を作り分けることができます。履歴管理にも対応しているため、複数の候補を試しながら、後から好みの状態へ戻る操作も行えます。
モジュレーション面では、最大68ポイントを設定できるマルチステージ・エンベロープが採用されています。マルチステージ・エンベロープはループ、ブレークポイント、サステインポイントなどの機能を備え、音量やフィルターなどの時間変化を柔軟に設計できる構成です。さらに、Sample Jump Envelopesによるランダム性の高い再生挙動と専用LFOを組み合わせることで、一定の規則性とランダム性を併せ持つダイナミックな変化を設定できます。Mutatorとエンベロープ群を組み合わせることで、プリセットの生成と時間的な変化設計を連携させたサウンドデザインが行えるようになっています。

新UI・ビジュアルブラウザーとクリエイティブ・ツール群による制作効率の向上
Absynth 6では、ユーザーインターフェイスが改良され、編集したいパラメータへ素早くアクセスしやすい構成になっています。新しいUIは、シンセ全体の構造やエフェクト設定を視覚的に把握しやすいことを重視しており、複雑なパッチでも現在どの要素を編集しているかが分かりやすいレイアウトになっています。
また、波形の状態を視覚的に確認しながら編集できる環境を提供します。波形エディターで音色の骨格に関わる部分を細かく調整することで、精密なサウンドスカルプトが行えます。ビジュアル・ブラウザーは高速なプリセット探索に対応し、新旧あわせて2000種類以上の音色を効率的に切り替えて試すことができます。Mutatorによるプリセット生成と組み合わせると、「目的に近いプリセットを見つけ、その場でさらにカスタマイズする」という流れを短い手順で繰り返すワークフローを構成できます。AetherizerやCloud Filterといったクリエイティブ・エフェクトも搭載されており、サウンドデザインの中で一体的に活用できます。

主な仕様
- 製品の仕様やデザイン、動作環境などは予告なく変更することがあります。
| 合成方式・オシレーター構成 |
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| モジュレーション / エンベロープ |
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| クリエイティブ・ツール |
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| エフェクト |
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| インターフェイス / ワークフロー |
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| プリセット / 互換性 |
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| 演奏表現 / 空間表現 |
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| 統合・接続性 |
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| 対応プラグインフォーマット |
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| システム要件(Windows) |
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| システム要件(macOS) |
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| 共通システム要件 |
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サウンドデモ
発売日
2025年12月10日(水)
販売価格・ご購入はこちら
- 価格は予告なく変更となる場合がございます。実際の販売価格はオンラインストアの表示価格および最寄りの店舗でご確認ください。
Absynth 6 DLを購入するとMassive X Expansionsが手に入るチャンス!
~2025年12月31日(水)まで
期間中、Absynth 6 DLを購入するとMassive X Expansionsが手に入るチャンス!Absynth 6を登録するとバウチャーコードが送られます。また、Massive X Expansionsは無償のMassive X Playerで使用可能です。(Full Editするには有償のMassive Xが必要)
※ Absynth 6 Updateの登録にはバージョン5以前のAbsynthが登録されたNative Accessアカウントが必要となります。
- オンラインストア等、一部店舗では取り扱いできない場合がございます。
- キャンペーンは早期終了する場合がございます。





