Steinberg製カオスパッド!にさせるタクタイル
というわけで、ひととおり「taktile」の機能を含めMIDIコントローラーというのを見てきましたが、フィジカル・コントローラー搭載の利点が伝わりましたでしょうか?
簡単にまとめればこんな感じになりますね。
- ひとつひとつ画面を表示させてから操作することなく違う画面にいながらでもパラメーターを操作できる
- リアルタイムでMIDIを記録できるため、ハードのシンセサイザー扱うよう直感的にコントロールできる
- マウスだと一点のみだが、コントローラーなら複数の操作を容易にする
ぜひ、MIDIキーボードを検討する際の参考にしていただけたらと思います。
最後に「taktile」を触っての感想を少しお伝えしたいと思います。
実際にはここに書いたこと以外にもいろいろと試してみたのですが、タッチ・パッドがやはり面白い。コルグ社のMIDIコントローラーならではの機能ですね。
これはコルグ社以外の音源をカオシレーター化、あるいはカオスパッド化させることが可能なので、CubaseにはヤマハのシンセサイザーMOTIFの音源が内蔵されているので、まさにヤマハのカオシレーターとなるわけです。プラグインを利用すればスタインバーグのカオスパッドですね。
コード・スケール・モードも面白い。
苦手なジャンルでさえもパッドを押すだけで、ぼんやりと楽曲のイメージが浮かぶような…。頑張れば(?)押してるだけで曲ができちゃいそうです。
このモードと本体に内蔵されているアルペジエーターを組み合わせるのも良いですが、Cubaseのアルペジエーター・プラグインとMIDI素材を組み合わせるのもまた面白い。一度お試しください。
肝心のキーボード部分もしっかりとした作りです。
セミ・ウェイテッド鍵盤と表記していることからシンセサイザー「KROSS」より一つ上の仕様の「KROME」と同等の鍵盤かと思われます。
パッドは好みになりますね。
コルグ製のパッドはAKAI製のMPCとは違った感触なので、人によって好き嫌いが分かれるかと思います。どっちが良いとかが決めつけづらいので、たたいてみて、どっちが馴染むかですね。
店頭で試すときにはドラムトラックを用意して、ちょっとだけボリュームを上げさせてもらって、たたいてみると分かりやすいです。
豊富なソフトが付属されるのも魅了の一つ。
「taktile」本体を買うだけで6つのソフトウエアが手に入ります。
付属されるソフトなんてたかが知れてる…と思いきや意外と使えます。もちろん機能の制限があったりしますが、どれもその音源専用のエンジンを搭載しているので、マルチ音源とは違ったサウンドで楽しめます。
以上、タクタイルを触ってみた感想でした。
まもなくシンセサイザー「TRITON」の音源が内蔵された「TRITON taktile」が発売されるのでそちらも楽しみです。
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