「taktile」のMIDIコントローラー部分を見てみる
トランスポート
再生や停止、録音などを手元でリモートできます。
マウスで行うよりは圧倒的に効率がいいです。再生/停止するのにわざわざトランスポート・パネルを出して行うのは大変です。特に録音やMIDI編集などをする際にとても便利です。
マーカー
本体からマーカーをつけられます。またマーカーへの移動も本体で操作できます。
マーカーとはイントロ、Aメロなどにマーカーを入れておくことで、目印になるとともに瞬時にその小節へ移動できる機能です。
マーカーの機能は非常に便利ですのでコントローラーを使わない場合でも重宝します。
ミキサートラックボリューム
トラックごとに音量を調整できます。
マウスで行うと一つのみしかコントロールできませんが、コントローラーを使うことで直感的に複数のトラックを操作できます。
「taktile」のフェーダーは微調整が難しいので、打ち込み時のボリューム操作に便利です。
パンニング
トラックごとにパンを操作できます。
こちらもミキサートラックボリュームの調整と同様に一度に複数のトラックを操作できます。
マウスでは調整が難しい場合もあるのでそんな時にも便利です。
コントロールするトラック移動
本体には8個分のフェーダーしかありませんが、Cubaseで9トラック以上を作った場合でもトラックを移動して操作できます。
ソロ
ソロは再生時にソロをオンにしたトラックのみ聞くことができる機能で頻繁に使われる機能のひとつです。トラックごとのオン/オフ操作を手元で操作できます。
ちなみに、ちょっとしたティップスですが、複数のトラックがソロに入っている場合、外すのが大変ですが、パソコンの[Ctrl]を押しながらソロを二回押すことで指定したトラックのみをソロにできます。
ミュート
ミュートは指定したトラックのデータを消さずに音のみを消すことができます。
こちらもコントローラーを使うことでトラックごとのオン/オフ操作を手元でできます。
コントロールモード
コントロールモードをオンにすることで左側部分(ツマミ/フェーダー/スイッチ)がコントロールチェンジ情報を出力できます。
ソフトシンセやエフェクターなどのプラグインのツマミ/ボタンをアサインすることで、リモートできます。
これはMIDIコントローラーを使う一番の利点です。正直、リアルタイムにエフェクトなどを操作して、その情報を録音するにあたり(オートメーションを書くにあたり)マウスではとても難しいです。
トリガーパッド
トリガーパッドではノートコントロールとコードスケール2つのモードが搭載しております。「taktile-25」は8個のパッド「taktile-49」では16個のパッドを搭載しており、AとBのバンクをもっているので、1つのシーンにつき「taktile-25」は16個分、「taktile-49」では32個分の設定が可能です。
トリガーパッドは一度に最大4つのノートを出力できます。また切り替えることでコントロールチェンジやプログラムチェンジを出力できます。
「taktile-49」は16個のパッド搭載
「taktile-25」は8個のパッド搭載
ノートコントロール・モード
トリガーパッドのノートコントロールモードはノート情報を出力することができるので、ドラムなどの演奏/録音するのに最適です。鍵盤では難しい抑揚もパッドでは、よりリアルに反映できます。
コードスケール・モード
トリガーパッドのコードスケールモードはたたくとスケールとバリエーションでセットされた和音が出るとてもユニークな機能です。
34個のスケールが用意されており、1つのスケールに対して最大8つのバリエーションがあります。一般的なスケールはもちろん、ハワイアンスケールや琉球スケールなどカオシレーターで御馴染みなものも内蔵されております。
知らないスケールを確認することもでき、たたくだけでこれから作る楽曲のインスピレーションがひらめくかもしれません。
タッチ・パッド(X・Yパッド)
中央に配置されたタッチ・パッドにはタッチスケール、タッチパッドコントロール、トラックパッドの3つのモードが搭載しております。
基本としては縦軸の”Y”が下から上へ0~127の情報を出力、横軸の”X”が左から右へ0~127の情報を出力できます。
鍵盤やパッドとは違う独特のインターフェースなので、指でタッチ・パッドをなぞったり、たたいたりして奇抜なコントロールが可能です。
タッチスケール・モード
カオシレーターモードというと分かりやすいかもしれません。
ノート情報とコントロールチェンジ情報を同時に出力します。
鍵盤とは違った入力で思いもしなかったフレーズが浮かぶかもしれません。また、このモードはアルペジエーターが可能です。
コントロール・モード
XとYで異なるコントロールチェンジ情報を出力できます。
カオスパッドモードですね。ツマミを2つ使ってエフェクトさせていたのが、異なるエフェクトをXとYに配置することで指一つでコントロールできます。
また、コントロールチェンジではなくピッチベンドを割り当てることもできます。
トラックパッド・モード(マウス・モード)
マウスになります。カーソルや左右のクリックの操作はもちろん、2本指での操作まで対応しているのでマウスホイールの役目まで行えます。スクロールやカーソル位置の上下選択を操作できます。
※DAWソフトを閉じても機能します。
他にもピッチベンド・ホイールやモジュレーション・ホイール、オクターブボタン(トランスポーズ操作も可能)、フットペダル/フットスイッチなどのコントローラーや、アルペジエーター機能、MIDIインターフェース機能などが搭載しております。
以上が「taktile」でできるコントローラー部分と概要です。
Cubaseのプラグインをそれぞれ「taktile」に割り当てて、コントロールモードとタッチ・パッドを使って実際の感覚を試してみようと思います。
動画はオーディオ・インターフェース「UR22」を使い、そのアウトをズームのハンディレコーダー「Q3 HD」に繋いでリアルタイムの一発録音してます。
適当に配置したので、どこに何を配置したか忘れてしまい…しかもパラメーターの位置を確認せず録音したので、ミスが多く参考になるか分かりませんが…。
…ただ、きちんと設定することでライブにも使えると思います。
もちろんパラメーターは記録されるので、作曲制作では録音の後、修正できます。
※Cubaseの使用上、一部のパラメーターは記録できません。お使いのDAWソフトによって記録可能な情報は異なります。
次に「taktile」の設定に便利なエディターをご紹介したいと思います。
また、「taktile」がパソコンと接続できない時などのちょっとしたトラブルシューティングも記載しております。