RODE Microphones ( ロードマイクロフォンズ ) が配信クリエイター向けオールインワン・ストリーミングデバイス「Streamer X」(ストリーマー エックス)を発売します。
「Streamer X」は、その名の通り「ストリーミング(配信)」に必要なオーディオインターフェイス、ビデオキャプチャーカード、コントロールサーフェスを1つに統合した製品です。完全に配信に特化した仕様になっており、対応するDSLRカメラを接続してビジネスシーンで利用したり、ゲーム機器を接続してYouTubeやTwitchでライブ配信するのに適しています。
オーディオインターフェースとしては、マイク(XLR)や楽器(ライン)を接続できるコンボ端子とヘッドセットマイク用の端子、RØDEワイヤレスマイク用の受信機能を備えています。また、超低ノイズ・ハイゲインのRevolution Preamp™とAPHEX®オーディオ処理機能を搭載した内蔵 DSP により、多彩な音作りが可能。
出力はヘッドホンのみになっており完全に配信者向けとなっています。ヘッドホンまたはヘッドセットからは遅延なく音声をモニタリングすることが可能な設計となっています。
ビデオキャプチャーは、HDMI端子を装備し、最大 4K/30fps の録画と 4K/60fps HDR のパススルー、可変リフレッシュレート(VRR)に対応。高解像度で滑らかな映像により、コンテンツ配信やゲーム実況、ポッドキャスト、ビジネスプレゼンテーションなど幅広いシチュエーションで快適な配信環境を提供します。
本体右側には 4 つの「SMART パッド」を備え下に設置されたナビゲーションで左右のキーにて最大64個の操作が行なえます。「SMART パッド」は、オーディオ再生のトリガー(サンプルプレイヤー機能)や音声エフェクトの切り替えのほか、MIDI メッセージの送信もでき、抜群の操作性を提供します。
また、2つのUSB端子を装備(3つ目は電源用)し、デュアルセットアップにシームレスに対応。例えば。パソコンやAndroid スマートフォン、ゲーム機に繋いで音声を入力し、録画や配信することができます。
主な特徴
- オーディオ インターフェイス、ビデオキャプチャボード、コントロールサーフェスをコンパクトな筐体に統合
- HDMI 経由で最大 4K30 ビデオキャプチャーと 4K60 パススルーに対応
- 可変リフレッシュレート (VRR) をサポート
- 低ノイズかつ高ゲインのRevolution Preamp™を搭載
- ヘッドセット用の 3.5mm TRRS 入力とゼロレイテンシーモニタリングのための 1/4 インチヘッドフォン出力
- Wireless GO II や Wireless ME などの RØDE シリーズ IV ワイヤレスマイク用のワイヤレスレシーバーを内蔵
- コンプレッサー、ノイズゲート、ハイパスフィルター、伝説的な Aural Exciter™ および Big Bottom™ エフェクトを含む、APHEX® による高度なオーディオ処理のための内部 DSP
- サウンド、音声エフェクト、キーボードショートカットやその他のアクションをトリガーするための 4 つのカスタマイズ可能な SMART パッド
- 2 台のコンピュータまたはモバイル デバイスに接続するためのデュアル USB-C インターフェイス
- 簡単な設定とコントロールが行える「RØDE Central」デスクトップアプリ
- 高度なオーディオルーティング、ミキシング、設定が可能なUNIFY ストリーミング ソフトウェア
- オーストラリアのシドニーにあるRØDEにて設計および製造
1台で高品位な映像と音声による配信が可能
4K/60fps HDR のパススルーで遅延なく美しい映像を流しながら、4K/30fps での録画を楽しむことができます。映像をきれいに映し出す可変リフレッシュレート(VRR)とハイダイナミックレンジ(HDR)に対応し(※)、高画質を求められるゲーム実況やライブ配信にもおすすめです。
ロード独自開発の超低ノイズ・ハイゲインの REVOLUTIONTMプリアンプがクリアな音声を提供し、内蔵 DSP で APHEX® オーディオ処理を加えることで、より完成度の高い配信を手軽に叶えます。
※高リフレッシュレートやハイダイナミックレンジ表示をする場合は、対応可能なモニター及び HDMI 2.0 ケーブルをご使用ください。
プロ品質なマイク、ヘッドセット、ワイヤレス接続
音声入力オプションも充実し、コンテンツ制作の可能性を無限に広げます。
マイク(XLR)や楽器(ライン)、ヘッドセットの接続だけではなく、本体を受信機として「Wireless ME」または「Wireless GO II」の送信機と繋げて、ワイヤレスでクリアな音声を入力可能。「Wireless ME」のゲインアシスト機能を有効にすれば自動的に入力ゲインが制御され、突発的な大声での音割れを防ぎ、常に聞き取りやすい適切なレベルでの配信を行うことができます。
マイクの入力切り替え、レベル調節は本体のノブで操作可能です。仮想オーディオミキサーソフト「UNIFY(ユニファイ)」(※)を使用することで、全ての音声入力チャンネルを有効にしてコントロールできます。
※「UNIFY」はロードが提供をするアプリケーションで、ストリーマーエックスを接続すれば無料で利用できます。
あらゆるストリーミング、レコーディングに対応
コンテンツ内容やセットアップに関わらず、幅広く活用できる汎用性の高いデバイスです。
鮮明で滑らかな映像でのゲーム実況・配信だけではなく、一眼 / ミラーレスカメラを活用した高画質な配信やビジネスプレゼンテーションなど、シンプルな操作で幅広い用途に対応します。
本体裏側に 1/4 インチネジ穴が切ってあるので、卓上だけではなくクランプや三脚に設置することもできます。どこにでも持ち運べるコンパクトなサイズで、外出先での配信や収録にも便利です。
手元でスムーズに映像と音をコントロール
マイクとヘッドホンのレベル調節専用のノブ、オーディオとビデオのミュートスイッチ、大きくカラフルな4つSMARTパッドによりデスクのスペースを圧迫しないコンパクトサイズでありながら、あらゆる設定を手元でコントロールできます。
4つのSMARTパッドは、無償ソフトウェアの「RØDE Central」や仮想オーディオミキサー「UNIFY」(配信向けソフト)を使用してさまざまなコントロールが可能です。「UNIFY」使用した主な操作例としては下記になります。
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パッドからのサウンド再生
- 予め MP3 または WAV 形式のオーディオファイルをパッドに設定しておくことで任意にサウンドを再生可能。再生モードは複数設定が可能で例えばボタンを押したら音が再生開始する、あるいは押している間だけ再生する、BGMなどに便利なループで再生するなどが設定できます。
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パッドでエフェクト切り替え
- 予めパッドにエフェクトを設定しておくことで、任意にエフェクトを呼び出すことができます。設定はオン/オフの切り替えのほか押している間のみアクティブにすることもできます。
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ミキサーのアクションやモードを指定
- 予めパッドにアクションを設定しておくことで、ミキサーの動作(オートメーション)を呼び出すことができます。例えば、離席する時にマイクをオフにしてBGMを再生する、配信中に配信者同士のみあるいは視聴者側だけに話す、エンディングで音をゆっくり小さくするなどが可能になります。
SMARTパッドは、16 バンクまで登録可能で、リバーブ、エコー、ピッチ、ロボットボイスなどの音声エフェクトをその場で切り替えたり、MIDI メッセージを外部ソフトウェアに送信したり、フェードインやフェードアウトのようなミキサー動作なども設定できます。もちろん、効果音や BGM、サンプルやジングルなどの再生も可能です。
無償アプリ
「RØDE Central(ロードセントラル)」、または「UNIFY(ユニファイ)」と組み合わせることで、本製品の機能を最大限に活用できます。
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RØDE Central
- エディターソフトです。ファームウェアアップデートだけではなく、LED の輝度設定や各オーディオチャンネルの詳細設定が可能です。また、SMART パッドへ任意のサウンドをインポート / エクスポートするなど、コンピュータ上でさまざまな操作ができます。
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UNIFY
- ストリーミング・ゲーミング用の仮想オーディオミキサーソフトです。ストリーマーエックスをコンピュータに接続することで、無料で使用できます。フレキシブルなミキシング機能や入出力ルーティングに加え、APHEX® オーディオ処理や音声エフェクト、SMART パッドの各種設定などの機能を備えています。
※2023 年 8 月現在、Mac 用「UNIFY」は Beta 版になります。
内蔵エフェクト
「Streamer X」には、APHEXエフェクトのDSPが搭載されています。
- ハイパスフィルター
- ディエッサー
- ノイズゲート
- コンプレッサー
- イコライザー(EQ)
- オーラルエキサイター
- ビッグボトム
- パンニング
また、マイク用のエフェクターも搭載しています。
- リバーブ
- エコー
- メガホン
- ロボット
- Voice Disguise(ボイスチェンジャー)
- ピッチシフター
デュアルUSB端子
「Streamer X」には、3つのUSB-C端子を装備しその内の1つは電源用ですが、残りの2つに各種デバイスに対応しています。
1つ目のUSB端子はビデオおよびオーディオデータの送受信が可能なため基本的には配信のホストとなるパソコンを接続します。2つ目のUSB端子はオーディオのみとなっており、こちらに別のパソコンやAndroid スマートフォンやタブレット、ゲームデバイスを接続することで音楽再生、ボイスチャットや通話の用途向けに使用することができます。
※Androidデバイス、Windows/Macコンピューター、PlayStation 5 システムをサポート。
▼ゲームプレイヤー接続例
PS5やXboxなどのゲーム機に対応しているようです。接続方法はこちら:https://help.rode.com/hc/en-us/articles/7095459744143-How-to-use-Streamer-X-with-Playstation-or-Xbox-Consoles
▼OBS設定例
OBSにも対応。接続方法はこちら:https://help.rode.com/hc/en-us/articles/7102858481935-How-to-setup-the-Streamer-X-to-OBS
主な仕様
- 内部ストレージ : 2GB(SMART パッド用)
- USB 接続インターフェース : USB-C 端子 1 USB 3.1 端子(Type-C)、USB-C 端子 2 USB 2.0 端子(Type-C)
- 対応 RØDE アプリ : RØDE Central、UNIFY
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ビデオ
- 入力端子 : HDMI 2.0 × 1
- 出力端子(パススルー) : HDMI 2.0 × 1
- 最大入力解像度 (HDMI 入力 ) : 4K/60fps HDR、1440/144fps HDR、1080/240fps HDR
- 可変リフレッシュレート : VRR 対応
- 最大録画解像度 : 4K/30fps、1440/60fps、1080/120fps、1080/60fps HDR
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オーディオ
- 入力端子 : コンボジャック × 1、ワイヤレスマイク受信(※) × 1、HDMI × 1
- 音声出力端子 : 3.5mm TRRS ヘッドセット端子(イン / アウト) × 1、6.3mm ヘッドホン端子 × 1
- ダイナミックレンジ : 113dB
- 等価雑音レベル : -131.5dBV(A-weighted)
- ゲインレンジ : 0-76dB
- 周波数帯域 : マイク入力 20Hz-20kHz、モニター出力 20Hz-20kHz
- 入力インピーダンス : マイク入力 4KΩ、ライン入力 1MΩ
- ファンタム電源供給 : 対応
- ダイレクトモニタリング : 対応
- ヘッドホン出力 : 125mW
- ビット深度 / サンプルレート : 24bit / 48kHz
- オーディオ処理 : APHEX® オーディオ処理、RØDE Voice FX
- 電源 : 5V@3A(USB-C 接続)
- サイズ : H5.1 × W14.4 × D12.2cm
- 重量 : 380g
- 同梱物 : 電源アダプター、電源ケーブル、SC27(USB-C – USB-C ケーブル)
※ロード製ワイヤレスマイクシステムの「ワイヤレスゴー II」及び「ワイヤレスミー」に対応します。ロード製「ワイヤレスゴー」や「ロードリンクスシリーズ」、また、他社製のワイヤレスマイクには対応しません。
※付属の USB ケーブルで接続すれば、すぐに使用できます。別途専用ドライバーをインストールする必要はありません。
※USB1 には必ず付属の USB-C ケーブル、もしくは SuperSpeed データ転送に対応した USB-C ケーブルをご使用ください。USB2.0 規格の USB-C ケーブルはご使用いただけません。
※4K HDR を表示する場合は、4K HDR 対応のテレビ、モニター及び HDMI 2.0 ケーブルをご使用ください。
※本製品はサードパーティー製ソフトウェアに対応しております。但し、全てのサードパーティー製ソフトウェアの動作を保証するものではありません。
※仕様は製品改良のため予告なく変更されることがあります。
発売日
2023年8月31日
販売価格
¥66,000(税込)
JANコード:0698813009220

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注目点