GAMECHANGER AUDIO(ラトビア)が、電気モーターからアナログオーディオ信号を生成する、これまでにない斬新な音源方式を搭載した世界初の “エレクトロ・メカニカル・デスクトップシンセサイザー”「Motor Synth」を発表しています。
最新バージョン「MOTOR SYNTH MKII」は⇒こちら
8つの電気モーターから波形検出
Motor Synthは電気モーター音源方式のキーごとに2つのボイスを持つ4音ポリフォニック・シンセサイザー。さてその注目の音源方式ですが、超ユニークな2種類の方式を搭載している模様。
音がなくてすみません!
まずひとつ目は、本体に搭載した8つの電気モーターを回転することによって生じる機械的な「騒音(ノイズ)」を磁気ピックアップで拾うというもの(笑)※これジョークだったらごめんなさい。本当だそうです
そしてふたつ目は、8つの電気モーターのシャフトに取り付けられた反射型光ディスクに印刷された3つのオーディオ波形(三角波、ノコギリ波、矩形波)のグラフィックイメージ(下記)を、赤外線センサーで読み取るというもの(謎)。
ハモンド・オルガンの場合は、金属製のトーンホイールを回転させることにより磁界を発生させ、コイルの電磁誘導によってサイン波を発生させるという仕組みでしたが、なんだかそれと発想は似ているような違うような・・・
電気モーターは正確なRPM(revolutions per minute:回転数/分)で制御され、加速・減速することによって音程を可変するという仕組みのようです。またディストーションとエンベロープ・ジェネレーターを搭載した4つのアナログフィルターや、クロスモジュレーション可能な4つのウェイブシェイプ、アルペジエーター、シーケンサー、ループモードも搭載しているとのこと。
イメージムービー:作りが思いっきりレトロ:-)
以上、テキストだけではなかなかイメージできませんが、とにかくユニークな音源方式のシンセということは間違いないようです。騒音が少々心配ですが・・・しかし良いルックスですね!
Gamechanger Audioといえば、メロディーを奏でるあらゆる楽器にサスティンとソステヌートを生み出すことができるペダル「PLUS Pedal」等でおなじみのオリジナリティー溢れる製品を生み出し続けるメーカーですが、この「Motor Synth」はその最たるものと言って良いかもしれません。
現時点では2019年5月28日よりクラウドファンディングでのラウンチを予定しているようですが、ぜひ国内でも発売していただきたいですね(サカウエ)。
特徴
- A new method of analog audio synthesis
- 8 Motors!
- 4 Note polyphony with 2 Voices per Key (with separate Envelopes and Portamento)
- 4 Analog Filters with Envelope and Distortion
- 4 Optical and Inductive Waveshapes with Cross-modulation
- Arpeggiator, Sequencer and LOOP Modes
- Performance mode with Built-in Keys
- Full MIDI control
- 9 CV ins and outs
- (動画の自動車は含まれません)
発売日
2020年春頃予定
販売価格
未定
昔の映画に出てくる磁気テープ装置のコンピューターを思い出しました(古)