【連載】楽器未経験者でも作曲ができる方法 #2
Cubase7の使い方超入門編

  • ブックマーク
【連載】楽器未経験者でも作曲ができる方法 #2 Cubase7の使い方超入門編

記事中に掲載されている価格・税表記および仕様等は予告なく変更することがあります。

ちょっと時間が空いてしまいましたが前回の続きを行いたいと思います。
前回はコードの入力、キーボードで打ち込みせずにベーストラックに入力する方法、
そして「Keyboard Pad」トラック入力まで行いました。

DSC08299
『【連載】楽器未経験者でも作曲ができる方法 #1 Cubase7の使い方超入門編』

では今度は「Piano」トラックを入力していきたいと思います。
といっても弾くのは大変ですので、選ぶ方法でいきましょう。

メニューからメディアをクリックし、下の「MediaBay」を開いてください。(または[F5])

cu29

上のような「MediaBay」でなければ、「MediaBay」の下にある「ウインドレイアウト設定」(または[Shift] + F2)で項目を追加したり減らしたりすることができます。
項目からフィルターを出してカテゴリから検索できるようにしましょう。
後ほどプレビューの項目も使うので必ずチェックして下さい。

cu30

まずピアノですので「Piano」のカテゴリを選択します。
初期設定ではすべてのメディアタイプが見れるようになっているので、今回はMIDIループを表示させます。

cu31

検索結果から好きなものを選択しましょう。クリックすると音が流れるのでイメージしやすいですね。
コードトラックにリンクを押すと入力したコードに合わせた音を聞くことができます。また、次の工程でトラックに持っていく際、コードに合った状態で貼り付けることができますので、必ずチェックして下さい。

cu32

フレーズが決まったらその音をドラッグし、「Piano」トラックに貼り付けるのですが、トラックに持っていくと、どの場所に持ってきますかということで小節数が出ますので今回は1小節目にもってきます。

※ダブルクリックしてしまうとトラックごと生成され音色も追加されます。その音色が良い場合はそれでも構いません。

cu33_1

ではこれと同じように「ギター」も選択です。カテゴリーをギターにして、フレーズを選びます。今度はそのフレーズをダブルクリックしてみましょう。すると、新しいトラックが生成され音色はさきほどのプレビューされた音で追加されます。
このようにフレーズと音色をそのまま活用することもできます。

cu34

「Clean Guitar」が空いているので、「Piano」トラックと同様に貼り付けましょう。これですべてのトラックが埋まった状態になります。
この音いらないと思ったらミュートボタンでそのトラックの音を再生させなくすることもできます。

cu35

気に入ったフレーズでも貼り付けたら短い場合もありますよね。
そういった場合はその音をコピーすることで合う場合があります。
コピーしたいフレーズをクリックして選択した状態にします。

cu37_1

メニューから 編集 → コピー (または[Ctrl + [C])、貼り付ける場合は再生位置(ロケートカーソル/プロジェクトカーソル)を貼り付けたい場所に移動(上のルーラーをクリック)して、メニューから 編集 → 貼り付け です。(または[Ctrl + [V])

cu38_2

上のやり方でも出来ますが、同じトラックのフレーズを続けてコピーしたい場合は[Ctrl + [D]が便利です。

cu38_3

メロディー以外のすべてのトラックが打ち込めたところで、音量のバランスを整えましょう。
メニューから デバイス → MixConsole の順にクリック。(又はキーボードの[F3])

cu70

音量が大きいなと思うものを下げていきましょう。このボリュームフェーダーを動かすと下の数字が変わるかと思いますが、基本的には「0」より上にはしません。最大値がゼロだと思って下さい。
もし音量が低い場合はとりあえずインターフェースの音量を上げて下さい。

cu71

さて残すはメロですね。
メロを打ち込んでいきます。

メロディーを入力ですが、歌ってしまった方がラクという場合はオーディオ録音というので出来ますが、今回は超入門編なので行いません。
新しいトラックを作ります。
「Piano」トラックリストを選択してください。その下に作ります。今度は「Piano」トラックリストを右クリックして、
トラック追加 → インストゥルメントトラック追加 をクリック。

cu39

インストゥルメントから「HALion Sonic SE」を選択。「トラックを追加ボタン」を押します。
この「HALion Sonic SE」はソフトウエアシンセサイザーというもので、これが音を出している装置になります。ここまでの工程では予め内部でセットされており、表に出てこなかったのですが、実はこのソフトウエアシンセサイザーがすべての音を鳴らしてたんですね。

cu39_1

音色を決めます。上にある小さい下矢印のマーク「Load Program」をクリック。

cu40

カテゴリーがあると便利なので、下の「ウィンドウレイアウトの設定」から「フィルター」をチェック。

cu41

適当な音色にしましょう。下の画像はカテゴリ「Woodwinds」からサブカテゴリ「Flute」で「GM Flute」にしたところです。ダブルクリックして決定してください。

cu42

もし、再度音色を変えたい時や音量を変えたい時があればインスペクターの鍵盤マークをクリックすると先ほどの「HALion Sonic SE」がでてきます。

cu42_1

新しく作ったトラックの名前は「HALion Sonic SE ~」となっておりますね。その横のインスペクタのコードトラックをクリック。
「リアルタイム変換」の項目で「スケール」を選択してください。

cu43

さて、ここでようやくキーボードの出番です。
キーボードを弾いてみると通常のピアノの音階と違ってコードに適した音階になっております。ですので、鍵盤を弾くだけで曲の音程にほぼ合うようになっております。
※あくまでスケールなので必ず合うわけではありません。合うものにするのであれば、さきほどの「リアルタイム変換」の項目で「コード」を選択すればよいのですが、使える音が少ないので、スケールが良いでしょう。
※コードモードはコードを覚えるのに便利です。

cu43_1

これで曲にあわせて弾けばそれなりに合うのですが、おそらく曲のテンポが初期設定では早いですよね。テンポを遅くしましょう。「トランスポートパネル」([F2]を押す)の右側に「TEMPO」が120となっている箇所がありますよね?そこを小さくしてみましょう。90位で行うと良いと思います。
※数字の箇所が押せない時は「TRACK」を押して下さい。

cu44

メトロノーム(別名:クリック)もオンにしておきましょう。

cu45

あとは練習して打ち込むだけです。
録音は「トランスポートパネル」の右側にある丸ボタンです。押すと赤く表示され録音できます。

cu46

メロディはできましたか?
もしかして、こんなことがお困りじゃないですか?

  • メトロノームの音が小さい
  • 練習しようと思うと曲が突然始まるので上手く入れない
  • メロディーは浮かんだのにタイミングが合わない

次のページではこれらを解決する設定方法をご説明します。

メトロノームの音が小さいのを直す

メトロノームの音量はメニュー → トランスポート → メトロノーム設定 から右下のレベルで変えられます。
それでも小さい場合は全体の音量を下げましょう。

cu47

cu48

メトロノームのカウントとオフセットの設定

1~2小節分メトロノームがなってから録音したい場合、「トランスポートパネル」プリカウントをオンにすることで、録音前にメトロノームを鳴らすことができます。

cu49

ただ、これは練習にはちょっと不便なので、個人的なおすすめとしては打ち込まれた小節前に新たな小節を作ることです。

メニュー → プロジェクト設定 で小節数のオフセットが決められます。

cu50

ここを1にしてみましょう。なにか表示されますが(ダイアログ)「はい」にします。
すると小節前に0がスタート(オフセット位置)になります。こうすると、メトロノームが流れてから、タイミング良く再生することができます。

cu51

cu53

打ち込んだ音のタイミングを修正する(クオンタイズ)

打ち込んでみたものの上手くタイミングが合わないときありますよね。こんなときテンポにあった修正をすることができます。ただし、ある程度テンポにあっていないと難しいです。

打ち込んだメロディーのイベントを選択し、メニューから編集→クオンタイズをクリック。(又はキーボードの[Q])すると不思議、あっておりませんか?

cu54

まったく違う!という方はクオンタイズ・プリセットから違うものを選びましょう。メロにもよりますが基本的には1/16、1/8が望ましいです。

cu55

それでも合わないときは手動で行いましょう。
イベントをダブルクリックしキーエディターを開いてください。

cu56

クオンタイズしてもずれていた箇所を選択します。

cu57

そのままドラッグすると位置が調節することができます。

cu58

下は音が重なってしまった場合です。

cu59

そのときは音を短くしたい箇所にカーソルをもっていくとカーソルの形が黒の両矢印になるかと思います。あとはカーソルを左右にするだけで短くしたり長くすることができます。

cu60

空のイベントができた場合は邪魔になるので切ってしまいましょう。
ツールボックスから分割(はさみマーク)を選択。切りたい場所にカーソルを合わせてましょう。

cu61

クリックするとイベントが分割されます。

ツールボックスから通常のオブジェクトの選択ツールを選択し、いらないイベントを選択し削除しましょう。
この分割ツールは非常に良く使います。なるべくならショートカット操作を覚えましょう。通常のオブジェクトの選択ツールで切りたい箇所にカーソルを合わせキーボードの[Alt]を押しながらクリックすると素早く分割することができます。

cu64

次にベースがあまりにもシンプルすぎるのでアレンジをしてみましょう。
まずベースをソロボタンを押してください。ソロは一つの音を(又は選択した音のみ)を聞くのに適してます。

cu65

ベースのインスペクターから「MIDI インサート」をクリックし、スロット1に「Arpache 5」を選択。

cu66

「Arpache 5」はアルペジエーターというプラグインで、入力した音を分散または分割してくれる機能です。
再生すると単音だったのが、分割してますよね。今回は単音のみ入力されているだけなの分散は同じ音の低い音と高い音だけですが、複数の音が入力されている場合は分散されます。

cu67

  • Play Orderボタン :再生順序を選択できます。ボタンは、「Normal(標準)」、 「Invert(反転)」、「Up Only(上のみ)」、「Down Only(下のみ)」、「Random(ランダム)」、「User(ユーザー)」となっています。「User」を選択した場合、下部に表示されたプレイオーダースロットを使用して再生の順序を手動で設定することができます。
  • Step Size :スピードを、プロジェクトテンポに対する相対的な値で設定します。
  • Length :音符の長さを、プロジェクトテンポに対する相対的な値で設定します。範囲は「Step Size」の設定と同様です。
  • Key Range :入力された音から範囲内でアルペジオされます。(音程の幅を設定する思ってください)演奏又は入力された音符の範囲外となると、範囲内となるようオクターブ単位で移調されます。
  • プレイオーダースロット :上のPlay Orderで「User」プレイモードを選択すると、再生順序を手動で指定できます。各スロットは、アルペジオパターン内の各ポジションに対応します。各スロットで数字を選択し、そのポジションでどの音が再生されるかを指定します。数字は、演奏されるキーが最低のキーから何番目かという数に対応します。したがって、もし C3(鍵盤真ん中のド) – E3(鍵盤真ん中のミ) – G3(鍵盤真ん中のソ) (C メジャー コード ) を演奏した場合、C3=1、E3=2、G3=3 となります。なお、複数のスロットで同じ数字を使用できるので標準のプレイモードでは不可能なアルペジオパターンを作成できます。設定は、いちばん左のスロットから始め、順に右のスロットへ進みます。
  • MIDI Thru :これをオンにすると入力/演奏したものがアルペジオの音と一緒に出力されます。

操作はこんな感じですが、文字だと非常に分かりづらいので触ってみるのが一番いいです。

ベースパートが多少アレンジされましたでしょうか?
同様に「Keyboard Pad」のトラックもしてみると面白いかも知れません。オフにしたい場合はMIDIインサートの電源ボタンをクリックすると、「Arpache 5」が止まります。(バイパスと言います)

cu68

楽器未経験者のためのCubase7の使い方超入門編は以上です。お疲れさまでした。
いかがでしたでしょうか?楽器をしていなくても打ち込めたかと思います。

もちろん、ここまででは簡単な曲しか作れません。…が、基本的な機能を知り、慣れていくことでもっと幅広い曲がアレンジしていけます。
ぜひ、いろいろと試行錯誤してみてください。

本記事でも少しだけ紹介しておりますが、ショートカットキーのまとめはこちらです。
覚えると非常に便利なのでおすすめですよ!
ショートカットキーまとめ:Cubase買ったら知っておきたい便利なショートカットキー

では最後におすすめの解説書をご紹介!

sounddesignerCubase75
商品名:CUBASE 7.5 攻略BOOK
著者:東 哲哉
発売:有限会社サウンド・デザイナー
制作:株式会社ミュージック・マスター
3,400円 + 税

Cubaseの参考書はいくつか出ておりますが、その中でとくに入門者に向けられており、とても優しく分かりやすくできている攻略本です。タイトルにCubase7.5となっておりますが、「CUBASE 7/CUBASE ARTIST 7攻略BOOK」に、バージョン7.5の新機能を加筆したものですのでCUBASE 7でも使えます。

今回使った製品

  • PC Windows 7
  • Steinberg 「Cubase7」
  • Steinberg 「UR28M」
  • IK Multimedia 「iRig KEYS PRO」
  • モニターヘッドホン
  • 島村楽器 「C-Deck 1」

おすすめ動画

  • ブックマーク