MOTU(モツ)がThe NAMM Show 2015で発表した、老舗DAWソフトウェアの最新バージョン「DP9」を発売しました。「DP9」は、今から30年前の1985年に発表されたMIDIシーケンス・ソフト「Performer」に始まり、やがてMIDIとオーディオが同時に扱える「Digital Performer」として進化してきたDAWの最新バージョンです。
最新バージョン10が発表!
MOTU DP10 | 老舗DAWソフト Digital Performer の最新バージョン
2016/7追記
DP9.1が公開されました。Next-gen Pre-gen™導入でCPU消費を抑え、低レイテンシーは業界トップに!
2016/1/29 追記
MOTUがDP9.0.2のリリースを発表
米アナハイム・コンベンション・センターで開催されたNAMM SHOW2016にてMOTUがDP9.0.2のリリースを発表しました。
DP9.0.2の新機能
次世代の”Pre-gen”エンジン
Digital Performerの次世代”Pre-gen”エンジンは、バーチャル・インストルメントやプラグインからのオーディオ出力をプリレンダリングし、CPUへの負荷を劇的に低減します。他の代表的なDAWと比較したベンチテストでは、最大4倍多いバーチャル・インストルメントを走らせることに成功しました。NAMM SHOWでのプレゼンテーション中も、CPUに負担をかけるKontaktベースのinesamplesオーケストラライブラリーから150を超えるインストルメントをMacPro上で動作させました。
業界をリードする低レイテンシー・パフォーマンス
DPホストバッファのレイテンシーはこれまでの半分に抑えられたため、包括的な低レイテンシーパフォーマンスという点においては業界トップに立ちました。MOTU 1248 Thunderboltオーディオインターフェイスを使用したラウンド・トリップ・レイテンシー(RTL)テストでは、DPは96 kHz/32サンプルバッファにおいてRTL1.39msと驚異的な数値を叩き出しました。この結果は、現在市場に出回っているDAWの中では最高の数値です。
ワークフローの強化
ワークフローを強化する様々な機能が追加されました。例えば、DPのトラックセレクターで可視トラックのセットを保存したり、呼び出したりすることができるようになったため、トラック・オーバービュー/シーケンス・エディター/ミキシング・ボードほかの画面で、トラックを表示あるいは非表示できるようになりました。また、サードパーティのビデオハードウェア(Blackmagic DesignとAJAビデオシステム)によるビデオプレイバックも新たにサポートされました。
リリースについて
Digital Performer 9.02のワークフロー強化アップデートは2016年3月までに公開される予定。次世代”Pre-gen”エンジン、低レイテイシー機能、SMPTE-Zプラグイン、ハードウェア・インサートプラグインは2016年4月~6月の間に、Digital Performer9ユーザーに無料で提供されます。
主な新機能
MX4™
新しいEDMサウンドバンクを搭載したメガ・マルチシンセ
DP9には64bitのバーチャルインストゥルメントMX4が付属します。MX4は、減算方式やウェーブテーブル音源、FM音源、アンプリチュード・モジュレーション、アナログ・エミュレーションなど多様なシンセシスを組み合わせたハイブリッドなソフトシンセ音源で、EDMにインスパイアされた新しい120のプリセットから成るサウンドバンクが含まれています。
5種類の新プラグイン
1176エミュレートのFET-76、Craig AndertonのQuadraFuzzモデリングのMultiFuzz、ギターやベースに適したポリフォニックオクターヴジェネレーターのMicroG、MicroB、減算方式のシンセプロセッサーMegaSynth。これらのプラグインがDP9に標準搭載されます。
MasterWorks FET-76™
MultiFuzz™
MegaSynth™
MicroG™
MicroB™
クリエイティビティーをインスパイアするスピーディーなワークフロー
オートメーション・レーン

シーケンスエディター内にSpectral Display機能を搭載
従来の波形表示と共に、各オーディオトラックのスペクトラル解析された波形も表示可能です。シーケンスエディターにカラフルかつ見やすく表示され、オーディオ素材の周波数成分が一目で確認することができます。
Retina グラフィックス対応
Apple Macintosh の Retina ディスプレイに対応し、DP9 のカーボンファイバーをテーマとした美しいユーザーインターフェースを高解像度で視認しながら楽曲制作を行うことができます。
オーディオプラグインにMIDI ラーン機能搭載

MIDIコントローラーのノブやフェーダー、スイッチをオーディオプラグインのパラメータにマッピングすることが可能になりました。
MusicXMLにエクスポート可能
DPで作成したプロジェクトを、クイックスクライブでMusicXMLファイルとして譜面に書き出せるようになり、Finale™やSibelius™などの譜面アプリにインポート可能となります。ダイナミクスや音楽記号も書き出し中に全て一緒に保存されます。
トラックコマンド
複数のトラックをワンステップで追加することが可能です。MIDI、オーディオ、Aux、マスターフェーダーなど異なるタイプのトラックを一度に追加することができます。
プロジェクト・ノート
DP のプロジェクト内に、テキストノートを保存することができるようになりました。作品のインフォメーションを書き込んだり、To Doリストの作成、ライナーノーツを編集したりと様々な用途に活用できます。
検索機能の向上
新しく追加された検索機能によって、マーカーやチャンク、プラグインをより素早く見つけ出します
ミュート MIDI ノート
Mute ツール を使用して、複数選択されたノートを含むオーディオやMIDIノートを一時的にミュートすることが可能です。
フローティングプラグイン
プラグインのウィンドウをDPのウィンドウの前にフローティングさせておくことが可能です。フローティングウィンドウのプリファレンスを共通で設定させておくか、ウィンドウごとにフローティングをさせる設定をすることができます。これは地味ながらもありがたい機能ですね。
この他
Mac OS X 10.10 Yosemite、Windows 7 / 8に対応
Mac、Windowsともに最新の環境に対応しています。
動作環境
Mac
- OS:Mac OS X 10.6.8以降
- RAM:2GB(4GB以上を推奨)
- インターネット接続環境
Windows
- OS:Windows 7以降(64bit対応)
- RAM:2GB(4GB以上を推奨)
- インターネット接続環境
発売日
2015年7月24日
販売価格
DP9
¥71,500(税込)
JANコード:4580101325500
DP9 クロスグレード版
¥52,800(税込)
JANコード:4580101325517
DP9.5が公開されました。
新たにZynaptiq社製のZTXタイムストレッチング/ピッチシフティングテクノロジーを搭載、エフェクトパフォーマンスウインドウの追加及び、仕様の改良、バグフィックスが行われています。
バージョン9.5の新機能
エフェクトパフォーマンスウインドウ
エフェクトパフォーマンスウインドウ(スタジオメニュー)は、現在起動している全てのバーチャルインストルメントとエフェクトプラグインの状況をリアルタイムで表示します。
ZTX™タイムストレッチングとピッチ シフティングテクノロジー
Digital Performer 9.5には、Zynaptiq GmbH(Hzynaptiq.com)社製のZTXタイムストレッチング/ピッチシフティングテクノロジーを新たに搭載しました。最先端、最新式のオーディオタイムストレッチング、及びピッチシフティングのDSPテクノロジーであるZTXは、 ZynaptiqのDSPエンジニアリングチームによる長年の研究と開発を経て完成されました。
相対モードのピッチエディティング
相対モードは、オフセットを使用してピッチを表します。この機能はかなりすごい!
バージョン9.5の改良点