こんにちは。デジタルマーチャンダイザーのカタシオです。
今回は「配信用、マイクについて」お話ししたいと思います。
マイクの種類は大きく2種類に分けることができます。
「ダイナミックマイク」
と
「コンデンサーマイク」
ですね。
ここ数年、ライブ配信需要の高まりや在宅ワークでのリモート会議の加速などにより配信機材文化が急激に発展し、配信機材の中でも重要な「マイク」に関しても様々な議論がされてきました。
「ダイナミックマイクの上位版がコンデンサーマイク」といったような誤った情報も拡散され、店頭でも「今、ダイナミックマイク使ってるんで、音質を上げるためにコンデンサーマイクが良いとWEBに書いてあったので買いに来ました!!」という方も非常に多くいらっしゃいました。
「良い音で録音、配信する」というのはマイクのスペックだけでは語れません。
そのマイクに「何の音が入るのか」が問題になってきます。
高額なとても感度の良いコンデンサーマイクを購入したとしても、部屋の反響音、耳では認識しにくい空調音、家電から出る低周波などを収音してしまっては余計な音声が入るばかりで、肝心の「声」の邪魔をします。
もちろん、高価なマイクほど低音域から高音域まで収音出来るので、リッチな音には聞こえると思います。しかし、目的以外の音も収音されるリスクが生じますのでご自身の配信環境にあった「マイク」を選ぶことが大切です。
そもそも何の音を一番取りたいのか、を考えたときに「声」であれば、「声」だけ収音出来れば良いのです。
「感度の高い良いマイクを使う=環境を整える」
簡単に言うとコンデンサーマイクは配信する部屋の環境がある程度求められますが、それをクリアできれば品質の高い配信ができるでしょう。
環境を整えるのが難しい場合は、収音範囲が狭いダイナミックマイクで口との距離を近づけるのがオススメです。
しかし、ストリーマーの皆さんは「画角」というのも気にしなければならないので、
- マイクがフレームインしたくない場合
- 体の動きが多い場合
- 部屋の環境(音にとって)が良い場合
はコンデンサーマイクで収音、それ以外の方はダイナミックマイクをつかう、または感度低めのコンデンサーマイクの使用をお勧めします。
次回はオススメマイクをご紹介していきます。

カタシオ
札幌パルコ店 デジタル楽器アドバイザー 片塩(かたしお)
学生時代はミクスチャーバンドのDJを担当し、その後もクラブでのレギュラーイベントや企画イベントにも出演。レコードやCDでのプレイ経験を経て、現在ではPCを中心としたDJセットで活動。DTMや、音響システム、デジタル機材など何でも承りますので、お気軽にご相談ください。