管楽器修理スタッフせとっちの『ほのぼの日記』第11話サックスのコルク

こんにちは!せとっちの『ほのぼの日記』第11話です!!
あ、あけましておめでとうございます(笑)

2020年になりましたね!
皆様年末年始はゆっくりとできましたでしょうか??
僕は4日間お休みをいただきまして、元気いっぱいです!
年末に慌てて用意したポチ袋も喜んでもらえました~(笑)

あとは、とても久しぶりに関西の友人とも会う事ができて、とってもハッピーでした!!

今年も色んな所へお出かけをしたいな~と思っています!
ブログでも、近況報告をしていきたいと思っていますので、お楽しみに~(笑)

さて今回のブログのテーマはズバリ!『ネックコルク交換』です。
ネックコルクとは何なのか?なぜ交換するのか??
それでは本編スタートです!

ネックコルクとは??

ネックコルクとはサックスのマウスピースを取り付けるところについているコルクの事を指します。
文字通りネックのコルクです(笑)
写真で紹介するとこちらです↓

管楽器奏者であれば、1度目にしたことがあるのではないでしょうか!
演奏したり、チューニングを行う為にとっても重要な役割を担っているんです!!

では、なぜ交換が必要になってくるのでしょうか??

なんで交換が必要なの??

ネックコルクの素材はコルク
ワインの瓶の栓と同じ素材でできているんです!
あれって、スポンジよりは堅いですが、ガラスや金属よりは、やわらかいですよね??
なので、練習の度にマウスピースを抜き差ししてくると、少しずつ消耗したり縮んだりして、いわゆる『劣化』してくるんです!!

劣化すると、だんだん剥がれだしたり、縮むのでマウスピースに対して大きさが合わなくなり、スカスカになってしまうんです、、。
だから定期的な交換が必要になってくるんです!!

それでは、交換の様子を手順を追ってみていきましょ~う!!

交換の様子

今回はこちら↓のコルクを交換していきます!!

見るからに古くなっていますね~(笑)
古くなるのも、練習を沢山がんばった証ですからね!!
これからも、楽しんでいただけるようにきれいに交換していきます!

①コルクをはがす

まずは、コルクをはがしていきます。

全て、はがしましたが、接着剤などの痕が残っている状態です。
(ちなみに、はがす前に元々のコルクのサイズを測って覚えておいて、交換後の目安とします。)

②残った接着剤をきれいにする。

特殊な工具(内緒)を使い、残った接着剤をきれいに落とします。

この段階で、コルクや接着剤が残っていると、新しいものが上手く貼りつかなかったり、貼りついてもすぐに剥がれてしまったりするんです、、、。

③新しいコルクを切り取る

事前に測っておいたサイズに合わせて、コルクを切り取ります。

サイズが違っていたり、まっすぐ切り出せなかったら、やり直しなので、慎重に行います。
コルクの分厚さにも、種類があり最も適正な厚さを選んでいます。(選び方は長年の勘ですね笑笑)

④コルクを貼り付ける

ネック側・コルク側両方に接着剤を満遍なく塗り、接着していきます!

コルクの切り取り方が上手くいっていないと、この時点でズレが生じてしまい、リペアマンは悲しい顔をしながらスタートに戻ります、、、。

今回は上手くいきました!笑(失敗する事は滅多にないですけどね!!重要!!笑)

⑤圧着する

パッと見では見えないところに、気泡や隙間が発生している可能性があるので、圧着の作業を行います。

僕の場合は、『紐』を使って圧着していきます。(リペアマンによって作業法は様々です。)

ちなみに、この紐なんと!靴紐です(笑)
長さ・形状・素材が丁度いいんですよ~~(新品の紐です。ご安心ください。)

⑥保護

コルクの形を整えていくにあたり、ネックにキズが付いたりしないように、保護テープを貼っていきます。

これで、安心安全ですね!!

ちなみにこのテープは、僕の大好きな無〇良品のマスキングテープさんです。
色味がいいですよね!!?

⑦コルクを成形していく

ご使用のマウスピースに合わせて布ヤスリで、コルクを成形していきます!

マウスピースを取り付けるときに、入り口から均一の抵抗感で取り付けられるように、形を細かく作っていきます。

また、完成したものが、きれいな丸になるように、見た目も気にしながらバランスをみて、削っていきます。

⑧完成!

はい、かんせ~い!!

交換前に比べると見違えるほど、きれいになりました!!

マウスピースも取り付けてみます。

抵抗感も丁度良いですね~!
お客様にも、気に入っていただけました!!よかったぁ~。

リペアマンはいろんなコルクの成形をしています

クラリネットのクロスAキイのコルク成形を紹介します!!

なんとなくの大きさを考えて、コルクを貼り付けます。

滑らかに美しく見えるように、形作って完成です!!

コルクの成形はリペアマンの腕の見せ所なんです!
是非観察してみてください!!(笑)

まとめ

ネックコルクの交換について紹介してきましたが、いかがでしたか??
ただ、はがして貼るだけじゃないんですよ~!
地味な作業ですが、どんなリペアマンもプライドを持って作業しているんです!!

皆さんの楽器のコルクは美しさを保てていますか??
少しでも気になったら、リペアマンに相談してみてくださいね!!

2020年1つ目のリペアブログは『ネックコルク』に関してでした!
これからも、隔月でのんびり更新していこうと思っております!
次回もどうぞおたのしみに~

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この記事を書いたスタッフ

ららぽーと名古屋みなとアクルス店瀬戸

愛知県出身の瀬戸です。小学生の頃からトロンボーンを吹いています。YSL882O・88Hを持っています。お客様1人1人に合った修理を致します!!

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