楽器のコルクは大切に使いましょう!【Vol.12】
皆様こんにちは。
島村楽器Wind&Repair店、責任者の大竹です。
皆さんは楽器のコルクは大切に使っていますか?
クラリネットのジョイント部分、サックスのネック部分の「コルクが剝がれてしまった」というお客様が最近多く来店しています。皆さんはコルクを大切に扱っていますか?
コルクはただ付けているだけではない!?
例えばサックスのネックコルクの交換では、厚みは一般的に1.5mm厚(マウスピースの種類によって異なります)の物を使用しています。これを各楽器に合わせたサイズにカットし取り付けを行います。
カットは『片刃』と呼ばれるカミソリの刃を使用しています。
その後カットした部分は段差になっているので、この部分をサンドペーパーを使用して丸く曲面に加工します。
繋ぎ目の処理を行ってから、全体的に研磨して表面を綺麗に仕上げ、全体的に処理が終わったら、最後にマウスピースに対する厚みの調整です。マウスピースのシャンク径は各メーカーで様々ですし、使う人によって好みの硬さが違ってきますので、どのようなマウスピースを使用しているか等の情報もしっかりチェックします。
このようにコルクはしっかりと調整しております。ですので、演奏前には必ずコルクグリスを使い、演奏後はティッシュやガーゼで拭き取りましょう。
ちなみに、スワブでグリスを拭き取っている方は直ぐに止めてください!スワブの水分吸収能力が下がってしまい、楽器の中に水分が残ってしまいます。
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