【ムラマツフルート】技術研修レポート

こんにちは!杉浦です。
本日は今年1月に行われた、ムラマツフルートの技術研修の模様をレポートいたします。



ムラマツフルートとは

ムラマツフルートとは、1923年(大正12年)に製作を始めた、日本のフルートメーカーです。
それまでフルートといえば海外でしか製作されていませんでしたが、日本で初めてフルートを製作したのが創業者の村松孝一さんです。

創業当時、日本国内のフルート人口はプロ・アマチュア合わせて20人ほどしかいませんでしたが、村松孝一さんは楽器修理の経験を活かし、鋳掛屋(いかけや:お鍋の修理屋さん)をしながらフルートの製作に取り組んだそうです。

ムラマツフルートの特徴は、全てのモデルがハンドメイドで製作されている事です。
埼玉県所沢市にある工場で各職人が強いこだわりを持ち、日々改良を続けながら楽器を作り上げています。


↑上から総銀製リングキィH足部管
 管体銀製リングキィ
 頭部管銀製カバードキィ仕様



ムラマツフルートの研修概要

今回は管リペアセンターにてムラマツフルート技術者の方を講師にお迎えし、2日間にわたって修理技術の研修を開催して頂きました。


内容は、過去に研修を受けた経験のある技術者を対象に
・技術の確認
・更なる情報のアップデート
・質疑応答
 です。

講師の方の作業を見学・聴講するだけでなく、実際に楽器を調整する→講師のチェックを受ける→再度調整と実践的に技術を学びました。


ムラマツフルートはフルートメーカーの中でも群を抜いて精密な楽器のため、調整方法にも細かい決まりごとがあり、ムラマツフルートから認定を受けた技術者でないと調整が行えません。

島村楽器では、入社年次の浅いリペアマンを除く全ての管楽器リペアマンがムラマツ認定技術者ですが、その高い技術を修理に反映させるべく、代表して数名が参加しました。



研修を受けた感想

今回は山中さん磯さんの2名から研修の感想を伺いました。

↑仙台長町店:山中さん

↑管リペアセンター:磯さん



研修を受けてどんなことを感じましたか

山中さん

有意義な研修に参加させていただき、大変勉強になりました。
今までやってきたこと・気を付けていたポイントが間違っていなかったことに一安心しました。
また、演奏者・製造・修理のすべての目線にたった考え方や修理方法・工具の使い方を知れて大変勉強になりました。


どんなところにムラマツさんのこだわりを感じますか

磯さん

最新の特殊パッド(タンポ)です。
温度・湿度によって音孔をふさぐパッドは変形してしまうのが一般的ですが、特殊パッドは長期間安定して使える構造になっています。
やむを得ない事情でメンテナンスに出せない場合でも変形が少なく、演奏者がメリットとして感じられると思います。
(※ムラマツさんに限らずほぼ全てのフルートメーカーが定期調整を推奨しています)


ムラマツフルートを調整する際、意識していることはありますか

山中さん

製造側(ムラマツ)の意図や思いを汲み、今までの研修でご教授頂いた内容をしっかりと遂行するように心がけています。
また、完成された状態を維持しつつもお客様のご要望も取り入れるべく柔軟に対応しています。


今後どんなことを活かしたいですか

磯さん

ムラマツフルートは外観はとてもシンプルですが、その内部にはたくさんのこだわりが詰まっています。
ムラマツフルートユーザーの皆様に安心して島村楽器を利用していただくため、研修を受けた代表として技術指導に活かしていきます。



山中さん

研修後、特に意識しているのは出来る限り数値化することです。
以前はパッドの塞がりを確認するにも手の感覚だけで行っていましたが、今は測定器を使っています。
細かいところまでこだわり調整することで、最上級の仕上がりをお客様に提供していきます。



終わりに

今回は島村楽器としては2年振りにムラマツフルートの技術研修を開催して頂きました。
今後も定期的に研修を受けて更なる技術のアップデートを行っていきたいと思います。

また、技術力向上のための研修や工場見学等は、ムラマツフルートに限らず様々な楽器・メーカーでも行っております。
島村楽器をご利用されるお客様にその技術を還元できるよう努力していきますので、今後ともよろしくお願いいたします。

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この記事を書いたスタッフ

管リペアセンター杉浦

中高6年間をトランペットとコルネットの二刀流で部活漬けの毎日を過ごしてきました!全国の皆様からのご依頼、心よりお待ちしております!

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