サックスの水滴の行方

こんにちは!

空気が乾燥していますが、健康面での対策は皆さんバッチリですか?

何をするにしてもまずは栄養を付けないといけませんね!

お風呂上がりのカレーが胃に沁みる事を覚えた、富田です。

さて、今年の冬は比較的暖かいためか、クラリネット等の「割れ修正」が少ない気がします。

クラリネット割れ事例⇒乾燥注意報出てますよ!

それか、奏者さんのお手入れや、演奏前の準備がしっかりできてる証拠かも?

と、ここまで「割れ修理」の話をしましたが、本題で取り扱う楽器はサックスです。

ん?どうして?なぜ?

色んな楽器のお見積もりや、修理をする時は

①状態・症状の確認

②原因を探す

③お見積りを出す

④修理・調整

となるのが一般的な流れです。

演奏人口が多いサックスの調整をしている時に不思議に思った事があります。

それは・・・

『どうしてLowキイに水垢が付いているのか』

分解しても管体(本体)にもついているのが分かります。

色々考えてみたけれど、原因がワカラナイ!

先程の写真と同じ個体です。

左手キイには同じように水垢が付いています。

分解して細かく見てみましょう。

「演奏中の水分が左手キイの間から飛び出して、上の方から落ちてきたのか?

 いやいや、それだったら左手キイ、パームキイに水垢がもっとついてるはず」

「U字に溜まった水分が逆流、、、いやいやそんなはずは、、、」

「掃除の時にスワブで取りきれなかったのがここに?」

うーん、これだ!という決定的な原因が見つかりません。

・・・ワカラナイヨ。

お手上げ状態でサックスを演奏してきたリペアマンに話を聞いてみました!

最有力はこれかも!

サックス奏者のリペアマンの話で私の中で一番納得できたのは、

「溜まった水をベルから出す」

というものでした。

これならつじつまが合う・・・。

「演奏する際の楽器の傾き加減や、息圧で左手から漏れ出す事もある」との事なので、「100%これが原因だ!」というように断定はできません。


みなさん、楽器のお手入れ方法は合っていますか?

クリーニングを終えた状態。

う~ん、美しい。

今回は水垢に視点を当ててお話を進めていきました。

水垢による演奏への影響はありませんが、管体に残る水垢によってタンポの劣化が早まったり、ラッカーが弱ってしまう可能性があります。

さらに、異臭の原因になる場合もゼロではありません。

また、楽器にスワブを通さずに状態で片づける、つまりケース内に水分が多量にある状態で密閉されると、カビが発生する場合もあります。

演奏後はスワブやクリーニングペーパーでしっかり水分を取りましょう。

湿度調整材を入れておくとさらにGOODですね!

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この記事を書いたスタッフ

Wind&Repair富田

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