ベルのお届けものです♪

こんにちは!杉浦です!


早速ですが、先日
ある箱が届きました。

ワクワク♪それではOPEN!!

まさか…!!そうです!
サックスのベルです!



今回の修理

何故ベルが届いたかのか。
その理由がこちらです。

華麗なるベルふちめくれ
派手にいきましたね。

すってんころりんしたそうです。




本来、真ん丸なはずの筒が
大きく楕円に潰れています。
かつ、ベルの音孔(穴)まで
酷く変形しています。

私個人としては、めくれ修正
挑戦したい!の気持ちで山々ですが…
ここまで歪むと、音色も変わりますし
すぐ調整崩れするリスクもあり
今後の事を考えて、交換と判断しました。


皆さん!管楽器に使う金属は
と~~っても柔らか~~いです。
取扱には、十分ご注意下さい!



ベル交換するぞ!

まずはキィを分解し、ベルも外します。

新旧のベルさん達の
最初で最後の2Shot。
(新しい方は、キズ防止のテープ付き)

滅多に交換しないパーツなので
メーカーさんの在庫も少なく
取寄に、半年かかることもあります。
(本国から船で取り寄せます。とか)

今回は、在庫があったので
すぐに届きました!



ベル交換の難しいポイント

これで、ベルを取り付けて終了!

…で終わればいいですが
そうは問屋が卸しません。


ベル交換とは、人間でいうと
下半身が別の人になるのと同じです。

楽器のメーカー(国籍)
モデル(体格)が一緒でも
違い(個人差)があるので
組み替えるのは大変です。

更に、管体にのってるキィは
移植する(そのまま使う)ので
新しい体とキィが合うよう
加工が必要あります。

超超超超大手術!!!



キィの移植と加工・ベル接着

その加工作業が、こちらです。

幅が変わり、嵌らなくなったキィは
キィやポスト(柱)を調整します。

組み付いても、音孔に対して
キィが傾いていれば、調整します。

もちろん、タンポがキレイでも
位置がズレるので交換です。



タンポに出来るわだち(溝)についてはこちら↓↓↓
タンポが突然迷子に…




ここまで確認してから
ようやく新しいベルをくっつけます。

接着剤が乾いたら
ホコリはキレイに拭き上げ
キィを取り付けて調整すれば…



完成!

長時間の大手術でした!
その結果は…

すーーーーごくキレイです!
管体がツルツルです!

手術は、大大大大大成功です!!!



ビックリ!なアクシデントでも
まずは、ご相談下さい!
楽器を拝見した上で
最適な提案を致します!

そして、大切な楽器を
私達にお預け下さった皆様に
喜んで頂けるよう、頑張ります!!




今回の修理は
・ベル交換
・キィ位置修正
・ベル脱着
・全体バランスタンポ調整
・タンポ交換8ヶ所
・管体クリーニング
 です。

修理・調整代 税込74,900円(パーツ代込・送料別)

※ベルの価格は、モデルにより
 数万円単位で変わることもあります。
※ベルの在庫状況により
 取寄・修理に時間がかかることもあります。

記事中に表示価格・販売価格、在庫状況が掲載されている場合、その価格・在庫状況は記事更新時点のものとなります。
店頭での価格表記・税表記・在庫状況と異なる場合がございますので、ご注意下さい。

この記事を書いたスタッフ

管リペアセンター杉浦

中高6年間をトランペットとコルネットの二刀流で部活漬けの毎日を過ごしてきました!全国の皆様からのご依頼、心よりお待ちしております!

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