毛替えに役立つ!「馬毛」についての基礎知識~その2~

みなさんこんにちは。シマムラストリングス秋葉原の浦邉です。
新年を迎え皆さまいかがお過ごしでしょうか。私は正月に肥えた体を絞るため筋トレを始めました。お餅の食べ過ぎにはくれぐれもご注意ください。
前回は毛の構造や産地、毛替えの必要性について紹介しました。今回は毛の種類について紹介します。]
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※前回の記事はこちら

毛の種類

毛には大きく分けて白毛と黒毛に分類できます。一般的に白毛より黒毛の方が引っ掛かりが良く、音量が大きくなる傾向があります。そのためコントラバス弓に使用する事が多いです。またバイオリン弓でもより音量を大きくしたい方は、白毛とミックスして使用することもあります。
ただ、音量が多きくなる分繊細な表現は難しくなるので、お持ちの楽器・弓の相性と要相談といったところでしょうか。

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毛の産地

馬毛には産地によって特徴(太さ、長さ、引っ掛かり、音量、操作性 etc)があります。当店では4産地(6種類)の馬毛を用意しており、それぞれに特徴(傾向)があります。出したい音がより出しやすくなったりと様々な効果を発揮します。次の毛替え時の参考にされてはいかがでしょうか。]
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モンゴル産(白毛、黒毛)

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]モンゴル産には内モンゴル産と外モンゴル産があり、それぞれ特徴(特に長さ)があります。当店では3種類(スタンダード(白毛、黒毛)、デラックス、スペシャル)を用意しており、スタンダードとデラックスが内モンゴル。スペシャルが外モンゴルになります。スペシャルに近づくにつれ毛が長くなります。毛が長くなると毛のより良い部分を多く使用できるので、操作性(繊細さや引っ掛かり)が良くなります。演奏会を控えているのであればスペシャルがお勧めです。]
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シベリア産

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]滑らかな引き心地が特徴です。柔らかい音を好む方にお勧めです。]
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カナダ産

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]とてもサラサラしているストレート馬毛です。特に引っ掛かりがよく、音の立ち上がり(レスポンス)が非常に良いです。早いパッセージの曲を多くされる方には特にお勧めです。]
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イタリア産

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]他の毛と比べて太さがあり、音量があり耐久性もあります。また、程よい操作性を併せ持つため弓の個性を生かしやすい馬毛です。]
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]いかがでしたか。種類が多くて迷われたかもしれません。そんな時はお気軽に来店、お電話ください。楽器や弓、お客様のご使用環境に合わせてご提案させていただきます。
もっと詳しく毛の特徴を知りたい方はこちらのページも確認ください。]
]今後も様々なリペアを紹介してゆきますのでお楽しみに!

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この記事を書いたスタッフ

横浜みなとみらい店浦邉

お持ちの楽器を点検に出したことはありますか?ちょっとした調整で楽器を長持ちさせたり、より良い状態にすることができます。月3回川崎ルフロン店に出向しております。

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