【弦楽器工房ブログ】楽器ケース修理
皆様、こんにちは。
弦楽器技術スタッフの高瀬です。
家で小動物(ハリネズミ、フクロモモンガ)を飼育しているのですが、最近ハリネズミがだらしのない恰好で寝ることが多いです。
春になり、暖かい日が増えてきた影響でしょうか。
人間にもそろそろ影響が出始める頃なので(特にお昼過ぎ)、気を引き締めて修理を行います。
本日は、楽器ケースについて書いていきます。
先日、ご来店されたお客様から、ケースの修理は可能かとご質問いただきました。
基本的にケース修理はお受けしていません(こちらに関しては専門ではないので、、、)が、軽い症状でしたら修理、または修理方法のアドバイスをさせていただきます。
今回の修理内容は、最もよくある事例です。
ケースの種類は【Super Light 旧モデル】、ネックを固定するマジックテープ部分が取れています。
画像でもわかる通り、ステープラーと接着剤の点付けで固定されていました。
修理方法はいくつかあり、その中でも糸で縫い付ける作業が間違いないと思います。
しかし、手間と時間がかかるので、私は『Gクリヤー 速乾』での接着をお勧め致します。
この商品、革と布の接着に適しているので今回の事例に向いています。
使用する際に一つだけ注意点があります。
説明書にも記載がありますが、接着面に塗った後、すぐ接着せずに5~10分放置してください。
私は7分放置し、表面を軽く触っても手に付かない位になってから張り合わせます。
※革部分を紙やすりで荒らすと、より良いです
ケース接着面とマジックテープ接着面、両方の接着剤が乾いたら、張り合わせ、30秒ほど圧着します。
その後数時間放置すれば、しっかりと固定され、再度使用可能となります。
(それでも無理に引っ張れば、接着剤が伸びて再び取れてしまうのでご注意ください)
今回はマジックテープ式なので良かったですが、紐式(紐でネックを縛るタイプ)の簡単な修理方法はまだ習得していませんので、今後の課題と致します。
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弦楽器技術者の高瀬です。楽器の調子が悪い、音をもっと良くしたいと思いましたら、ぜひご来店ください。皆さまをお待ちしています!