【11月25日更新】弦楽器リペアだより 11月号
弦楽器リペアブログを再開いたします
こんにちは!
10月からみなとみらい店弦楽器リペア担当として勤務しております高田です。
この度、弦楽器リペアブログを再開致します!
リペアの作業内容や、楽器の構造などを知っていただく良い機会になっていただけたらと思います。
定期的に更新していきますので、ぜひご覧ください。
11月25日
こんにちは。先週の弦楽器フェスタはありがたいことに大盛況となり、撤収作業時は意識朦朧としておりました。笑
たくさんのご来店誠にありがとうございました。
リペアも落ち着き、弓の革巻き交換に使う革の買出しに浅草橋へ行ってきました。浅草橋は革専門店が多くあり、たくさんの革の中から選ぶことが出来るのでとてもありがたい場所です。
一番左はとかげ革です。(形がとてもとかげなので使用するときは心の中でごめんよと。)磨耗して革が薄くなっていたり、取れかかっている状態だと親指を上手く支えられず弾きにくくなってしまうこともあります。革交換だけでも、今よりもっと演奏しやすい弓になりますよ♪
先日行ったリペアを紹介いたします。
チェロ弓スクリューの穴埋め接着です。落としてしまったり、ぶつけてしまうと木材は欠けたり割れたりしてしまうことがあり、放置しておくとその部分から割れが拡がったりしてしまう恐れがあります。早めの対策が必要ですね。
赤矢印部分の割れに、黒檀を隙間に合わせて削っていき接着いたします。時間をおいて綺麗に磨いたらリペア完了です。
また、乾燥により毛が短くなっている弓が多くなっております。弓がパンパンに張っている状態になっていたら弓の反りを失わないためにも、なるべく早めに毛替えにいらしてください。
11月10日
こんにちは。今週も毛替えや全体調整など、ご利用いただきありがとうございます。
今週末には弦楽器フェスタですね!金・土・日の三日間やっております。お気軽にお越し下さい♪
今回は少し時間に余裕があったため、綺麗にすれば使えるバイオリン弓の生まれ変わった工程をご紹介致します。
緑青(ろくしょう:手汗などによって出てきてしまう緑っぽい錆)で青々としてしまったラッピングと、古くなり取れかけの革をぺりぺりと剥がし(写真左)、新しく絹糸で2色ラッピングを巻き、革も交換しました(写真右)。2色ラッピングはデザインがいくつがございますので、お好きなデザインでお選びいただければ交換いたします(※銀線より軽い素材の為、弓の重さが変わります)。
次にこちらもまた錆でコーティングされてしまっていたフェルールというパーツのクリーニングです。(写真左はクリーニング前、写真右はクリーニング後)
ぴっかぴかになりましたね!
そして毛替えをして・・・
じゃん!リペア完了です。
11月2日
こんにちは。今月もご利用ありがとうございます。
加湿器をフル稼働する季節がやってまいりましたね。
乾燥は楽器の大敵です。暖房などによる乾燥にご注意下さい。
今月11月の13(金)・14(土)・15(日)に、第19回 弦楽器フェスタを開催いたします!
新たに買い付けた楽器や弓など勢ぞろい致します!
神奈川フィルコンサートマスターの﨑谷 直人さんによるバイオリンコンサートやバイオリン選定会(要予約)などイベント盛りだくさんです!楽器や弓はどなたでも試奏できますので、お気軽にご来店下さいね!
詳細はこちらをご覧ください→弦楽器フェスタ2015
先日、バイオリンの中に大きな埃の塊を発見いたしました(まりもと呼んでます)。楽器の中に埃が溜まり、弦を弾く振動によって時たまこのような丸い形で発見されます。
このように、埃の塊が発見されたり、楽器内で埃が積もってしまっている場合はお米を使って楽器内清掃を行うことがあります。
楽器の内外をクリーニングすることで、音響効果も変わります。楽器の中なんて見たことがないよというかたは、ぜひ一度F字孔から覗いてみてください。埃の塊(まりも)が転がっているかもしれませんよ!
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店頭での価格表記・税表記・在庫状況と異なる場合がございますので、ご注意下さい。
毛替えや全体調整、使い方に合わせた修理提案等、幅広く対応いたします。お気軽にご来店ください。