ビビリの原因は多岐に亘ります。
原因を特定することで、手を加えるべき場所を明確にしましょう。

まずはビビリがどのような条件下で出ているのかをチェックしていきます。
どんな時、ビビリが出ているように感じますか?
弦交換をしても変わりませんか?

弦に折れ目や傷が入っていたり、劣化しているとビビリの原因になる事もあるので、心当たりのある方は要注意!

ビビリはどんな時に出ている?

ビビリの出ている楽器を所有されている方は実際に試してみましょう。

弦を押さえていないとき(開放音)弦を押さえているとき(押弦時)、それぞれの音を鳴らしてみてください。

  1. 開放音でだけ、ビビリを感じる
  2. 押弦している時だけ、ビビリを感じる
  3. 開放・押弦どちらの状態でも、ビビリを感じる

どのパターンになりましたか?

これから1つずつ原因を探ってみましょう。

その1:開放音でだけ、ビビリを感じる場合

ナット溝が磨耗しフレットに対して低すぎたり、ナット溝形状が弦と一致していない可能性が高いです。

ナットの溝がフレットよりも低い位置まで削れてしまうと、弦がフレットに鑑賞し、ビビリや音づまりの原因になります。

また、フレット側のナットの接着面をみたときに、

  • 弦に対して溝幅が広く、サイドに隙間ができている
  • 弦に対して溝が浅く、弦の下に空間ができている

ようであれば、弦と溝の形状が合っていない状態なので、よくありません。

特定の弦だけ開放音でビビる場合、該当する溝が消耗していたり、弦の下でナット割れが起きている可能性もあります。
詳しくは→図解でわかる~ナット交換編~

その2:押弦している時だけ、ビビリを感じる場合

ネック側に問題がある可能性が高いです。
ネックの反り具合やフレットコンディションが音に影響している事が考えられます。

ネック反りの見方を簡単にご紹介します。

  1. 1フレットとジョイントフレット(ボディとネックの継ぎ目位置上にくるフレット)を押さえる
  2. 押さえた位置の真ん中あたりの、弦とフレットのあいだを見る

このとき、弦とフレットのあいだに

  • A:隙間がある状態だと、ネックは順反り傾向
  • B:隙間が無い状態だと、ネックが真直ぐな状態か逆反り傾向

にある可能性が高いです。

特定のポジションを押さえている時だけビビる場合は…

極めてピンポイントであれば、押弦しているフレットか、その前後のフレットに浮きや高さムラが出ている可能性が高いです。

よく使うポジションだと部分的にフレットが磨耗し、凹んでいることが原因かもしれません。
図解でわかる!すり合わせとリフレットの違い編

ローポジションやミディアムポジションといった範囲的なものである場合はネックの反りに起因しているかも。
図解でわかる!ネック反り編

また、開放・押弦の関係無くAの音でだけ異音を感じる等、特定の音にだけ違和感を覚える場合はパーツ共振や本体鳴りに由来している可能性があります。

その3:開放・押弦どちらの状態でも、ビビリを感じる場合

まず、その音がビビリなのか、共振音なのかを判断する必要があります。
ナット・ネックに異常はなく弦高も適正である場合には、そのセッティングに対して細すぎるゲージの弦が使用されていたり、ペグやブリッジなどネジ止めされているパーツ類の固定が弛み、共振している可能性が高くなります。

開放弦でビビリが出るときはここをチェック!

開放弦を鳴らしたときにビビリが出る場合は、以下の4つをチェックします。

  1. ペグの固定に緩み等が無いか
  2. ナット溝の深さは適正か
  3. ネックの反り具合
  4. ブリッジ周りのネジ類に緩み等が無いか

開放弦でビビリが出る場合のチェック項目

押弦時にビビリが出るときはここをチェック!

弦を押さえてを鳴らしたときにビビリが出る場合は、以下の3つをチェックします。

  1. ペグの固定に緩み等が無いか
  2. 押弦位置以降のフレットコンディション
  3. ブリッジ周りのネジ類に緩み等が無いか

押弦時にビビリが出る場合のチェック項目

もちろん、ナット溝の消耗やネック反り、フレットの高さムラが複合的に発生し、ビビリに繋がっている場合もあるので、弦交換やネジ類の増し締めを行っても改善しない場合には、これらの箇所を見直していく必要があります。

ビビリを無くすには原因究明が大事!

ビビリの原因がわかると修理すべき箇所が見えてきます。
弦やネックの反りなど症状の原因によっては、自身の手で改善できる部分もありますよね。
長く付き合う楽器だからこそ、現象に至った原因を理解することで、いざトラブルが発生した場合でも慌てず対応できますね。

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店頭での価格表記・税表記・在庫状況と異なる場合がございますので、ご注意下さい。

この記事を書いたスタッフ

ギターリペア工房中野

「この楽器の状態って弾きやすいの…?」そんな不安な点を取り除きながらプレイスタイル・楽器に合ったベストコンディションを一緒に探していきましょう!

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