打痕の修正

皆さまこんにちは。


突然ですがコチラ

USA製のジャガー/ジャズマスターのプリセットコントロール部で使うCTS製のポットです。ギターパーツメーカーから販売されているJAPAN規格のものとは全く互換性がありません。

この手の「互換品が入手困難」かつ「純正品はメーカー及び代理店で普段ほとんど在庫を持っていない」系のパーツが必要になると実に悩ましい状態に陥ります。(海外取り寄せ2~3か月ですね~なんて平気で言われちゃうんです。。)


そこで!


2020年はこういったパーツを少しずつ工房に常備していこうと、密かに計画しております。皆様を少しでもお待たせしないようにできる限り頑張る所存です!


さて、ここからは作業事例紹介です。ちなみにさきほどのパーツは一切関係ありません(笑)

今回はちょっとした不注意でついてしまった打痕を直したいというご依頼です。

クラシックギターの角の部分に小さな打痕が。

ぶつけた衝撃で、塗装が内部剥離しており、白っぽくなっている状態です。

正直、楽器としての機能面に特別影響を与えるような傷では無いのですが、全体的にほぼ新品に近い楽器でしたので、修正する事になりました。


こういった打痕を修正する際は、お客様のご要望をもとに、傷の程度や場所、楽器のカラー等の様々な条件を加味して、作業アプローチを決定します。

今回は、修正痕が目立ちにくい好条件が揃っておりましたので、比較的簡易的な方法で修正していきます。

まずは、必要最小限で削り取るなど、白くなった部分が残らないように下準備を進めて、塗料を盛ります。


その後、研磨して面を整えます。


最後にバフを当てて完成です。とても綺麗になりました。


もちろん条件によっては、今回と同じ工程で作業を行ってもやむを得ず修正痕が残ってしまう場合もありますが、まずは一度ご相談下さい。

ベストな作業アプローチをご提案致します!


今回の修理内容

  • 簡易打痕修正
合計金額 ¥6,600(税込)+送料

*修理費用は同じ症例でも楽器の種類や形状・仕様によって異なる場合があります。

ご不明な点はお近くの島村楽器にぜひともご相談ください。


お近くの島村楽器はこちらから、

リペアブース併設店と専門店はこちらをご参照ください。



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この記事を書いたスタッフ

浅草橋ギター&リペア店本田

石川県金沢市出身 2013年中途入社。生粋のA型で、「大人なリペアマン」がモットーのギターリペア工房の真面目担当。

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