ナット交換 STORY~

過去に島村楽器の店舗ホームページ、ブログなどに掲載されたリペアやメンテナンスに関する記事をご紹介します。記事中の情報はすべて掲載当時のものとなりますのでご了承ください。

皆さん

こんにちは。


コロナウィリスの影響でなかなか外出しづらい状況です。(記事の作成時期は5月)

この記事がアップロードされる6月は通常のライフスタイルができる事を私も望んでいます。


今回ご紹介する修理は

ナット交換です。


ナット交換が必要なパターンは色々あります。

・ナット溝の摩耗して開放弦からビビリOR共振が生じる際(溝が深くなる。溝が広くなる)

・元の弦より極端に太さが細い弦で交換する際

・カスタマイズ(ナットの素材を変えて、音色の変化を得る)

etc....


今回はナット溝も摩耗で開放弦からビビリが生じているパターンです。

作業の流れとしては、

元のナットを外す→ナット材の厚み出し→弦溝加工→磨き、光沢

まずは元のナット外します。

新しいナット材を用意して溝にはまるように厚みを出します。

指板のアール(R:曲率)に合わせてナット側に罫書きをします。(弦の底面が来る仮想の線)

罫書きの線より1~2mm残してナット上面加工を行います。


ナット上面加工が終わったら弦溝加工を行います。

高くてもなく、低くてもなく

丁度良い高さになるまでに弦溝をきります。


これで演奏性としては全く問題ありませんが、

そのままだと綺麗ではないので磨きとバフ作業(光沢作業)を行います。


まずは荒い紙ヤスリでスタート

どんどん細かい紙ヤスリで傷を細かくします。

バフ(光沢)まですると



キレー

最後、弦を張って微調整を行うと

完成!!

今回の修理内容

・ナット製作(素材代別途)

※素材によって工賃の変動がございます。

合計金額 ¥11286(税込)+送料

*修理費用は同じ症例でも楽器の種類や形状・仕様によって異なる場合があります。

ご不明な点はお近くの島村楽器にぜひともご相談ください。


お近くの島村楽器はこちらから、

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