サドルイモネジの取り付け~ギターのネジで困ったら島村楽器へ~

皆さまこんにちは。

世の中すっかり秋ですね。

先日、子供の運動会を見に行きました。

よく「年を取ると涙もろくなる」と言われますが、本当だったんだなあ・・・と感じる今日この頃です。


さて、今回は修理とはまた違ったご依頼をご紹介します。

6wayサドル搭載のテレキャスター。全体的な点検と共に、1弦サドルのイモネジが1本無くなってしまったので取り付けて欲しいという内容です。

明らかに国産のギターなんだけどなと思いつつ、.050インチのレンチで高さ調整可能でしたので、とりあえずサドル用スクリュー(インチサイズ)として市販されているネジを入れてみる事に。


全く合いません。。

やむなく残っているネジを採寸して、ネジの規格表と照らし合わせる事に。しばらくして恐らくこれだろうと言うものを発見!種類は異なるものの、ちょうど同じピッチのネジがあったので入れてみると・・・


ぴったり!

探していたものはM2.6というミリサイズのネジでした。ちなみに写真のネジはハムバッカーPUマウントネジ(ミリサイズ)です。

M2.6のイモネジは頭が1.3mmですので、.050インチ(1.27mm)のレンチで調整できたんですね~


ここまでくればM2.6のイモネジを手に入れれば解決! 

なのですが、

ギターパーツとして売っているところが全く見つかりません。。

ギターパーツとして販売されているサドル用イモネジで「ミリサイズ」と言えば、ほとんどの場合、M3という規格になります。(ストラトのサドルなどに使われている、1.5mmのレンチで調整するアレです。)

M2.6のようなあまり需要のないネジはラインナップされていないんですね。。



でも、



困った時はその筋の専門家にという事で、今回はねじ屋さんで調達してきました。

M2.6×10mmのイモネジ GET!

(ちなみにねじ屋さんでは「ホーローセット」「六角穴付き止めネジ」などと呼ばれます。)

無事にご依頼内容解決です!


ギター/ベースには本当にたくさんの種類のネジが使われていますが、パーツとして販売されているものはごくごく一部にすぎません。

ギターリペア工房でもなるべく多くのお困りごとに対応できるように普段から様々なネジを常備しております。(今回M2.6も仲間入りしたイモネジだけでもこんな感じです。)

楽器にとってとても小さな存在ですが、錆びたネジを放置したり合わないネジを使うと、下穴やパーツを痛める原因にもなりますので、注意が必要です。

たかがネジ、されどネジ

世の中のネジ需要と楽器の世界のネジ需要はまた違いますので、金額面で折り合いをつけるのがなかなか難しいケース(最小販売単位が数千個とか)もありますが、何かネジでお困りでしたら一度ご相談下さいませ。


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この記事を書いたスタッフ

浅草橋ギター&リペア店本田

石川県金沢市出身 2013年中途入社。生粋のA型で、「大人なリペアマン」がモットーのギターリペア工房の真面目担当。

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