リペアマン遠藤の仙台リペアブログ~その63~タルボ改造②バッテリーボックス取付の巻!

みなさまこんにちは!

リペアマン遠藤です!

8月ももうすぐ終わりますね。

暑いから早く秋になって涼しくなってほしいと切望していたのですが、不思議な事に夏の終わりが近づくと何となく寂しくなるものです。

そういえば私は仕事の8月出張中に誕生日を迎えていました。そしてその事に気付いたのは数日後でした。めでたし…


さて、今回は前回からのタルボ改造の続きです!

リペアマン遠藤の仙台リペアブログ~その62~タルボ改造①フロイドローズ取付の巻!

残る作業内容としては

・バッテリーボックス取付

・配線改造(PU交換、サスティナー取付、スイッチシステム構築)

というわけで今回はバッテリーボックス取付の作業を紹介していきたいと思います!

まずはザグリを掘りたいのですが、前回同様にトリマーのような掘削機械が使えない為にだいたい手作業となります。

しかし作業部分の材厚は6mm程度なので、今回はボール盤である程度の肉抜きをしてから鉄鋼ヤスリでガシガシと整形していきます!

数週間程ガシガシ頑張りまして、このような形のバッテリーボックスザグリが空きました!

お客様から頂いた資料通りのボディ裏の位置です。バックル傷による塗装剥げが貫禄ありますね。

ちなみにタルボのボディは丁度この部分だけ材厚が厚くて、他の部分はここの厚さの半分くらいの材厚です。

恐らくビス止めする為にビスの長さ分は材厚を確保しているものと思われます。

この部分のボディ設計に関しては元からバッテリーボックスが付くモデル付かないモデル関係無しに共通のようです。

ザグリ寸法チェックの為にバッテリーボックスをはめてみます。ピッタリです!

今回のザグリ加工は前回のフロイドローズザグリより幾分マシでしたが、作業自体は大変でした…


ここからビス止めの為の加工をするわけですが、金属ではもう一工夫必要になります。

ボール盤でビス穴を空けた後に、タップダイスのタップ、そしてタップハンドルを使用してネジ山を作るタップ加工を施します。

文章だけだと何言ってるのかわけ分からなくなりそうですが、下の写真のような作業です。

木材でしたら穴をあけたらそのままビスを打てるのですが、金属はなかなかの曲者です。

ちなみに金属素材でタップ加工していない穴に無理矢理ビスを打つと、大抵ビス自体が変形してやられます…

無事にバッテリーボックスが付きました!

今回取り付けたバッテリーボックスはGOTOH BB04というモデルです。

ワンタッチで9V電池を交換する事が出来るのでとても便利です!

これまでのように電池交換の度にピックガード(楽器によってはコントロールプレート、裏パネル)を開ける煩わしさから解放されるメリットは大きいです。

ボディの中から覗くとこのように付いております。この部分だけ材が厚くなっているのが分かりますね…

ボディを削る加工はこれで全て終了なので、次からの配線作業に向けてウレタンフォームを戻します。

このタイミングで前回フロイドローズザグリを施した部分の表面を保護しました。

ここまで準備が出来たら次回から魔の配線作業に入っていきます!

リペアマン遠藤の仙台リペアブログ~その64~タルボ改造③配線改造の巻!


次回もお楽しみに!

以上、リペアマン遠藤でした!

またお会いしましょう~


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この記事を書いたスタッフ

仙台ロフト店遠藤

宮城県出身。長野県でギター製造に携わった後2017年から島村楽器仙台イービーンズ店の店頭リペアマンとなり、現在の仙台ロフト店に至ります。仙台のリペアは遠藤にお任せ下さい!

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