リペアマン遠藤のリペアブログ~その40~アコギピックガード作製の巻!

皆様こんにちは!

リペアマン遠藤です!

9月に入りましたが残暑厳しく相変わらず夏バテ気味です。

早く涼しくなってほしいですね~

個人的に今年の夏は色々とありましたので思い切って部屋を断捨離しました。

現在は穏やかシンプルライフを送っております…


というわけで本題に入りましょう~

Gibson J-45です。エボニーフィニッシュが渋いですね。

さて今回は何をするかというと、新規でピックガード作製をして交換していきます。

一体どのようになるのでしょうか。ワクワクですね~


早速作業に入っていきます。

まずは元のピックガードを剥がすところから始めましょう。

何やら怪しい感じですが小皿にオイルを注いでそこにタコ糸を浸してます。決して怪しくありません(笑)

ピックガードの端から糸を滑り込ませギコギコと動かすと粘着が弱まり次第にこのように剥がれてきます。時間をかけて少しづつ糸を進めていきます。ギコギコ…

ピックガードが外れました。

ボディが粘着材まみれだったのでオイルを含ませたウエスで地道に拭き取るとこのように綺麗になります。

こちらは外したピックガードです。こちらは塗装のダメージ関係ないのでシール剥がしを使って一気に綺麗にしました。

ピックガードの裏面は軽く荒らしてあり傷が入っています。これは粘着材の食いつきをよくする為です。ちなみに粘着材の正体は両面テープです。


アコギにありがちなピックガード剥がれ貼り直しの修理ではここから新しい粘着材を貼って再度ボディに取り付けて作業完了となります。


ですが、今回は新しいピックガードを作製していきますよ~

元のピックガードと同じくらいの厚手のアイボリーのガード材を用意しました。

マスキングテープを貼って下書きを書きます。形状自体は元と一緒ですね。

切り出す時はこのように糸ノコを使ってズババババババと切っていきます。

若干の余白を残して切り出しているのでヤスリを使って実線まで攻めていきます。

元のピックガードが若干斜めに面取りされているのでスクレーパーで削り再現していきます。

その後各種ペーパーを使って綺麗に仕上げていきます。粗目~細目の番手で滑らかに…

サイド面がこのように仕上がりました。綺麗ですね。

この後は裏面をペーパーで荒らし粘着材を貼ってギターに取り付けて完成です。

こちら!

渋いですね~!カッコいい!印象が変わりましたね。

お客様のイメージとしては斎藤和義J-45だそうで、なるほど!と思いました。

色味的にもそのままのイメージで仕上がり一層素敵なギターになりましたね。


いかがでしたでしょうか?ピックガードが変わるとギターの印象がガラッと変わって気分も変わりますね!

今回はピックガード交換でしたが、アコギにありがちなピックガード剥がれの修理も承りますのでぜひお気軽にご相談下さい!


以上、リペアマン遠藤でした!

またお会いしましょう~


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この記事を書いたスタッフ

仙台ロフト店遠藤

宮城県出身。長野県でギター製造に携わった後2017年から島村楽器仙台イービーンズ店の店頭リペアマンとなり、現在の仙台ロフト店に至ります。仙台のリペアは遠藤にお任せ下さい!

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