スティック選びは材質も大事なポイント!

こんにちは!長野店ドラム担当の小林です!
大好評のこの検証記事もついにPart 5 となりました。検証したスティックはなんと12モデルにもなりました!しかしながら!皆さんに紹介したいスティックがまだまだあるのです!「スティックは細いほうがいいけど重めな方がいい」という方や「細くてとにかく軽いものがいい」という方のために今回は「オーク材」や「メイプル材」のスティックを検証してみたいと思います。
今回の基準スティック
VIC FIRTH (ヴィックファース) VIC-7A

販売価格(税抜)¥1,600 (税込¥1,728)

前回の検証に引き続き、細身スティックの世界定番、ヴィックファースの 7A モデル「VIC-7A」を基準モデルとします。非常に完成されたバランスで幅広い演奏ジャンルに対応可能な1本です。
このスティックの特徴を「+」「-」で位置づけしながら比較していきたいと思います。よってVIC-7Aの値はすべて「0」とします。
さっそく検証スタート!!

TAMA(タマ) O214B

販売価格(税抜)¥1,000(税込¥1,080)

チップは俵型に近いボール型。

テーパーは標準ぐらいですね。オークといえばこの木目ですね。

オリジナルシリーズはTAMAの最もスタンダードなシリーズ。オーク製のスティックは青いロゴがイイ感じですね。

太さ14.0mm長さ406mと基準スティックのVIC-7Aより僅かに太いだけなのですがパワフルな音が出ますね。また、ドラム類もシンバル類もアタック感が強めで芯のある音が出しやすいです。硬く重い材質として知られるオークは細くてもある程度重量があるので、その重さをうまく使って力を抜いてプレーができればいいですね。細いけどパワフルな音を出したいという方にオススメです。あと、オークのスティックはヒッコリーより若干値段が安いのもありがたいところですね。
なお、オークはヒッコリーやメイプルと比べると耐久性はありますが各段に折れにくいという訳ではないのでご注意ください。
さらに細いタイプがイイという方にはTAMAのO213Bもオススメです。
TAMA O213B

販売価格(税抜)¥1,000(税込¥1,080)
Pearl(パール) 7ABC

販売価格(税抜)¥1,050(税込¥1,134)

チップはグリップにArrow(矢型)と表記してありますが、TearDrop(涙型)に近いですね。

テーパーは標準ぐらい。ブラックラッカーフィニッシュがカッコいいです。

グリップ部にはスペックが記載されています。

ブラックラッカー塗装がカッコイイですね。黒いスティックはロックドラマーなら一度は使ってみたいと思うのではないでしょうか!?さてスペックですが、太さ13.0mm,長さ397mmと上記のO214Bよりも細く短いオーク製のスティックです。やはりオークなので細くても極端にボリューム感やアタック感は落ちないですね。シャープなサウンドが持ち味でオールジャンルで使えそうです。
ちなみにSCANDALのRINAさんも現行のモデルになる前は171Aというオーク製のシグネチャースティックを愛用されていました!
Pearl 171A

Wincent(ウィンセント)W7AM

販売価格(税抜)¥1,600(税込¥1,728)

チップは公式WEBではTearDropとなっていますがArrow(矢型)に近い感じです。

テーパーはやや長めです。

ヒッコリー製のW7Aと似ていますがグリップにMAPLEと書いてあるものがW7AM。

スティック検証初登場のメイプルスティックです。Part.3で検証したWincent W7Aのメイプルバージョンです。見た目はW7Aにそっくりですが全く違うスティックに仕上がっています。なんと言っても軽いです!そしてこの「軽さこそがメイプルの最大の魅力」です。音圧、音量、耐久性といった点ではヒッコリーやオークには負けてしまいますが、抜群のコントロール性と「メイプルならではの暖かく柔らかいサウンド」でジャズ、クラシック、吹奏楽などで大活躍してくれますね。細くて、とにかく軽いものお探しの方にもオススメです。
おなじみの女性ドラマー登場

日吉津店の中村さん。。今日も張り切っています。
TAMA O214B
重いですね!しっかり一打一打音が鳴ります。重みがある分太く感じましたが、手へのビリビリもなく叩けるので、素材がオークの時はこの太さが丁度いいのかもしれませんね。若干滑り止めの加工もされてますし、1セット¥1,080という価格なので、手が小さくて重めのスティックが苦手だった方でも、チャレンジをしやすいスティックかなと思います!
PEARL 7ABC
検証パート2で特集された7HCのオークでブラックラッカーバージョンですね!ヒッコリーに比べてオークはやっぱり重たいですね。叩いた時の音にしっかりと芯があります。私は手汗が多いタイプなので、重みと塗装で少し滑りやすく感じました。若干、真ん中寄りに握って丁度良くなったかなと思います。同じオークでも、クリアラッカーの7ACの方が個人的には好きでした。
Wincent W7AM
今回の検証では唯一のメイプルスティックですね。やはりメイプルなだけあって凄く軽いですが13.6mmの太さなので、握りやすく感じます。 握りやすさのお陰か、力みすぎず音を楽に出せるので良いと思います!木目も綺麗で見た目も良しですね!加工が綺麗だとテンションも上がる気がします(笑)Wincent7Aは長さも木材も色々選べるので、まだまだ沢山試してみたいと思いました!
中村さんより:
鳥取県の日吉津村にありますイオンモール日吉津店でドラム&パーカッション&鬼太郎をこよなく愛するドラム担当、中村です!学生時代にはTAMAのYOSHIKIさんモデルのスティックを使っていました!

重さも太さも丁度良かったのですが、ブラックなので少し悩んだりもしました。自分に合うスティックを、ブログを通して皆さんと一緒に見つけられたらと思います!
中村さん、どうもありがとうござます!
スティック検証後記
今回比較しましたスティックのスペック比較表はコチラです。

今回はオークとメイプルのスティックを中心に検証してみました。私はずっとヒッコリー製のスティックを愛用しているため、久しぶりに試してみて新鮮な感じがしました!ザックリ言うと、「音量&硬さのオーク」、「音質&柔らかさのメイプル」といったところでしょうか。どちらも個性的な材質で細いタイプも発売されていますのでドラム女子や手が小さめなドラマーさんも是非お試しください!
検証に使用した機材
今回の検証ではスティックのバウンドが伝わりやすい、「ラバー製の練習パッド」と、スティック形状により音質の変化が分かりやすい「ライドシンバル」を使いました。
練習パッド・・・EVANS RF6GM

硬すぎず柔らかすぎずのソフトラバーを打面に採用たスタンド付練習パッドです。6インチという小さめなパッドサイズはショットの正確性を集中して練習出来、コンパクト・軽量の為持ち運びも便利な人気アイテムです。
ライドシンバル・・・Zildjian A Medium Ride 20”

ライドシンバルにはAジルジャン、ミディアムライド20インチをセレクトしました。王道シンバルブランドの中で最もポピュラーなモデルです。今回の検証目的の1つ「スティックによるサウンドの違い」を判りやすくする為、このように上側のシンバルフェルトをはずして、シンバル自体を平行にしました。それによりシンバル自体の鳴りが引き出されるので、上記画像のようなセッティングになっています。
この記事を書いた人
長野店 ドラム担当 小林
ドラム歴約20年。吹奏楽、ロック、ジャズなど幅広いジャンルでドラムを叩いてきました!ドラムに関すること何でもご相談ください! ただ今、VATERのSuper Jazzを愛用中!長さが413mmと長めなのが自分にマッチングしています!


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